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2日目の朝

風雅

みゆう、おはよう。

みゆう

えっ…!風雅く

風雅

風雅、な。

みゆう

う、うん。

みゆう

風雅、おはよ。

風雅

今日森林ウォーキングやな!

みゆう

うん!

みゆう

どーしよ、体力ないのに…

風雅

疲れたら俺がおぶってやる。

みゆう

え、あ、ありがとう!

風雅

まだ慣れんの?

みゆう

だってまだ、1日目だよ?

風雅

そーやけど…

風雅

関係はもう2年目やん?

みゆう

…うん

みゆう

てか、風雅く…

風雅

風雅

みゆう

風雅は、なんで慣れてるの?

風雅

まあ、ずいぶん慣れっこかな。

みゆう

え、やり手ってこと?

風雅

ウソウソ、みゆうが初カノ。

風雅

ていうか、これからもみゆう以外に彼女つくる気ないし。

みゆう

え…?

風雅

みゆうが初カノであり、ラスカノ。

みゆう

え…!

みゆう

な、何急に

風雅

急じゃないよ?

風雅

気持ちをただ話してるだけ。

みゆう

…キュ、キュンとしちゃうじゃんか。

風雅

え、いやしてくれなきゃ困る。

風雅

キュンとしてもらうために言ってんだから。

みゆう

そ…そうだけど…

みゆう

なんかクールな風雅とは違うから慣れない

風雅

クールの方が良かった?

みゆう

え、いや…

みゆう

なんか…

みゆう

いつもと全然違って素直だから…

みゆう

サラッと言えちゃうから…

みゆう

く、悔しい!

風雅

え〜…

風雅

じゃあさ、俺がみゆうの分までみゆうに言ってやる。

みゆう

へ?

風雅

だから、みゆうの引っ込み思案な性格のせいで、なかなか俺に言葉じゃ伝えられない気持ちを

風雅

俺がみゆうの分まで伝えるから。

みゆう

…うん!

風雅

ほら、朝ごはんだよ。

みゆう

うん!

なんだろう…

風雅く…風雅って

こんなに尽くしてくれるんだ

やっぱりあの

手の温度のジンクスは

本当だったんだ。

🌲森林ウォーキング🌲

風雅

みゆう、手。

みゆう

手?

風雅

つなご。

みゆう

う、うん!

ギュッ

バスの中とは違うやわらかさ

優しいけど強くて

冷たいけどあったかい

みゆう

キャッ!

こ…転んじゃった。

風雅

大丈夫?

みゆう

う、うん。

風雅

カットバン貼っとこうか。

みゆう

あ、いいよ!

風雅

また転ばれちゃ困る。

みゆう

でも…

風雅

だって、お前の大好きな人が( 俺)血流して歩いてるの見てみ?

みゆう

…痛々しい

風雅

胸も苦しくなるだろ?

みゆう

う、うん。

風雅

じゃ、貼っとこう?

みゆう

うん!

優しい…!

風雅

はい、おっけー。

風雅

靴ヒモでコケたんじゃない?

みゆう

そうかも…!

風雅

待っとくから、早よ結び。

みゆう

うん!

みゆう

やった、出来た!

風雅

どヘタクソ。

みゆう

ひどいな!

拓哉

みゆーちゃん、風雅は好きな子にはツンデレなんだよ。

みゆう

拓哉くん?!

拓哉

俺にもツンツンやん?

みゆう

うん!

風雅

余計なこと言うな!

拓哉

ほらぁ

みゆう

ほんとだ笑笑

拓哉

じゃ、俺行くから!

風雅

早よ行け。

みゆう

笑笑

みゆう

またね!

拓哉

おー!

そのまま

ちょっと緊張しちゃって

無言で歩いていたけど

幸せだった

みゆう

うわっ!

また、転んじゃった。

風雅

ほら、靴ヒモ。

風雅

俺が結んでやる。

みゆう

う、うん…

風雅

血、めっちゃ出てる。

みゆう

染みる…。

風雅

カットバン…さっきで使い果たしちゃった。

風雅

みゆう持ってる?

みゆう

も…持ってない。

風雅

しょーがねー奴だな。

みゆう

え?

ふわっと体が浮いた気がして

次に気がついたのは

風雅の大きな背中の上だった。

みゆう

わ、いいよ

風雅

行っただろ、おぶってやるって。

みゆう

でも…

風雅

俺がおぶりたいっつったら、どーする?

みゆう

…甘える

風雅

よし、じゃあ決まりな。

みゆう

うん!

そのまま山を登って行って

頂上に着いた、けど…

みゆう

な、何もない…

拓哉

だよね。

みゆう

拓哉くん!先着いてたの?

拓哉

うん、風雅がみゆうちゃんをおぶってるの見てニヤニヤしてた笑笑

みゆう

えー悪趣味だなぁ笑笑

風雅

何もないわけないやん。

風雅

俺はめっちゃ幸せだけど?

みゆう

え…

風雅

こうやってみゆうをおぶって頂上まで来て

風雅

めっちゃ幸せな時間だったよ?

風雅

みゆうは?

みゆう

わ、私も!

風雅

ホテル戻ったら、俺のカバンからカットバン出してやるからな。

みゆう

でも、異性の部屋は立ち入り禁止じゃ…。

風雅

風呂行くとき、すれ違うっしょ?

みゆう

あ、うん。

みゆう

ありがとう。

風雅

…好きなコに言われると照れる。

拓哉

笑笑

みゆう

…好き!

風雅

ちょ、顔見るな。

みゆう

え?何で?

拓哉

めっちゃ赤い!

風雅

言うな!

みゆう

え…可愛い

風雅

カッコいいって言ってくれた方が好き。

みゆう

じゃあカッコいい!

風雅

うん。

みゆう

笑笑

つづく

この作品はいかがでしたか?

191

コメント

3

ユーザー

ありがとうございます! いつもはツンデレキャラですが、一旦封印してみました笑笑

ユーザー

やばい!私の寿命50年くらい伸びた!ありがとうございます!

ユーザー

どーでしたか?

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