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感動しました(*^^*)続き楽しみ!
しんさく「甘くて。逃げられない。」
ケーキバース×ブルーロック×潔愛され
地雷等ある方はご遠慮下さい︎。
人間には「ケーキ」「フォーク」「その他」が存在する。
大多数は「その他」。
フォークは通常の味覚がなく、ケーキにだけ”甘さ”を感じられるらしい。
フォーク特有の症状―― 「喉が焼ける」 「舌が麻痺する」 「ただの水も苦い」
しかも「ケーキを食べたくてたまらなくなる=捕食衝動」を持つ。
ケーキは「甘くて美しく、香り高く、誰からも欲される存在」だ。
ケーキは捕食される恐れから保護されているが、隠れて生きることもある。
フォークの目を引くと、死ぬか、愛されすぎて壊される。
だからケーキは、香りを隠して生きてきた。
それでも、ブルーロックに入った日から、俺の”香り”はもう、誰にも止められなかった。
俺は「その他」として育てられた。
だから俺には関係ない…。
廊下を歩いてると、突然誰かの視線を感じた。
それも、“嗅ぎつけた”ような……獣じみた目線。
──甘い匂いがする。 でも俺は、何もつけていないはずなのに。
糸師 凛
振り返ると、凛がそこにいた。 鋭い眼差しの奥に、何かが蠢いてる。
糸師 凛
潔 世一
糸師 凛
潔 世一
凛は一歩、俺に近づく。
糸師 凛
彼の手が、俺の首筋に伸びる。 怖いのに、身体が動かない。
そのとき。
蜂楽 廻
蜂楽が後ろから飛びついてきた。
蜂楽 廻
その目が、獲物を見つけた捕食者みたいだった。
蜂楽 廻
糸師 凛
凛が蜂楽を引き剥がす。
糸師 凛
蜂楽 廻
糸師 凛
その言葉は、命令じゃなかった。 ──祈りのように感じた。
……でも俺は、知っている。
たしかに、俺は他人とは「違う匂い」がすると言われてきた。
だけど、これって。 「ケーキ」って、そんな存在だったのか。
トレーニングルームのドアが開いた。
ミヒャエルカイザー
金髪の男、カイザーがゆっくり近づいてくる。
ミヒャエルカイザー
糸師 凛
凛の声が、今までで一番低く唸った。
糸師 凛
──俺は、逃げられない。 甘いって言われてるのに。 美味しいって思われてるのに。
これが── 食べられる前提の”恋”だなんて。
🧁To Be Continued…
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡2000⤴︎︎︎