ガンッ
思いっきり、近くにあった 缶を蹴飛ばす
ドラケン
チッ…くそ…ッ
まさか、エマまで出てくるとは 思っていなかった…
ドラケン
…なんなんだよ、あいつ
少し気持ちをおちつけ、 マイキーの家へと向かった
マイキー家
ドラケン
おい、マイキー
ドラケン
いるかー?
声をかけると 奥からマイキーが出てくる
マイキー
ケンちん、用事は終わったのか?
ドラケン
おう
ドラケン
それで…ちょっと、話があってな
俺の言葉にマイキーの顔が 少し暗くなる
マイキー
…なにかあったのか?
ドラケン
いや、それが…
ドラケン
しばらくの間、
ドラケン
エマも一緒に学校行かねぇか?
マイキー
…は?
俺の言葉に ポカーンとしているマイキー
マイキー
…ケンちん、エマと一緒に居たいだけだろ
ドラケン
(まぁ、そう思われるよな…)
ドラケン
そんなんじゃねぇよ
ドラケン
とにかく、エマに言っとけよな
あまり追求されたくなかった俺は、 足早にその場を離れた
ドラケン
(これで、しばらくは安心だろ)
ドラケン
(傍にいれば守ってやれる)
ドラケン
(他の奴らは…)
ドラケン
(俺が守るほど弱くねぇ)
これで一安心だと、 俺はそのまま帰路についた…
次の日
いつものように マイキーを起こしにいく
ドラケン
おーい、マイキー起きろ
マイキー
…Zzz
ドラケン
マイキー、起きろよ
マイキー
…あと、5分…
ドラケン
遅刻すんぞー
マイキー
んー…ケン、ちん
マイキー
…うるさい
ドラケン
ムカッ
ドラケン
いい加減に、起きやがれ!!!
勢いよく布団を引き剥がし マイキーの身支度を整える。
準備が終わる頃…
エマ
マイキー、朝ごはん出来てるよ〜
エマが、部屋まで呼びに来る
エマ
あ、ケンちゃん
エマ
おはよ〜
ドラケン
おー、エマ
ドラケン
はよー
エマ
ケンちゃんもご飯食べていくでしょ?
ドラケン
おー、さんきゅ
朝ごはんを済ませ、学校へと向かう
マイキー
ふぁ〜…眠い…
俺の背中で半分寝ているマイキー
エマ
…ごめんね、ケンちゃん
エマ
毎日、毎日…
ドラケン
いつものことだ
ドラケン
気にすんな
学校
ドラケン
おい、マイキー
ドラケン
着いたぞ、いい加減起きろ
マイキー
んー…
エマ
もう、マイキー!
エマ
これ以上、ケンちゃん困らせちゃダメだよ
マイキー
おー
エマ
じゃあ、私はあっちだからまたね!
ドラケン
おう、また終わったら下駄箱で待ってろよ
エマ
はーい!
元気よく返事をする、エマを見届ける
ドラケン
(学校では、何もねぇ…よな)
ドラケン
(一応、注意はしておくか)
放課後 下駄箱
エマ
ケンちゃん、マイキー!
エマ
お待たせ〜
マイキー
…おせぇーよ、エマ
ドラケン
ほら、帰るぞ〜
エマ
はーい
そのまま、マイキーとエマを 家まで送り届ける
エマ
ケンちゃん、今日はありがとうね
マイキー
じゃあな〜
ドラケン
おう、またな
それからしばらくは、 何も起こらず平和な日々が続いた…
続く…