セツナ
やっとここの下宿屋からもおさらばか…。
セツナ
最後の行ってきます。
ミライ・トワ Side
ミライ
わぁ〜!久しぶりに王城から出るけど変わりませんね!
トワ
もぅ!何してるの!?
トワ
準備しないと大賢者様に怒られるよ!
ミライ
そうだね!何かいるものとか…
トワ
まず…〜〜〜〜〜とか、
ミライ
確かに。
トワ
これもいるんじゃない?
ミライ
おぉ〜!
トワ
もう!お姉ちゃんも案を出してよ!
ふと、窓に自分の顔が反射する。
ミライ
こんな…頼りない顔。
トワちゃんは…
ミライ
おめめがぱっちりしてて…可愛い。
大賢者様も凄く美人で流石大賢者様だな。
ミライ
そう思ってしまう。
私は誰かと私を比べることしかできない。
トワ
~~~~!
トワ
お~~ちゃん
トワ
お姉ちゃん!
ミライ
…
ミライ
はっ!
トワ
どうしたの?
ミライ
なんでもないよ。
そうやってすぐに嘘が出てくる自分が嫌い。
トワ
もう、早く行くよっ!
トワ
時間が無いんだから…!
ミライ
あっ…うん!そうだよね。
はぁ…
またやってしまった…。
さっきの自分の発言が脳内にフラッシュバッグする。
トワ
もう、早く行くよ!
トワ
時間が無いんだから…!
なんで…こんな言い方しかできないの…?
お姉ちゃんのほうが優秀で、人望も良くて…
私は人望なんて良くないし…
なんで…こうなるの…?
大賢者様なら救ってくれる…?
そうやってすぐにキツイ言い方しかできない自分が嫌になる。
はぁ。
お姉ちゃん/トワちゃんの ようになりたかった
【無い物ねだり】