そう言って僕は登ってばかりいた記憶の山を少し下ってみることにした。
最初は普通の家庭だった
お母さんもお父さんも優しいし、僕は愛されていたと思う。
でも弟が死んでからかな、
お母さんは狂った
僕のことを弟と間違えるようになったんだ
仕方がないそう思い続けていたよ
お父さんは狂ったお母さんを慰めてて
僕のことを見てくれなくなった
その頃ちょうど親友が死んでね
僕も精神的に辛かった
数年前の笑顔に戻れたらいいのに
ずっと思ってた
その頃かな、?小説を書き始めたのは
色んな言葉を調べて、頑張って書いてたよ
この苦しい気持ちを誰かに見てもらいたい
共感してもらって
上手くいけば僕がその子を救ってあげたいとか
思って、ネットで出したんだ
お父さんがそれを見て、僕のことを褒めてくれたよ
すごいっ!才能あるんだなって!
嬉しかった、喜んでくれるということを味わった僕は小説を書くようになった
でもある日おとうさんがやけに窶れてたんだ
僕は喜ばせようとして小説を見せた
だけどっ、見て『なんなんだこれさっさと勉強しろ』
そう言われてしまった
心が痛くて、苦しくて
首を吊ったんだ
なんで生きてるかって?
後ちょっとで死ねたのにお母さんが助けたんだよ
それでお母さんとお父さんは喧嘩になった。
僕はお母さんとお父さんが喧嘩するのが辛いのに
毎日どちらかの悪口を聞かされて
死にたい?じゃあ死ねばいいじゃん
僕みたいに首を吊ればいい
出来ないくせに、
褒め言葉も僕を苛立たせた
優しい?なわけないじゃん、君が喜ぶ言葉を言ってるだけだよ?
単純だなぁ
こういう話を聞かされてるこっちの身にもなれよ
その頃から全てが病んでいた
頑張ったらもっともっとしっかりとしたら褒めてくれる?
前みたいに愛してくれる?
そう思って僕は小説を書いている。
きょうは、お母さんとお父さんに離婚して欲しくないって言うため
僕の気持ちを考えて欲しい全てぶつけるんだ。
いい終わったあと涙がとまらなかった
とまれ、とまれ、そう思っているのに次々と雫が落ちる
君は触れない手で静かに頭を撫でてくれていた。
『じゃあ!行こ!』
『うん、!』
さっきの吐き気は嘘のようになくなり、僕は家へ向かった。
黄side
辛かったんだなと思った
でもこんな言葉を言うのは無責任で、他人だから言える言葉だ
僕が力になれることはする。そう決意した
家に着くと青ちゃんの顔はどんどん真っ青になっていった。
手足も微かに揺れていて、小さな子犬のようだった。
┈┈┈┈ぁ、気づいてなかっただけで小さな子犬だったんだ
小さな子犬が頑張って無理をして大きな狼になろうとしていたんだ。
ゆっくりと成長しようとしていて、 今は青ちゃんにとって犬になるための頑張りなんだ。
押せない背中を押す振り押して
それに気づいたのか、青ちゃんは『ありがとう』といい中に入った。
すると奥の部屋から怒鳴り声が聞こえた
『なんで貴方は私の気持ち分かってくれないの!!!!!!』
『うるさいっ』ボソッと青ちゃんが言ったのを聞き逃さなかった。
『早く行こ』
僕の袖をつかもうとして『ぁ、そっか君幽霊か』 と言葉には表せない虚しいような…表情をした
部屋に入ると青ちゃんは変わった。
さっきまでの子犬が嘘のようになって、きちんと犬になれていた
青ちゃんは理路整然に話しお母さんたちはびっくりしていた。
『これが僕の気持ち』
『最後に、別れないでください』
声がふるえることはなかった。
びしっと決めていた
お母さんとお父さんは泣きながら『ごめんね』と謝っていた。
黄side
あれから1週間後、青ちゃんの家は大きく変わった。
皆が努力して多分元の家に近ずけたと思う。
青ちゃんは今学校に行ってる。
なんでついて行かないのって?僕がずっといられるわけはないでしょ
慣れてもらっている。
心の中では悔しいけどね、僕だって学校でも青ちゃん見たかった
でも、元気に帰ってきてお話をする 青ちゃんを見ればもういっか!ってなるんだ。
『こんにちは』
『猫ちゃん!!!!!!!』
『君、もう人間に戻れるよ』
……ぁ、忘れてた
『そっか、』
『嬉しくないの?』
『嬉しいはずなのに、ちょっと不思議な感覚』
『でね、君には今から選んでもらわないといけない、記憶を消すか』
『どういうこと?』
『君達は幽霊と人間だ君が人間に戻ると、青くんの記憶は消えるんだよ』
『今の関係は僕が続けとくよ? 学校のこととか家のこととかそこら辺は上手くやる』
『待って!記憶を消さない方法はあるんですか?』
『うん、でも君達は一生会えない』
『ぇ』
話していると青ちゃんが帰ってきた
『ただいまー!』
猫ちゃんは静かに姿を消した。
よし、青ちゃんに全てを話そう
『あのね、青ちゃん』
『うん、』
『僕は、もう行かなくちゃ行けないの』
『人間に戻るってことだよね?』
『うん、それで……』
青side
『じゃあ、記憶消そっ?』
『ぇ、なんでですか?』
『会える可能性あるんでしょ?』
『そーだけど』
『大丈夫、僕が探すから』
『お互い小説書くんだからいけるでしょ!』
すると君はふふっと笑い『そーですね』と答えた。
みかんの木の匂いが微かにした
『じゃあさようなら』
『うん、バイバイぁ、またね?』
すると空洞ができて、黄色い輝くような光の中に君は入ろうとした。
『ぁ僕!黄くんが好きだよ!!!!!!』
『今更なんなんですか?僕も好きですよ』
君の涙までが輝いていた。
エピローグ
猫side
『ふぅ、今日も大変だな、神様の手下とか』
『人間てば幽霊になって助けてもらえる見返りを待ってばっかりだ』
『そういえば1人だけいなかったな、、』
『彼の名前は確か…黄くんだ!』
『久しぶりに見に行ってみるか』
『へー、赤くんと一緒にいるんだ』
『仲直りできたんだね』
『はぁ、仕方がない』
『よいしょっ』
そう言って猫になる
『うわっ!猫ちゃんだ〜!』
『おいで、』
『何ここっ!?古いようなでも落ち着く匂い~』
『ぁ、すいません』
『ぁ、いえいえ!先に買ってください』
ぁーぁ、合わせちゃった、会うことなんてなかったのに特大サービスだよ
神様に怒られるかな……??
『もしかして、あったことあります?』
『ですよね!僕も思ってた!』
『小説……書いてるんだ』
『はい!』
『ははっ!僕も!』
まぁ幸せそうだからいっか
ついに完結!!!!!!! ありがとうございました。 数多くの作品からこれを見ていただけて感謝してます ブックマークする際は一言、声をかけてください これからもどうぞよろしくお願いします。
コメント
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すき すこ かなちゃんやっぱストーリー神ゃね...✨
わお、めっちゃ好き←急 いやぁ、テスト勉強の癒しになるわぁ←この人明後日テスト
僕、彼女の事一生愛せる自信があるわ(ゑ いや、あのさ、なんでそんなに神なん( •᷄ὤ•᷅)