愛は不公平だ。
僕が君を沢山愛しても、君は愛してくれる事は無い
僕が君をどれだけ想っても、君が僕を想う事は無い
僕が君にどれだけ愛を伝えても、君から返してくれる事は無い
そんなの、不公平じゃないか
僕は公平な愛を望んでいるのに
君はそうじゃないみたいだね。
それなら、こうするしかない
君を僕のものにする。
君が嫌でも、僕がやりたいからやるんだ
言う事を聞かない君が悪いんだよ
テヒョン『ジョングギ』
ジョングク『何ですか』
テヒョン『まだ怒ってるの?ㅋㅋ』
ジョングク『早く解放して下さい…!!』
テヒョン『えぇ~』
テヒョン『ジョングギはまだ僕のものじゃないでしょ??』
テヒョン『だからだめ』
ジョングク『ふざけないで下さい』
ジョングク『僕にはジンヒョンがいるんです』
テヒョン『うるさいなぁ』
テヒョン『耳障りだから其奴の名前出さないで』
ジョングク『恋人の名前出して何が悪いんですか』
テヒョン『……………』
彼の髪の毛を掴み、上を向かせる。
ジョングク『い"ッ…!』
テヒョン『分からないなら教えてあげる』
テヒョン『誰だって"元恋人"の名前出されたら嫌でしょ?』
テヒョン『それと一緒だよ』
ジョングク『元、恋人じゃない!!!!』
テヒョン『あのさぁ…』
テヒョン『痛い目遭わないと分かんないかな?ㅋㅋ』
ジョングク『~ッ…』
ジョングク『貴方が僕をどうしようと、絶対に貴方を好きにならない…!!』
テヒョン『へぇ…』
テヒョン『精々頑張ってね♡』
挨拶代わりに深めのキスをして
ジョングギのいる部屋を出て行った。
テヒョン『ジョングギ~、ご飯だよ』
ジョングク『……………』
テヒョン『どうしたの?お腹空いてないの??』
ジョングク『要りません』
テヒョン『どうして?』
ジョングク『ジンヒョンが作ったご飯以外食べたくありません』
テヒョン『……………』
テヒョン『じゃあ僕が食べさせてあげる!!』
ジョングク『え』
ジョングギの顎を掴んで、口を開けさせる。
テヒョン『あーんしといてねぇ~』
お粥をスプーンで掬い、彼の口に入れる。
ジョングク『んんんッ…!!』
テヒョン『ㅎㅎ…美味しいでしょ?』
ジョングク『んぐッ…』
精一杯首を横に振ってるけど、本当は美味しいんだろ?ㅎㅎ
ジョングギはツンデレだからなぁ…
テヒョン『はい、あーん』
ジョングク『や、めてッ、!!』
テヒョン『いてッ』
ジョングギに突き飛ばされ、尻もちをつく。
テヒョン『いたた…何するんだよ』
ジョングク『こんなの、食べたくない!!!』
ジョングク『いい加減監禁染みた事は辞めてください!!』
テヒョン『あーあ、お粥溢れちゃった』
テヒョン『せっかく作ったのに何で食べてくれないの??』
ジョングク『だから、言ってるじゃないですか』
ジョングク『ジンヒョンが作ったご飯以外食べたくないです』
テヒョン『………そう』
力任せにジョングギを押し倒し、首に手を当てた。
テヒョン『こうでもしない限り落ち着かない?』
テヒョン『僕はいつでもジョングギを殺せるんだよ??』
テヒョン『むしろ殺して僕のものにした方が早いって事分かってる?ㅋㅋ』
ジョングク『ッ、やめ、』
テヒョン『死体を抱く趣味ないから生かしてあげてるだけ』
テヒョン『僕がジョングギに飽きたらすぐ殺しちゃう事、分かっててね』
脅し程度に軽く首を絞める。
ジョングク『ん、ゔッ…』
テヒョン『どう?苦しい??』
ジョングク『はッ…ぐッ…』
必死で息を吸おうとしている姿に、何だか興奮してきて
ほんの少しだけ力を緩め、キスをした。
ジョングク『~ッ…う、ぐッ…』
テヒョン『ふはッ、可愛すぎ』
首に紅い印を付けて、ご飯時間を終えた。
プルルルル…
テヒョン『はーい』
ソクジン『あッ、テヒョンさんですか?』
テヒョン『はい、テヒョンです』
ソクジン『ジョングギの居場所が分かったって本当ですか!!』
テヒョン『本当です』
ソクジン『ありがとうございます…!!』
ソクジン『では、今から向かいますね!!』
テヒョン『はい、お待ちしています』
電話を切り、上がった口角を必死に戻す。
いよいよだ。
いよいよ、ジョングギは僕のものになる。
ジョングギ喜んでくれるかな
一瞬でも元恋人と居て、幸せを感じるようなら
僕がしっかりと躾をしてあげないとね。
ソクジン『お邪魔します』
テヒョン『どうぞどうぞ』
ソクジン『…それで、ジョングギはどこに?』
テヒョン『着いてきて下さい』
元恋人と一緒に地下室への階段を降り、ジョングギの居る部屋の扉を開ける。
テヒョン『ジョングギ、お客さんだよ』
ジョングク『……え』
ソクジン『ジョングギ!!!!!!』
ジョングギの所に飛び込んで行こうとするもんだから、急いで服を掴んだ。
ソクジン『え、え??』
テヒョン『僕のジョングギに近付かないで下さい』
ジョングク『ッ、ジンヒョンッ』
ソクジン『何するんだよ、離せ!!』
ジョングク『ジンヒョンを離して』
テヒョン『……はぁ、会うだけじゃ満足出来ない??』
テヒョン『別に会わせる事が目的じゃないんだけど』
ソクジン『え』
そのまま、元恋人に抱き着く。
もちろん、右手に包丁を持ちながら。
ソクジン『ッ……』
ジョングク『ジンヒョン!!!!!!』
テヒョン『うげ、汚れちゃった』
必死に元恋人の名前を叫ぶジョングギと共に彼を眺めた。
数分もしない内に、元恋人は動かなくなった。
テヒョン『死んじゃったかな~??』
ジョングク『あ、あッ…』
心臓に手を当てても、脈動は返ってこなかった。
テヒョン『うん、死んだみたいだね!!』
ジョングク『何するんですか!!!!!!!!』
ジョングギは、今までに無い程怒っていた。
怒る姿も可愛いなんて、流石僕のジョングギ♡
テヒョン『じゃあ質問するけど』
テヒョン『目の前に邪魔な虫がいたら潰すでしょ??』
テヒョン『それと一緒』
ジョングク『~ッ…!!』
テヒョン『邪魔な虫も居なくなった事だし』
テヒョン『やっと僕だけを見てくれるよね?』
ジョングク『……絶対に』
ジョングク『絶対に許さない』
テヒョン『ㅋㅋㅋㅋㅋㅋ』
テヒョン『今のジョングギに何が出来るの?ㅋㅋ』
テヒョン『手を拘束されてまともに動けないのに』
テヒョン『何優位に立ったかのような事言ってんの??』
テヒョン『僕、言ったよね?』
テヒョン『いつでもジョングギを殺せるんだって』
テヒョン『もう忘れちゃった?ㅋㅋ』
ジョングク『ッ、お前なんかッ…』
ジョングク『お前なんか、死ねばいいんだ!!!!』
死ねばいい、ねぇ…
テヒョン『なら殺してみろよ』
テヒョン『元恋人を殺されて嫌なんだろ?』
テヒョン『僕が嫌なら殺せばいい』
両手を上げて、ジョングギに笑って見せた。
ジョングギが僕に触れられるはずも無く
ただただ、僕を睨むだけだった。
テヒョン『ジョングギは僕に手出し出来ない』
テヒョン『僕がジョングギを支配してるんだよ』
涙に濡れたジョングギの頬にキスをし、ご飯の準備をした。
あれから、ジョングギには厳しく躾をした。
最初こそ抵抗していたジョングギだけど
僕のものにする為に、何度も愛を与えたり虐めたりする内に
何も抵抗しなくなった。
むしろ、ジョングギから求めるようになっていった。
反抗的なジョングギも可愛かったけど
やっぱり僕に従順なジョングギが好きだなぁ…ㅎㅎ
テヒョン『おはよ、ジョングギ』
ジョングク『テヒョンイヒョン!!!』
テヒョン『ㅎㅎ今日も可愛いね』
ジョングク『そうですか?』
テヒョン『うん、1番可愛い』
ジョングギの頭を撫でてやると、さぞかし嬉しそうな顔をした。
あぁ、なんて可愛いんだろう。
テヒョン『やっと僕のものになったね』
テヒョン『愛してるよ、ジョングギ』
愛しい彼にそっとキスをし
僕の重い愛をジョングギに捧げた。
Fin .