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五条
ﾊﾟﾁｯ
五条
（最近、見るようになった）
五条
（あの女の人って誰だっけ）
五条
（どっかで見たことあるんだよなぁ）
五条
（ま、考えてもしゃーねぇか）
五条
はよー
家入
あ、やっときた
夏油
今日も寝坊だね
夏油
寝不足かい？
五条
いや、それはあり得ないな
夏油
そうかい
五条
...
家入
どした、五条
家入
いつもより元気ないぞ？
五条
...なぁ、"碧"って言うやつ知ってる？
家入
碧...？
夏油
名前は知らないけどそれらしき人は知ってるよ
家入
あー、私もだわ
五条
会ったことってあるっけ？
家入
さぁ？
夏油
わかんないね
五条
そうか
五条
（硝子と傑もわかんないのか...）
五条
（マジで誰だ...？）
約束だよ
碧
5年後、ここに集合ね
碧
忘れないでよ〜
五条
忘れるわけねぇーだろ
碧
だったらいいなー！
五条
碧、俺が忘れるとでも？
碧
わかんないよ〜？
五条
忘れねぇーよ
五条
じゃあ、またな
碧
...うん、またね
碧
私のいない街で私を忘れて
碧
幸せに暮らしてね
五条
...！
夏油
？どうしたんだい？
家入
おーい、大丈夫かー？
五条
...ﾀﾞｯ
家入
あ、
夏油
...
家入
ま、大丈夫か
夏油
悟だしね
家入
なんとかなるね
五条
ﾊｧﾊｧ
五条
（なんで忘れてたんだ！？）
五条
（俺にとって"大切な人"なのに...！）
五条
ﾀﾞｯ
入学当時に高専の服を着てた女
五条
学校、だる〜
五条
？
碧
...
そいつは黒髪に碧い瞳
星空から降ってきた人みたいだった
碧
？
五条
！
碧
どうかしましたか？
五条
（透き通った声だ...）
碧
？あの...
五条
！
いつのまにか俺を下から見ていた
五条
ﾄﾞｷｯ///
碧
あの熱でもありますか？
碧
顔が赤いですよ（ｽｯ
五条
あ、いや大丈夫だ///
碧
そうですか
碧
ならよかったです（ﾆｺｯ
五条
ﾄﾞｷｯ//
五条
ﾊｧﾊｧ
五条
...確かここのはず...ﾊｧﾊｧ
五条
...いない？
五条
（確か5年後って言ってたな）
おじいさん
ふぉふぉ、この年頃でもここに来る学生はいるんだね
五条
...
五条
あの、聞いてもいいですか？
おじいさん
なんだい？
五条
黒髪で碧い瞳の女性を知りませんか？
おじいさん
んー、確か...
おじいさん
さっき、いたんだが
おじいさん
どこかに行ってしまったんだよ
五条
！そのどこかってわかりますか？
おじいさん
確か「月の海」だった気がするなぁ
五条
そうですか、ありがとうございます
おじいさん
その嬢ちゃんはねぇ
五条
ﾋﾟﾀｯ
おじいさん
この駅で"ある人"を待っとるって言っていたんだよ
五条
...！
おじいさん
それがもしかしたら君なのかもねぇ
五条
それを今から聞いてきます
五条
ﾀﾞｯ
おじいさん
だとよ"碧ちゃん"
五条
ﾊｧﾊｧ
五条
ﾊﾞｯ
五条
！
ｻﾞﾊﾟｧ
五条
...あ、おい？
碧
？
碧
悟...？
五条
！碧！
碧
どうしたの？
碧
まだ、5年も経ってないのに...！
五条
ｷﾞｭ
碧
！
五条
ごめん、俺お前のこと忘れてた
碧
...
五条
約束したのにごめんな
碧
...ｷﾞｭ
五条
！
碧
別に...いいよ
碧
私が自分で言ったことなんだ
碧
私が"私のいない街で私を忘れて幸せに暮らしてね"って言ったんだよ
五条
そんなこと言うなよ
碧
笑
碧
ごめんね
碧
もうこんな時間だね
碧
早く帰らないと
五条
そ、だな
碧
？
碧
...ﾌｯ
五条
？
碧
やっぱりもうちょっといようかな
五条
！
五条
そうか//
碧
ﾆｺｯ
碧
..."月が綺麗ですね''
五条
..."今日は少し肌寒いですね"
碧
ｷﾞｭ（手繋）
五条
ｷﾞｭ（手繋）
月が綺麗ですね →あなたを愛しています
今日は少し肌寒いですね →自分もあなたが好きだから手を繋いで欲しい
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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