窓の外は真っ暗で、 月が1つ私を嘲笑うように光り輝いて いる。
○○
最近彼氏には振られ、 テストで赤点をとって先生に叱られ、 広い教室で1人居残り勉強をしていた。
1人で勉強が捗る訳もなく、 机に突っ伏す。
○○
声にならない声で呟いた。
すると私の肩に ふわっと重くて暖かい何かがかけられる。
○○
??
○○
肩にかけられたのは増田のコートで、 誰もいなかった教室に気づけばクラスメイトがいた。
増田
○○
増田
不貞腐れながら、 隣の席の椅子をひいて座る増田。
増田
○○
増田
頭を撫でながら前髪をクシャクシャして遊ばれる。
○○
仕返しに思わず出てくる涙を増田のコートで拭えば、 おい!ってコートを剥がされて 増田の指が私の涙をすくった。
増田
○○
増田
サラッといつも可愛いなんて言うから 不覚にもドキッとしてしまった私がいる。
○○
増田
○○
増田
意外…と言ったら失礼か? いつも女の子に囲まれているから てっきり人生エンジョイしていると思っていた。
○○
増田
○○
私が何言ってんだこいつって顔してると 笑いながら私の教科書とノートを閉じてしまう。
○○
増田
いやいや、 無かったことに出来ないんですけど…
○○
増田
○○
増田が私の頭に掛けられたままのコートの端を 両手で掴んでグイッと引っ張るから、 私の視界はコートで見えなくなった。
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更に引き寄せられて 覗き込む増田の唇が私の唇に重ねられる。
増田
帰ろって歩いて行く増田の後ろで、 頭に被ったコートをキュッと掴んだ。
コメント
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これもいい話ですね😭 さんかく。様はお話を作る天才だと思います!! これからも頑張ってください💪✨