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あれから俺は1度も病室を出なかった。
看護師さんとお医者さん以外会ってないし、連絡も絶った。
ただひたすらと呼吸を続けるだけ。
それをして行くうちに、あの一時は夢だったのか、なんて思い始めてしまう。
大好きだった歌も、透と話す事も。全てが出来なくなった。
折角透の好きな曲を覚えたのに、とか。
折角話したい事が出来たのに、とか。
後悔しては考えるの繰り返しなんだ。
ガラッ
看護師
看護師
首を縦に降る。
看護師
松山 薫
橘 六花
松山…
松山 薫
松山 薫
松山 薫
橘 六花
そうか、心配してたんだ。
ごめんね。
松山 薫
看護師
松山 薫
看護師
松山 薫
首を横に振る。だって松山は何も悪くないから。
松山 薫
看護師
松山 薫
松山 薫
看護師
松山 薫
そう言って松山は看護師さんに連れてかれた。
なんだアイツ。ドアが閉まるまで凝視すんじゃねぇよ。怖いわ。
無意識に上がらなかった口角が上がる。
ああ、そうか、俺は…
本当は誰かそばに居て欲しかったんだ。
それからというもの、アイツは毎日来た。
松山 薫
声デカイデカイデカイ。
俺は松山と意思疎通を図るため、紙とペンを用意して話していた。
紙
松山 薫
俺は徐々に食事もとるようになった。だけど、まだ声は出ない。
松山 薫
紙
松山 薫
松山 薫
ダンッ!
俺はアイツの話をずっと聞いていたい。でも…
離れるって、決めんだよ。決めた。だけど、だけど…
紙
松山 薫
今だけ、今だけは我慢しないと。…戸惑いながらも了承してくれた松山に、心底俺は感謝した。
松山 薫
そう、俺は告白された。
紛れもないこいつに。
紙
松山 薫
紙
そう、大丈夫だから。
夕方になり、松山は帰っていった。
この時間はとても憂鬱だ。
早く、来ないかな…
目を閉じて、深く眠った。
松山 薫
雨宮 透
一緒に遊んでいた透に話しかける。
松山 薫
雨宮 透
松山 薫
雨宮 透
松山 薫
松山 薫
松山 薫
雨宮 透
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
雨宮 透
雨宮 透
松山 薫
松山 薫
雨宮 透
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
松山 薫
雨宮 透
雨宮 透
本当にこれでよかったのか?
俺の中にある心の根元が耳元で囁いた気がした。
本当は行かせたくない。でも、今だけはアイツを行かせなきゃなんねーんだ。
…ま、六花が元気になったらそれはそれで結果オーライってとこか。
頑張れよ、六花。道は険しいぞ。