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それからというもの、アーロンとジャックの距離は縮まっていった

アーロン

あぁ……気持ちいい……。

アーロンは入浴していた

そこへ

(ガラガラ)

ジャック・ザ・リッパー

おや、アーロン。入っていたのですね。

アーロン

ジャックさん…!!

ジャック・ザ・リッパー

はい。私です。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

………。

アーロン

あ、あんまり……見ないでくださいよ…。

ジャック・ザ・リッパー

いいじゃないですか。裸の付き合いも大切なのですよ。

アーロン

そ、それはそうでも……。

ジャック・ザ・リッパー

せっかくですし、今日は私が体を洗ってあげます。

アーロン

いいですって……。

ジャックはまずは手にシャンプーをとり、アーロンの頭を洗い始めた

ジャック・ザ・リッパー

どうですか?気持ち良いでしょう?

アーロン

はい…。

アーロン

洗うの、上手いですね…。

ジャック・ザ・リッパー

はい。よく母の髪の毛を洗ってましたから。

アーロン

お母さん、いるんですね。

ジャック・ザ・リッパー

当たり前ですよ。私が幼い頃に亡くなりましたが。

アーロン

ごめんなさい……。

ジャック・ザ・リッパー

いいんですよ。

ジャック・ザ・リッパー

水で流しますね。

ジャックはアーロンの頭に水をかけた

ジャック・ザ・リッパー

綺麗になりました。

アーロン

ありがとう…ございます。

ジャック・ザ・リッパー

さて、次は体を……

アーロン

い、いいです!///

ジャック・ザ・リッパー

遠慮はしないでください。

アーロン

でも…!!///

次にジャックはボディソープのついたタオルでアーロンの背中を洗い始めた

ジャック・ザ・リッパー

………。

アーロン

っ………///

ジャック・ザ・リッパー

そんなに赤くならないでください。

アーロン

(なんて事を言うんだ…!!///)

ジャック・ザ・リッパー

心地よいですか??

アーロン

は、はい……///

アーロン

あまり…変なところ触らないでください…///

ジャック・ザ・リッパー

可愛いこと言うんですね。

アーロン

あ、ジャックさん…。

ジャック・ザ・リッパー

どうしたのですか?

アーロン

そのお腹の傷、どうしたんですか??

ジャックの腹には、2つの傷があった

ジャック・ザ・リッパー

これは……。

ジャック・ザ・リッパー

ちょっとした事故ですよ。

アーロン

………。

アーロン

嘘だ。

ジャック・ザ・リッパー

………。

アーロンにはジャックが嘘をついているのが分かった

ジャック・ザ・リッパー

1つ目の傷は、生まれた時。

ジャック・ザ・リッパー

助産師の女性に付けられたものです。

ジャック・ザ・リッパー

その助産師は私を殺そうとしました。理由は分かりません。

アーロン

2つ目は??

ジャック・ザ・リッパー

これは、まだ言えません。

ジャック・ザ・リッパー

私が人を殺す理由を教える時が来たら一緒に教えます。

アーロン

………。

アーロン

僕、出ますね。逆上せそうなので。

ジャック・ザ・リッパー

はい。

そして入浴後

ジャック・ザ・リッパー

私は明日、イギリスに行きますね。

アーロン

………。

アーロン

また、人を殺しにですか??

ジャック・ザ・リッパー

………。

ジャック・ザ・リッパー

何故そう思うのです?

アーロン

あなたは、イギリスでは殺人鬼として有名です。

アーロン

殺人以外で行く目的が無いはず…。

ジャック・ザ・リッパー

鋭い推理ですね。

アーロン

正解ってこと…??

アーロン

ねぇ、ジャックさん…。もうやめてください……。

ジャック・ザ・リッパー

……。

アーロン

なにかイギリス人に恨みでもあるのですか?!こんなこと、間違ってます…。

アーロンは泣くのを堪えながら言った

ジャック・ザ・リッパー

そうです。

ジャック・ザ・リッパー

私はイギリス人に恨みがあります。

アーロン

だからって、関係ない人達を殺すなんて…!!

ジャック・ザ・リッパー

人殺しは、私の義務でもあります。殺人を続けなくてはいけない理由もしっかりあります。

アーロン

あなたは…間違っている。

ジャック・ザ・リッパー

アーロン。もう寝るのです。仕事の邪魔です。

ジャックの声は、怒りで低くなっていた

アーロンは再び恐怖を覚えた

ジャックが危険な存在だということを改めて感じた

アーロン

(なんだろ……今日は涼しいはずなのに、暑い……。)

アーロン

(暑い…暑すぎる…。)

アーロン

(…………。)

次の日

アーロン

はぁ……はぁ……。

ジャック・ザ・リッパー

アーロン…!!

ジャック・ザ・リッパー

ひどい熱です。

ジャックは自分の額をアーロンの額に当てた

ジャック・ザ・リッパー

40°Cはあるでしょう。

アーロン

分かるの……??

ジャック・ザ・リッパー

私は医者です。当然です。

アーロン

………。

アーロン

イギリス……行くんですよね…??

アーロン

遅れますよ…早く行ってください…。

ジャック・ザ・リッパー

………。

アーロン

僕はもう…止めないです。

ジャック・ザ・リッパー

何言ってるのですか。

ジャック・ザ・リッパー

大切な人が辛そうなのに置いていけるわけないでしょう??

アーロン

大切……??でも、人殺しが義務でしょ…??義務は果たすべきです……。

ジャック・ザ・リッパー

私にとって義務を果たすことより、あなたの方が大切にきまってますよ。

ジャック・ザ・リッパー

40°C越えの発熱の場合、全身が思うように動かなくなるケースが多いでしょう。

ジャック・ザ・リッパー

手足、動かせますか??

アーロン

………無理。

アーロン

治して…ジャックさん……。

ジャック・ザ・リッパー

お、落ち着いてください…。

ジャック・ザ・リッパー

えっと……発熱時の対処法…効果的な食材……。なんでしたっけ…。

ジャック・ザ・リッパー

私としたことが…。医者失格です。

アーロン

……。

アーロン

(あんなに焦ってるジャックは初めて見る……。)

ジャック・ザ・リッパー

どのように辛いのですか??どれくらい辛いですか??呼吸は辛くないですか??

アーロン

(必死だな………。)

アーロン

ジャックさん、僕大丈夫だから…。

ジャック・ザ・リッパー

……??

アーロン

ジャックさんを見てたら、少し元気が出ました。

アーロン

だから、イギリスへ行ってください。

アーロン

(心配、迷惑かけたくない…。)

ジャック・ザ・リッパー

あなたって人は、どこまでバカなのでしょうか。

アーロン

え…??

ジャック・ザ・リッパー

さっきも言ったように私は、何よりもあなたが優先なのですよ。

ジャック・ザ・リッパー

熱が辛いのなら、しっかりと言ってください。

アーロン

………。

アーロン

本当はとても辛いです…。でも、ジャックさんに迷惑かけたくなかった……。

ジャック・ザ・リッパー

私は、迷惑だなんて思ってませんよ。

ジャック・ザ・リッパー

辛い思いをしているあなたを置いてイギリスになんて行きません。

ジャック・ザ・リッパー

イギリスにはいつでも行けます。今日はあなたの看病をする日です。

アーロン

………///

ジャック・ザ・リッパー

発熱の場合なら、睡眠をとると良くなるでしょう。

ジャック・ザ・リッパー

私の分まで広くスペースを使ってください。

ジャック・ザ・リッパー

それでは、私は隣の部屋にいますね。

ジャックが部屋を出ようと来た時

アーロン

待って。

アーロンがジャックの裾を掴む

アーロン

嫌だ……。

ジャック・ザ・リッパー

どうかしましたか?

アーロン

1人にしないで…。

アーロン

一緒に居てください……。

ジャック・ザ・リッパー

え…あ、はい。もちろん…。

アーロン

(動揺してるジャックも…初めて見る…。)

アーロン

ありがとう……。

ーendー

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