私の願い

ずるい

いつもいつも夢華ばかり

私だって勉強してるのに

いいな…

私も100点とりたい

あいつさえいなければ

夢華さえいなければ

私は学年１位なのに

いつも惜しいところで負ける

はぁ、羨ましい

ずるい

憎い

誰か天才の頭くれないかなぁ…

＿ドンッ

＿ねぇ！お姉さん！

そこには１人の少女

私は黙々とテストに励んだ

昨日、勉強してないのに…

分かる！

スラスラ解ける！

すごい！

やった

やってやった！

ん？待てよ

これってあの子のやつ？

やった…！

あのこ使える…！

少女はニコッと微笑んだ

私は学年一足が速い【真海】の名前と能力を書いた

実際こんなものは信じていなかった

だって知らない少女が

こんなものを私にくれるなんて

嘘や悪戯にきまってる

そう思ってた

翌日

今日は50メートル走

１秒でも速くしないと

私と真海は一斉にスタートした

なにこれ…凄い軽い

足が軽い！

私はそのままゴールした

後ろをみるとまだ真海は走っていた

まるで歩いてるかのようなスピードだ

どうして…？

昨日のやつか…！

やった！勝った！

これ、使える！

次の日から私は

いろんな人の能力や体を手にいれた

前まで普通な何にも取り柄のない

この私がモテている

さらにモデルにもスカウトされて

今は学校は勿論

日本でも人気のJKになった

このようにいつも遊びに誘われる

でもそこまでいい男じゃないから断っている

蓮っていうのは私の彼氏

今とても人気のモデル兼俳優

そして私と蓮は今とても人気のカップル

全てはあの瓶と紙のお陰

運が良かったな…

そんなことなんてあまり考えないけど

とにかく今はとても充実している

…あれからしばらくして

私はあの瓶のことをすっかり忘れていた

開けてみようとしたが蓋がきつく閉まっていた

そういって私は瓶を強く叩きつけた

ﾊﾟﾘｰﾝ

私は思い出した

あの瓶のことを

あれは割ってはいけないやつだ

なのに私は

割ってしまった

どうなるの…私…

私は安心して寝た

翌日

教室は静まり返っていた

優姫を突き飛ばす

どうして？

どうして私がこんな目に逢わないといけないの？

気のせいだよね…

男子に話しかけてみよう…

なんで？どうして？

だって私はあの人気モデルなのに！

…そうだ！

蓮がいる！

蓮にブロックされました

嘘だ

信じられない

こんな酷いことが続くなんてありえない

なんかのドッキリだよね？

……

そうだ事務所に電話…！

私は鏡をみて驚いた

そこにいたのは

シワだらけの汚い顔の自分が

私はあの一瞬で薔薇色の日々は消えた

黒板に何を書いているのかさえもわからなかった

体育でも体が動かなかった

辛い…

悲しい

痛い

色々な感情が混ざった

周りの人には虐められ

味方なんて誰もいなかった

私は飛んだ

空に向かって笑顔で笑いながら