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余命わずか

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余命わずか

10 - 余命わずか

♥

372

2021年07月29日

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sakura

わこさくー!

sakura

お話出すの遅れてすみません!
(;_;)

sakura

早速書いてきます!

sakura

地雷・アンチダメ!
キャラ崩壊注意!

sakura

⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!

校外学習当日

水族館近くの広場につくなり、紫くんと黄くんが駆け寄ってきた

青ちゃん!もう体調は大丈夫なんですか?

うん、大丈夫!連絡できなくてごめんね

そんなの全然いいんだよ。今日は来られてよかったね

結果として僕は2日間学校を休んだ

欠席した理由を風邪と信じて疑わないみんなは、班全員が揃って嬉しそうにしている

ただ1人、僕の欠席理由の察しがついてしまう赤くんだけは、複雑そうな表情を浮かべていた

なーなー俺、イルカショー観たい!

まだ時間じゃないですよ

あと1時間くらいあるよ

黄くんと紫くんにサラッとかわされ、不満げに唇を突き出す橙くん

子供かよwwww

橙くんって元気だよねw

俺もあの元気どこから湧いてくんのかわかんねぇwww

あ、ていうか

ん?

風邪、完全に治ったの?

あ……うん、もう平気

家まで来てくれてありがとね。お粥も美味しかった

いや……。元気ならよかった

(ごめんね…)

本当は風邪じゃない。 完全に治ることなんて無い。

平気じゃないし、またいつ体調が悪くなるのかも分からない

心配してくれてるのに、嘘しか言えなくて、ごめんね

……桃くんは?お迎え、大丈夫だったの?

あぁ、それは大丈夫だったんだけど……

けど?

横顔を見上げて聞き返すと、桃くんは眉を少し下げて再び口を開いた

会議で遅くなるとかで、今日もお迎え頼まれた

(お迎えは嫌じゃないけど、校外学習のあとはキツいって感じかな)
( ̄・ω・ ̄)

お兄ちゃんも大変だねw

うわ、きれい…!!

薄暗い中でぼんやりと青く照らされた水槽に、小さな魚たちが悠々と泳いでいる

(あ。この魚、特に綺麗だなー)

ドンッ

(あ、やば、周り全然見てなくてぶつかっちゃった)

すみません。……って、赤くんかぁ

振り向くと橙くん達と先に行ってたはずの赤くんが立っていた

赤くん越しに、さっきまで一緒にいた桃くんが他の水槽を覗き込んでいる姿が見える

ちょっといい?

水槽から漏れる淡い光に照らされ、赤くんの神妙な面持ちが浮かび上がる

(周りに人がいない時に声掛けてくるってことは、多分休んでた時のこと聞きたいんだろうなぁ…)

うん、いいよ

体調、もう大丈夫なの?

とりあえずは大丈夫だよ。ごめんね、心配かけて

そりゃね

まぁ、今日は元気そうだから安心したけど

赤くんが次の水槽に足を向けたのを見て、僕もその後に続く

ただの風邪じゃなかったんでしょ?

……うん。頭痛とか目眩とか、病気の症状がでてた

………

具体的な内容で現実味が増したせいか、返事はなかった

僕からも聞いていい?

うん。なに?

なんで部活を休ませてまで、お見舞いに行けって桃くんに言ったの?

(お見舞いなら、病気のこと知ってる赤くんの方が適任だったはずなのに、なんで?)

病気のこと、桃くんにも打ち明けさせる気だったの?

っ、違うよ!!

病気のこと知らなくても、青ちゃんには俺より桃ちゃんの方がいいって思ったから

……え?

どういうこと……?

俺たちの中で青ちゃんと距離が1番近いのって桃ちゃんじゃん

口元に少しの笑みを含んだ赤くんは視線を水槽に戻し、それからは何も言わなかった

(距離が近いって…家同士のこと?)

(赤くんって僕の家がどこか知ってたっけ?)

(っていうかそもそも、そんな類の話じゃないよね…?)

赤くんがくれた答えの真意を見抜けないまま、橙くん達に呼ばれて次のエリアに移動することになった

橙くんが見たがってたイルカショーのあと、館内のレストランに入った

歩き回ったからお腹ペコペコなんやけど

はしゃぎまくってたからでしょwww

全部美味しそうですね

ね。迷っちゃう…

マグロ丼…は、さすがに今は無理ですね…

さっき泳いでるの見たもんねぇ…

黄ちゃんなら余裕で食べれそうやけどな〜

それどう言う意味ですか?
(●︎´▽︎`●︎)

イヤナンデモナイデスゴメンナサイ

桃くんは?もう決まったの?

向かい側に座る桃くんが頬ずえをついて窓の外を眺めてたから、参考にしようと声をかける

あー…まあ

何にするの?

………グ

え?

ごめん、聞こえなかった。なんて言ったの?

………ハンバーグ

そっぽを向いたまま、桃くんはぶっきらぼうに答えた

桃ちゃん、ハンバーグ好きなんだよねぇwww

確かにw今だってろくにメニューも見ないで決めてたよねwww

そういえば、前にファミレス行った時もハンバーグ食べとったよなw

桃くんって意外と子供っぽいところありますよねw

みんなが盛り上がる中、話題の中心人物は眉間にシワを寄せて難しそうな顔をしている

顔真っ赤wwwwww

うるせぇよっ//

レストランを出てすぐ、意見が割れた

僕、ペンギンショーがいいです

水族館に来たんだからイルカ触ろーよー( ´ •̥  ̫ •̥ ` )

黄くんと赤くんはペンギンショー、紫くんと橙くんはイルカのふれあい体験がいいらしい

時間が重なっていることもあって、どっちに行くかという議論が勃発してしまった

さっきショーでイルカみたよぉ〜
₍ᐡ• ̫ •̥ᐡ₎

赤、見るのと触るのでは別物やで!

(いや、らちあかない…)

隣の桃くんも同じことを思っていたらしく、ため息をついてからペンギン派とイルカ派の間に割って入った

そんなに行きたいなら、別れていけばいんじゃね?

(班員の別行動は禁止されてるけど…)

(でもこうするしかないよね〜…お互い譲る気ないし)

バレたら面倒だけど、そんときは諦めて怒られればいいだろ

桃くんの言葉を後押しすると、意見が割れた彼らも納得したように頷いた

(…なんでこんなことになってるんだろ)

やっぱここ、綺麗だよな〜

………そうだね

頭上を泳ぐ魚たちを静かに見上げる桃くん

僕たちが今いるのはペンギンショーの野外ステージでも、イルカと触れ合えるプールでもなく、館内のトンネル水槽

(……うん、やっぱりなんでこうなった?)

水中をゆっくり浮遊するウミガメを眺めながら頭の中を整理する

ペンギンとイルカ、正直どっちでもよかった僕は行く先を決めかねていた

同じくどちらにもあまり興味を示していなかった桃くんは、閃いたように顔を上げて、

「もう1回トンネル行きたい」 と言った

(いいけど…いいんだけど…)

(…なんかこう、2人っきりだとムズムズするっていうか…)

……青

なに?

もしこの水槽が割れて、ここが水で埋め尽くされたら…どうする?

桃くんは水槽を眺めながら聞いてきた

から、僕も水槽を見つめながら応える

え、なにその変な質問www

いやなんか水槽見てたら、なんとなく…?

意味分かんねぇwww

でもまあー……

意地でも桃くんだけは助かってもらうかな

………

(あれ、なんで返事ないんだろ…)

(もしかして答え、外しちゃった…?)

イワシの大群を目で追いながら流れるように隣をむくと、桃くんは目を丸くして僕を見ていた

(え、やっぱり外した!!?)

(なんか、本気で答えた分、すっごい恥ずかしくなってきたんだけど!//)

両手で顔を覆うと、隣で空気の震える音がした

バカか、なんで俺優先なんだよ

指の隙間から、淡い光に照らされて小さく笑う桃くんが見える

(いつもの雰囲気じゃないからかな…ドキドキする……)

だって……桃くんに死なれたら困るし

なんだそれw

でも……うん。俺も、お前と同じ……お前だけは助かってもらうかなー…

それぞれの目的のイベントが終わり、別行動がバレることもなく合流することができた

少し早めに朝と同じ集合場所に戻ってきた

それから学年主任の先生の話と連絡事項を聞き、現地解散となった

楽しかったですねー!

こんなの久しぶりだったから、なんかすごい楽しかった〜

ほんと!来てよかった!

そういえば、ペンギンショー、どうだった?

すっごくよかったですよ!

種目ももちろん凄かったんですけど、みんなエサ食べるのに必死なのが可愛くて

え、ちょっと見たかったかも

黄くんと紫くんに挟まれて何気ない会話を交わしていると、自分がごく普通の男子高校生になったように感じる

だけど、それも束の間

またみんなで来たいね

いいですね!

"またみんなで"

その中に、僕の姿はきっとない

僕にとっては、多分今日が人生最後の水族館

僕……今日、みんなといられてよかった

青ちゃんってば、急に可愛いこと言ってどうしたんですか?ニマニマ

いきなりだったから俺ときめいちゃったよーwww

えへへ、ごめんw

でも、本当にそう思ったから

参加するつもりのなかった校外学習がこんなに楽しかったのは、みんなと一緒にいられたから

傷つけることは分かってるのに、残された時間をもっとみんなと過ごしたいって、思ってしまう…

うわっ!

突然、後ろから悲鳴にも似た声が聞こえた

え……?

どうしたの、急に

か、鍵

鍵?

家の鍵、忘れた……

愛ちゃんのお迎えゃ行かなきなんないのに!?

えぇ!?何してるの桃ちゃん!

うちにおいでって言ってあげたいけど、桃くんの家から結構距離あるからなぁ……

うちも。小さい子を連れてくるのはちょっと厳しいやろ…

そうですね、僕もです…

赤のところはどうなんですか?

同中なら、家も近いですよね?

今日このあと、家族と出掛けることになってるんだよね…ごめん…
(´;ω;`)

……ズゥーンil||li

あー…桃くんのお家ってどこなの?

学校の最寄りから、電車で6駅くらいだったはずだよー

(じゃあ…学校の最寄りは僕の家の最寄りでもあるから…)

(3歳の子を連れて電車に乗るのは大変かもしれないけど…)

うち、来る?

駅からはちょっと歩いてもらうことになっちゃうけど!

桃くんがよかったら…

来ていいよ。言い終わる前に、手をガシッと掴まれる

瞬間、心臓がドキッと跳ねたのは、温もりが訪れたのがあまりに突然だったからだ、絶対

マジで助かる…!

こうして、[夏までに]と言っていた愛ちゃんとの対面が、思わぬ形で叶うことになった

(夕飯用にスーパー寄ったのはいいけど…)

(何作ればいいのか分かんないよぉぉぉぉ!!)

(アレルギーは無いって言うのは聞いてたけど、でも3歳の子って何が好きなの!?)

(こんなことなら、一旦別れる前に桃くんに聞いとけばよかった…)

女性

晩ご飯は何がた食べたい?

!!!( ゚д゚)ハッ!!!!

[聞き耳立てる]

男の子

なんでもいいの?

女性

いいよー。ママの作れるものならね

男の子

んっとね、じゃあね、オムライス!

女性

好きだねぇ。いいよ、そうしよっか

………

(よし、オムライスにしよ)

なんとか3人分のオムライスとスープを作り終えた時、玄関のチャイムが鳴った

(桃くんだ!)

はいはーい

返事をしながら玄関を開けると、案の定そこには桃くんがいた

その陰に隠れるようにして、愛ちゃんと覚しき小さな女の子が立っている

(かっ……かわいい……!!!)

(にしても、愛ちゃんは写真で見た何倍も可愛いのに……)

どうしてお兄さんはそんなに仏頂面なの?

はぁ……

今、誰だか確認せずに出ただろ

……へ?

鍵開ける音もしなかったし

………一人暮らしなんだから、もっと用心しろよ

(う、わ…これは反則でしょ…)

……うん、気をつけます///

愛ちゃん

にーに。このひと、だれ?

(あ……。そりゃそっか…)

(そりゃいきなり知らない人の家に連れてこられたら怖いよね)

部屋の外にいる2人と距離を詰めて、愛ちゃんと視線を合わせるために、その場にしゃがみこむ

初めまして、愛ちゃん。にーにのお友達の、青って言います

愛ちゃん

青?

こら愛。呼び捨てはねーだろ

あはは、いいよー。愛ちゃん、好きなように呼んでくれていいからね

愛ちゃん

……んー…

愛ちゃん

青にー

!!??

桃くん、聞いた?青にーだって

うん

どうしよ、可愛すぎて心臓もたない

(妹とか弟っていいなぁー)

入っていいよ。ちょうどご飯もできたところだから

悪いな、飯まで作ってもらって

全然。1人でも作んなきゃなんないし、気にしないで。みんなで食べた方が美味しいしねー

愛ちゃんが好きそうな子供向けの番組にテレビチャンネルを合わせてから手を合わせる

みんな

いただきますっ!

真っ先にスプーンを手に取ったのは、意外にも愛ちゃんだった

オムライス、愛の大好物なんだよ

……って、言ってなかったよな、これ

うん。聞いてない

すげー偶然。もともとオムライスにするつもりだったの?

んーん

愛ちゃんが何食べれるか分かんなくてさー。スーパーで何にしようか迷ってたら、ママさんと小さい子の会話が聞こえてきて

盗み聞きしたの?w

ちょ、人聞きの悪いこと言わないでよー!

参考にしただけだし!

それ大して変わんねーだろwww

情報くれなかった桃くんが悪い!

…あ、愛ちゃん。ほっぺにケチャップついてるよ

ベット脇に置いてあったティッシュボックスを引き寄せ、愛ちゃんの頬をそっと拭う

……よし。もう大丈夫だよ

OKサインを出すと、愛ちゃんは再びオムライスに手を伸ばした

ちゃんと"にーに"してんじゃんw

………バカにしてるよね、それ

してねぇよw

なんか、ほんとの兄妹みたいだなって思った

桃くんがふっと目を細めた

(……やめてよ。調子狂うじゃん//)

でもそれだったら、僕と桃くんも兄弟になっちゃうよ

あー、確かに…青が弟かぁ…

え、待ってなんで僕が弟なの

は?いや、どう見ても俺の方が兄貴だろ

自分で言うのそれ!!?

うん

なんか腹立つんだけどっ!!?

(そうだ!)

兄弟だったら誕生日が早い方が上だし!桃くん、いつ?

(僕は6月28だから…)

俺?6月5日

………は?

青は?

………6月28日((ボソッ…

へぇぇぇぇ?ニヤ

(うっざいぃぃぃぃぃぃぃ!!!)

ん、ご馳走様。美味かった

……どういたしまして

コップのお茶を口にしてから、桃くんが食器を持って立ち上がった

お食器洗い俺やっとくわ

え、いいよ。僕やる

いいって。飯食わしてもらったし、これくらいするから

じゃあ………お願い

パクパク

ご馳走様でした

少しお腹が膨れてきたのか、愛ちゃんの食べるスピードは格段に落ち、意識はテレビに向いているようだった

愛ちゃん、もうお腹いっぱいなのかな?少なめに作ったつもりだったんだけど

キッチンに立つ桃くんに食器をて手渡しながら言うと、桃くんは眉をひそめた

あれくらい食えるはずだけど…

んー、でも今はテレビに釘付けだけど

険しい顔のまま、キュッと水道の蛇口を閉めた桃くん。

濡れた手を乱雑に拭いてから、愛ちゃんの元へと戻っていく

愛、手止まってんぞー。オムライスもスープも残ってるし

愛ちゃん

もうお腹いっぱいなの

だめだ。ちゃんと全部食べろ

愛ちゃんの隣に腰を下ろして、桃くんは愛ちゃんが見入っていたテレビをなんのためらいもなく消してしまう

(え、それはまずいんじゃ……)

愛ちゃん

う……うわぁぁぁん!

(やっぱり泣いちゃった……!)

2人のそばに慌てて駆け寄り、愛ちゃんのふわふわの頭を撫でる

無理して食べなくていいよ。お腹いっぱいなんでしょ

だめだ

桃くんは泣き続ける愛ちゃんを軽々と抱き上げて膝の上に座らせた

ほら、にーにが食べさせてやっから

青にーが愛のために作ってくれたんだから、無駄にすんな

愛ちゃんは頬を涙で濡らしながらも、素直にそれを食べ始めた

傍らで2人の姿を見つめながら、ドクドクと脈が早くなっているのをか感じる

(やっぱりどこかおかしいのかな…体調回復してないとか…?)

(だって変だよ)

桃くんの何気ない一言に、何度も胸が鳴るなんて

………よし、全部食べたな。ご馳走様は?

愛ちゃん

ごちそーさまでしたっ

涙混じりに手を合わせた愛ちゃんの頭を、桃くんははにかみながらぐりぐりと撫でる

偉いぞ、愛

(すごい、なんか…お兄ちゃんだ…)

今から皿洗ってくるから、愛はテレビ見てて

愛ちゃん

やだ!にーにと一緒がいい!

桃くんは愛ちゃんといていいよ。洗い物は僕するからw

(多分無理やり引き離したら、愛ちゃんの機嫌損ねそうだしw)

同じことを思ったのか、今度は素直に引き下がった

洗い物終わったよー……って

愛ちゃん

……スヤァ

洗い物、悪いな。ありがと

全然。愛ちゃん、寝ちゃったんだね

うん。起きる時にぐずんなきゃいいけど

ブーッ(携帯)

あ、ちょ、スマホ見ていい?

別にいいよw

………ポチポチ(携帯)

…母親から仕事終わるまでもーちょいかかるって。ごめん

だったら、愛ちゃんベットに寝かせてあげたら?腕、抱えたままだとさすがにしんどいでしょw

あー……じゃ頼んでいい…?

いいよw

愛ちゃんを起こさないように慎重にベットに下ろし、桃くんが息を吐く

校外学習で疲れてんのに、悪いな

疲れてるのは桃くんもでしょー。気ままな一人暮らしだし、別に気にしなくていいよ

(なんなら僕にとってはすごく嬉しいことだし)

………なんか、青ってさ

なに?

将来いい感じの奥さんみたいになりそうw

飲んでたお茶を吹き出してしまいそうになるのを堪え、何とかコップを置く

きゅ、急に何……っ///

だって一人暮らしで、家事も全部1人でやってんだろ?将来、家庭持った時に困らなそうだわぁ

結婚とか……ずっと先の話でしょ///

そうか?18で結婚できるんだからすぐじゃね?

そっか、みんな18で結婚できるんだよねー…

(……桃くんって、綺麗な目してるなぁ)

平穏な毎日が続いていくことを信じて疑わない、とても無垢な瞳

(僕…そこまで生きてられるのかな……)

けど、なんで男女で結婚できる歳って違うのかわかんねぇわ

女子って16歳の誕生日にありがたみ感じられそうw

どゆことw

だって男って16になってもバイクの免許取れるようになるくらいじゃん

ま、免許も大学生になってから取るつもりだし、俺にとって16歳はあんま意味ねぇけど

バイク乗りたいの?

よくね?なんかかっこいいじゃんw?

そうかなぁ…

ん?

バイクの免許とったら、後ろに乗ってくれない?

耳を塞いでしまいたかった

だって、桃くんが大学生になる頃には

僕は、もう……

夏に、転校するって……

もっと先の話してんだよ。転校したって大学生になったって、その気になればいつでも会えんだろ

楽しげに語っていた未来に僕の姿を思い描いてくれたことが、胸いっぱいになって泣いてしまいそうになるくらい、嬉しい

でも、それ以上に苦しい

桃くんは歳を重ねていくんだろうけど、結婚ができるようになる18歳のまま、僕の時間は止まってしまうから

青、いなくならねーって言ったじゃん。だから

真っ直ぐな瞳が、微かに揺れる

桃くんがここまで存在に固執するのは、律くんのことがあったからだと思う

考えるとまた苦しくなって、目の奥が熱くなったからとっさに俯いた

顔上げろよ

やだ……っ

(無理だよ。せっかく抑えようと思ったのに。)

ぎゅとっ唇を噛んで溢れそうになる涙をのみ込もうとした瞬間、膝の上で静かに震えていた拳に僕のものでない手が重ねられた

桃くんのかすれた声が……ギリギリで保っていた理性を壊した

……約束して

重ねられた手を、ぎゅっと握り返す

涙の堤防は呆気なく崩壊した

僕を乗せるまで誰も後ろに乗せないって……約束して!

声を荒らげた僕の肩を、桃くんが躊躇いがちに抱く

約束する。ちゃんと守る。だから…絶対な

この時肩が震えていたのは僕と桃くんのいったいどっちだったんだろう

それからしばらくして、2人のお母さんが車でアパートまで迎えに来た

眠ったままの愛ちゃんを抱きかかえた桃くんとの間に少し気まずさを感じながら笑顔で見送る

玄関をバタンとた閉めたし瞬間、後悔と罪悪感が一気に押し寄せて僕はその場にしゃがみ込んだ

なんであんなこと言っちゃったんだろう……っ

決して叶うはずのないことを懇願してしまった

自分勝手約束をしても、桃くんを傷つけるって分かってたのに

ごめん……。ごめんね、桃くん……っ

1人になった静かな部屋で、うわ言のように謝罪を繰り返す

そして、その先で思ってしまったんだ

ボロボロになって交わしたこの約束を、果たしたいって

生きて、桃くんが思い描いた未来を現実にしたいって……

sakura

今回長くなりましたね…お疲れ様でした😅

sakura

あの、今気づいたんですけど、年齢設定おかしくなってました…あんまり気にしないでください…((

sakura

あ、あと誕生日出てきたと思うんですけど、あれはご本人様には関係ないので!((

sakura

じゃ、おつさくー!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

4

ユーザー

このお話本当に大好きです♡ これからも頑張ってください✨

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