私はこはる。 14歳。 平凡な中学生だ。
平凡な人間の周りには、 変わった人間ばかりが集まる。
例えば、ほら、あの人…
千佳
あ、こはるー!!
こはる
おはよう、千佳
こはる
ちゃんとワーク終わらせてきた?
千佳
あ゛っ
こはる
…
彼女の名前は千佳。 超元気で有名。
なぜ私と一緒に居たがるのかは不明。
けど、一緒にいてとても楽しい。
千佳
忘れてた…!間に合うか?
千佳
いや、絶っっ対に間に合わせなければ!
こはる
頑張れ…
こはる
けど、ホントに間に合うかもよ
千佳
え?
こはる
理科6時間目
千佳
おおっ!
良かったな、千佳。
正門を通過した。
クラスの陽キャ
あ、2人とも!
千佳
どした?
クラスの陽キャ
あの扉開けれる?
こはる
扉?
クラスの陽キャ
ほら、あれ!
3階あたりの窓が光っている。
けど、扉って…
クラスの陽キャ
あの光ってるとこ!
千佳
え、あれ!?
こはる
…とりあえず、行こ!
現場に到着した。
そこには、宝石みたいな扉があった。
太陽光を反射して、 キラキラと輝いている。
クラスの陽キャ
朝からずっとあるの
クラスの陽キャ
ウチら早めに来てたんだけど
クラスの陽キャ
この扉、向こうにもあるの!
こはる
…あれ、なんて書いてる?
千佳
えーっと…
千佳
って、こはるの視力で無理なら私も無理だよ
クラスの陽キャ
あー、なんか選ばれし者だけ開けれるみたいなこと言ってた
こはる
へー…
厨二病…
なんでもない
千佳
んじゃ、私開けてみる
千佳
せーのっ、
ガチャッ
千佳
は…
こはる
え…
こはる
開いた…?
千佳
うわ、真っ黒…何これ入りたくない
千佳
けど、開けちゃったもんね
こはる
え、待って
こはる
千―
ガチャッ
扉が閉まる音と共に、 千佳は消えた。
扉も消えた。
クラスの陽キャ
…あっちも行く?
こはる
うん…
私たちは、教室の前にきた。
同じ扉があった。
クラスの陽キャ
いくよいくよ?
クラスの陽キャ
せーのっ
クラスの陽キャ
…
クラスの陽キャ
ダメかー
クラスの陽キャ
つぎ、こはるちゃん!
こはる
じゃあ…
手に力を込める。
ガチャッ
こはる
…は
クラスの陽キャ
開いた…
開けてしまった。
…真っ暗。
扉の向こう側の様子は全く分からない。
こはる
では、またいつか…
クラスの陽キャ
気をつけてね…!
さらば、平和な日々…っ!
ガチャッ