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僕はある国の王子.

今はお父様に命じられ,この場所にいる.

ここはあまり誰にも知られていない海岸なんだそう.

理由を聞かされていないからだろうか,

ここにいることが少し馬鹿みたいに思える.

周りには人工物は見えない,

とても静かな場所.

段々と波の音が心地良く聞こえてくる.

そうやってこの波の音を聞きながらまったりしていると,

?

あの…

高校生くらいの人物の声に邪魔をされる.

僕は少し腹が立ち,怒っていることを感じさせる声で返事をする.

なんですか

?

えっと…寒くないですか…?

空気が読めないのだろうか.

その人物は続ける.

?

…そんなにずっと体を海水に入れちゃうと風邪引きますよ……

?

宛がないなら俺の家来ます…?

僕は風邪は引かないし,寒いや暑いも感じない"特殊"な体.

大丈夫.

僕はずっとここに居ないといけないから.

僕が否定的な答えをすると

?

そうですか,

彼は少ししゅんとしてしまい,罪悪感を感じた.

でもやっぱり彼は空気が読めないのか

?

じゃあ俺もここにいていいですか?

と,質問をしてきた.

え?

…まぁ,いいけど.

僕は先程感じた罪悪感をまだ抱いていたからか,ここに居座ろうとする彼を許してしまった.

……

?

……

その後は無言が続いた.

気まずかったんだろう.

彼が口を開いた.

?

えっと…俺は,桃って…言います…

その…あなたは……?

自己紹介をした後僕の名前を聞いてきた.

別に彼に不信感を抱いてるわけではないから,教えた.

僕は青.

そ,そっか…!

よろしく…,

彼は喜んだような顔をした.

あのさ…,今俺たち…友達でいいんだよね…?

……

僕は少し悩んだ.

でも僕の返事が遅いせいか,彼の悲しそうな顔が横目で見える.

その顔に負けてしまい,

うん…友達でいいよ.

友達になることも許してしまった.

ほ,ほんとかっ!

ありがとう…!

悲しそうな顔から嬉しそうな顔になった瞬間,

僕の中で何かが変わった気がした.

じゃあさ…名前で呼び合おうよ!

うん……/

僕は身分のせいで友達はいなく,名前で呼び合うなんて初めてで,少し照れてしまう.

じゃあ青って呼ぶなっ?

じゃあ…

僕は桃くんって呼ぶね.

おうっ!

初めてできた友達に初めて呼んだ友達の名前.

嬉しいって…こんな感じなんだ…

初めて感情を感じた

それから色んな事を話し,彼はまた明日も来ると約束して帰って行った.

また1人.

初めて人と楽しく喋ったからだろうか,

1人には慣れているハズだったのに.

また初めての感情,

寂しいを感じた.

翌日,

また桃くんは来てくれた.

おまたせ

本当に来てくれた…

約束したじゃんw

そう…だよね……w

それに…俺は約束を守ってもらえなかった時の悲しみを知ってるから,

…………

彼は時々暗い顔をする.

こういう話の時とかによく.

…そうなんだ……

うんw

でも昨日と同じようにすぐに元気な顔にもどる.

じゃあ今日はさ…───

────,!

──────w

────.

そしてまた楽しく会話をして

スタスタ

……

っ……,

また1人になって

そんな日々が1ヶ月続いた

そしてまた,彼が来るのを楽しみにして待っていると.

サァァァッ

少し高い波に乗って,瓶が僕の目の前に流れ着いた.

手に取り中身を確かめてみる,

ポンッ

フリフリッ

中には丸めて紙が入っていた.

カサッ

何度か振っていると,紙が出てきた.

シュルルッ

紙を開いて内容を確認した途端.

僕の楽しみな感情と共にその紙がサラサラっと無くなっていった.

も,もう…?

受取人しか開けなく,受取人が読み終わると同時に紙が消える魔法.

こんなのは1人にしかできない.

そう,僕の,

お父様……

なんでこんなに早く…

手紙の内容は帰ってこい,ただそれだけだった.

予定では冬までここにいることになっていた.

そのハズなのに何故…

そんなことを考え,絶望し途方に暮れていると.

トンッ

ビクッ

誰かが頭に手を乗せた.

どうした?

何回も呼んだけど,

桃くん…

声の主は彼だった.

なんかあったか?

……

彼に話した方がいいだろうか.

急に居なくなったら心配するだろうか.

僕は彼を心配させたくない.

あの,ね,

ん?

だから,君に別れを告げる.

…僕…遠いところに行くことになったんだ……

……えっ?

案の定驚く君.

ほんと急でごめんね…

どこに行くの?

…言えない……

そう…言えない.

言っちゃダメなんだ.

っ,!

なんでっ!?

…ごめんね,

でも君に辛い思いはさせたくない.

だからさっ,

だから君の中から僕の存在を消す必要があるんだ.

これ,

キラッ

なに,これ…?

それで僕のコト…

思い出してね.

君にはもう僕を思い出す必要なんてない.

こんな高そうなものっ…!

……

じゃあ僕のことを探し出して,

それでそのブローチ.

僕に返しに来てよっ.

えっ,?

僕のことなんて見つけ出さないでいいからね.

それまで預かっててね.

そんなっ,

無理だよ!見つける前に寿命が来てしまうよ!

なら,寿命まで僕を探しててね.

僕のところには,簡単に来れてしまう.

だから絶対に来ちゃダメだよ.

キミの最後の日が来るまでは.

さよならっ.

待ってっ,!!!!

ザァァァァアッ

2人を飲み込んでしまうくらい高い波が僕たちの間を引き裂いた.

キミの叫ぶ声がかすかに聞こえた.

僕のお気に入りの庭園で,お気に入りの空を眺める.

ここがあそこだったら

と,考えてしまう.

僕の風を気持ちよく感じていると,

あの…

と,囁かれた.

思わずそちらを見る.

パッ

僕は嬉しすぎてか,悲しすぎてか口を抑え,涙をこらえた.

えっと…寒くないですか…?ニコッ

〜っ,ポロポロ

なん,で…ポロポロ

その優しい君の笑顔に,堪えていた涙がどんどん溢れ出てくる.

会えて嬉しい感情と彼がこっちに来てしまった悲しい感情が混ざった感情.

また初めて…

でも,どうして……

僕のコト,覚えてるの…?

あのブローチには特別な魔法がかかっており,渡された相手との記憶をどんどん失うことになってるハズ…

でも今はそんなことどうでもよかった.

…ポロポロ

青?

なにっ…ポロポロ

こっち向いて?

ん…ポロッ

言われるがまま桃くんの方を向くと,

チュッ

えっ…////

一瞬で何が起こったかは分かった.

ブローチ…あっちに置いてきて渡せないから,

これで許してな?サラッ

んっ…//

えっ…その,//うん…...//

ふふっ…ニタッ

初めてがまた2個も増えた.

彼からの初めてを,

これからも沢山……

              終                          制作・著作            るあ()          ━━━━━

えっとですね。

今やってる連載辞めます。

物語の方向性失ったし、色々書いてる暇も少ないので、

これから読み切りだけにしたいと思います

ふと思いついたらそれを書いて投稿

という形になると思いますのでよろしくお願いします。

私の連載が好きでフォローしてくれた方々申し訳ないです(ᐢ._.ᐢ;)՞ ՞

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