テラーノベル
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花がもう一度咲く時、 雨が上がる。
1-1 桜は、散った
なんで、私の夢にも出てくるのっ。 今はひたすら走る。 あの家から逃げるように。 逃げても、逃げられないけど。 夜の風が私の足を速めてくれる。 呼吸が早くなるのが 自分でもわかる。 息が切れてきちゃった。
『勉強してる? 春菜のためだからね。』
何が私のためだ。 そんなの、 私を縛り付けてるだけでしょ。 高校に上がって、 最初のうちは、我慢できてたけど、 三年になって、さらに、 勉強、勉強って、 もう、嫌だよ、
渡辺春菜
疲れた。
藤花ふき
渡辺春菜
ふきさん、 外で待っててくれたのかな。 少し暑そうにしてる。
藤花ふき
藤花ふき
渡辺春菜
案内してくれた場所は、 夜中の蒸し暑い時間を 無視しているかのように、 春みたいに空気が やわらかい場所だった。 手の震えも、 少しずつなくなっていく。
藤花ふき
渡辺春菜
ここの麦茶は、特に好きだ。 どこか、安心する味がするから。
藤花ふき
渡辺春菜
ふきさんの笑い方、 どこか心強い笑い方。 私のは作ってること多いし、 全然違う。 いいなぁ。
夜の部屋には、 静けさが広がっていた。 それを破ったのは、 ふきさんの優しい声だった。
藤花ふき
『理由を教えて。春菜』
渡辺春菜
その質問が来ることなんて、 わかってたのに、 言わなきゃなのに、 言葉、 出てこない、 怖い。 また、責められるっ、
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
藤花ふき
おんなじ?
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
そのふきさんの笑い方は、 どこか可愛らしくて、 私も釣られるくらいだ。
藤花ふき
渡辺春菜
楽しく雑談してた。 時計見るまで、 家のこと全然考えてなかった。 どうしよ。
藤花ふき
渡辺春菜
そう笑って、 冗談ぽく言うふきさん。 だって、こんな急にいいの? ここに居て、 迷惑なっちゃわないのかな?
藤花ふき
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
本当にいいんだ。 その間に、お母さんにLINEしとこ。 『今日、友達の家に泊まるね。』 本当は、叶花だけど、いっか。 お母さんに叶花のこと 言ってないし。 …既読は、流石に寝てるか、 寝てる間に出てきちゃったし。
藤花ふき
渡辺春菜
案内してくれている道中、 私ふきさんに質問をした。
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
藤花ふき
ちょっと悲しそうな顔してた、 ふきさん。 なんかあったのかな?
開けてみるとシンプルだけど、 おしゃれな部屋で、私の好みだった。
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
ふかふかのベットに腰を下ろす。 疲れた。 ちょっと沈む感覚が心地よくて、 思わず、手のひらで、 何回かぽんぽんと叩いちゃう。 ここに来て3週間、何を変わらない。 なんか、焦っちゃうな。 何に対してかはわかんないけど、 こういう夜って、 何かしら、思い出すなあ、 3週間前、ここに来た時のこと、 あんまり覚えてないや。 でも、だからって申請したことを 私は後悔してない、 もう、疲れたから。
渡辺春菜
誰にも聞かれない独り言。 なんか久しぶりだなぁ。
渡辺春菜
渡辺春菜
きっと、ふきさんが 用意してくれたのだろう。
渡辺春菜
まだ、心は落ち着かない。 あの夢を思い出しちゃうから。 でも、ここに来る前よりは、 ほんの少しだけ、 呼吸しやすい気がする。
渡辺春菜
泣きたくなるほど疲れた。
渡辺春菜
あ、そっか。 ここ叶花だ。 眠い… 今何時だ? 7時… 7時?! やばっ、学校、 こんこんこんっ
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
渡辺春菜
藤花ふき
コメント
1件
美月ゆめかです🌸 第2話読んだよ〜! 「叶花」が“叶わない”から来てるって知って、胸がぎゅってなった…💔 ふきさんの優しさと、春菜ちゃんの不安が重なって、夜の静け方と桜の香りが沁みたよ🥺🍃 まだ心は落ち着かないけど、ここで少しでも息がしやすくなったみたいで、ホッとしたよ。続きすごく気になる…!