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… …

遅いね

硝子

今日は来る筈だったよな

( ガラッ

星奬体の騒ぎから 一週間が過ぎた

やーやー愛する生徒たち

一週間ぶりだな

ゆっくり休めたか?

まぁ、はい

硝子

長期休暇なんて久しぶりだったよ

悟は体調大丈夫か?

… 問題ねぇよ

そっか

あの日 俺は最強になったらしい

伏黒甚爾との戦いで

そうだ

天内理子は無事に保護した

勿論黒井さんも

そうですか、

良かった

傑のもとへ現れた伏黒甚爾は 犀川先生が相手したらしい

そ・し・て

此処でビッグニュース!!!

あ?

ほら、入ってきて下さーい

( ガラッ

甚爾

よう

!?

ッ、!?

入ってきたのは 紛れも無い伏黒甚爾だった

先生!これはッ!

はいはい落ち着いて

今日から君たちの副担任をする伏黒甚爾先生でーす!!

はァァ!!?

ッッッ!!?

硝子

ウケる( 笑

はーい質問ある人ー

質問しかねぇだろ!!

一週間前に敵だった奴を 教師にするか普通!

まァ、そうなるか

深い溜息の後 彼女の口からこんな言葉が零れ出す

実は先生な

高専の教師を休業することになってな

は、

それは、どうして

星奬体、天内理子の護衛につくことになってな

星奬体じゃなくなったからといって

もう危険な目に合わないとは言いきれないだろ

でも、なんで先生が …

私が特級術師なのと

天元からのご指名だからだ

そう、ですか

じゃあ

気づけば席を立っていた

担任は、どうなんだよ

それは仁が引き継ぐ

彼奴なら心配無い

御前らとは短い間だったけど

色々と楽しかったよ

硝子

はい

硝子

質問

硝子

せんせーは何時帰って来れるの?

詳しくは分からないが

御前らが卒業した後になるだろうな

"はははっ" そう笑って受け流す彼女

頭の鍋が ふつふつと煮え切る音がする

安心しろ

この人より仁の方が強いから

甚爾

それはどうだか

というか裏切らないでしょ

あ、後で恵に会わせて下さいね

甚爾

へーへー

呑気な会話に とうとう頭に血が上った

ざ、 な

巫山戯んな!!!

彼女の胸倉を掴んで 黒板に押し当てる

おい!悟!!

甚爾

あー、あ

どうした悟

そんな寂しーか( 笑

ッ、!

ヘラヘラ笑いやがって、

怒りに火がついた俺は 彼女を思いっきり突き放した

勝手にしろッ!!

( ガラッ

おい!待て!悟!!

硝子

…はァ

硝子

じゃーねせんせ

硝子

あの馬鹿はほっとけばいいよ

( ピシャリ

蒼 side

あーあ、

怒らせたな

甚爾

随分と好かれてんな

これでもしっかり担任やってるんで

甚爾

そういう意味じゃねぇだろ

甚爾

彼奴は

甚爾

御前を女としてみてる

甚爾

御前も分かってたんだろ

甚爾

人の仕草に敏感な御前が

甚爾

気づかない筈ねぇもんな

さァ、なんのことでしょう?

甚爾

ま、好きにしろ

甚爾

唯、俺を面倒事には巻き込むなよ

アンタに言われたくないですけどね

私の言葉に師匠は 煽る様な笑みを見せた

甚爾

じゃーな

( ピシャリ

さーて

どうするかな

悟 side

硝子

それで一週間も話せてないわけ?

硝子

ウケる

うるせぇ

あの日からずっと

俺と先生は 会えていない

というか 先生の仕事が大幅に増えた

と言うのが正しい

先生がロスに行くまで

後一ヶ月も無いんだぞ

わーってるよ

星漿体は 海外にとばされる

日本より海外の方が 呪詛師や呪霊が少ない

適切な判断なんだろう

おーい

御前ら

犀川先生

遅かったですね

わりーちょっとな

なんかあったのかよ

まーな、

御前らは気にしなくていi

( バタン

は、

甚爾

おい坊主

甚爾

保健室どこって言った?

伏黒甚爾が 抱えていたのは

顔を青白くした 先生だった

こんの、馬鹿ゴリラ

甚爾

あん?

硝子

先生!

大丈夫ですか!?

んー?だいじょぶ、

はァ、

伏黒はやっぱ此奴らの体術見てやって

此奴は俺が、

俺が!!

俺が、連れてく

、そうか

じゃ頼んだ

抱き上げた 先生の身体が

軽くて冷たくて 思わず顔を歪めた

蒼 side

身体が重い

頭が痛い

あの日から

私はずっと立ち止まっている

重い身体を起こし 額のタオルをとる

どうやら随分 眠ってしまっていたらしい

後で礼しなきゃな

倒れそうな所を 仁に救われた

師匠は私をここまで 運んでくれたのだろう

何故か体育館に行く夢を 見たような

見ていないような

その時 カーテンが静かに開いた

起きたかよ

さ、とる

そこには まさかの教え子の姿

仁の奴、黙ってろって言ったのに

なんで悟が

あ?なんでって

此処に先生運んだの俺だもん

エッ

マジ、?

マジ

やってしまった

まさか教え子に保健室まで 運んでもらうとは

ごめん

重かっただろ

否その逆

軽すぎてびっくりしたわ

そりゃどーも

何処と無く 会話が途切れた時

気まずい雰囲気が 流れ始める

わるかった

え?

だからッ、!

あの時、行成掴んだりして悪かった

あぁ、

そんなことか

健気に謝ってきたのが 可愛くて

その白い髪を わしゃわしゃと撫でた

もう気にしてないよ

悟 side

「 もう気にしてないよ。 」

そう優しく笑う先生は 俺の髪を乱暴に撫でた

健気だなぁ悟は

嬉しそうな 声を出す先生の顔が

何故か 泣き出しそうだと思った

なァ

なんかあった

すると 先生は手を止め

表情を変えずに 此方を見た

なんも無いよ

そう吐き出した

その表情は 酷く悲惨だった

俺は初めて この人のこんな表情を見た

今にも崩れて 消えてしまいそうな

寂しい笑顔を

せんせー

嫌だ

そんな顔すんなよ

ん?

俺さ

「 先生が好きだよ。 」

、へ

その言葉は意外にも

俺の心に ストンと落ちて響いた

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

煙 草 と 春 と キ ミ の セ イ

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