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黒尾鉄朗

やっくんはやっぱショートが好きなの?

夜久衛輔

好き〜

男子バレー部部室前。

ドアノックをしようと していた手が止まる。

サラリと肩から落ちた髪が 視界に入った。

その瞬間私の恋は撃沈した。

結木凛

っ……

踵を返して部室棟を後にする。

進む足はいつもより速く、 心臓の鼓動も早鐘を打つ。

頬に伝う生ぬるい雫は 3年間の恋の終わりを告げていた。

出会いは 高校に上がったばかりの頃。

前の席にいたのが 後に私が好きになる人…

夜久衛輔だった。

最初こそ 話す事もなかったけど、

部活関係で 声をかけたのがキッカケ。

夜久衛輔

結木さんだよな?

夜久衛輔

後ろの席の!

女子バレー部に入部した私は、

同じく男子バレー部に 所属していた夜久に、

話しかけた。

夜久衛輔

あー腹減った

夜久衛輔

カレー食いたいなぁ

結木凛

あるよねそういう時

夜久衛輔

あるある

夜久衛輔

やっぱカレーは辛口だよな!

結木凛

私は甘口派かも

夜久衛輔

…犬派?猫派?

結木凛

?、犬

結木凛

夜久は?

夜久衛輔

俺は…猫

夜久衛輔

ミカサ派?モルテン派?

結木凛

ミカサかなぁ?

夜久衛輔

俺はモルテン

結木凛

……

夜久衛輔

……

気まずい雰囲気の中、 夜久がぷっと吹き出す。

夜久衛輔

こんな好み真逆なことあるんだな!笑笑

夜久は謎にツボに ハマってしまったらしく、

しばらく笑っていた。

私も釣られて笑ってしまう。

夜久衛輔

実は部活で全っ然気が合わねぇ奴がいてさ

夜久衛輔

黒尾って言うんだけど、デジャブ過ぎるよな 笑

大きく口を開けて笑う夜久に、

胸がキュッと締まる。

夜久衛輔

?、どうしたの結木さん

結木凛

ううん、なんでもない

結木凛

結木でいいよ

夜久衛輔

そう?じゃあ結木、改めてよろしくな!

初めて話したあの時から 私はきっと───

正 反 対 で も 好 き っ て 言 っ て

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