運命な俺ら

ご本人様には関係ありません 青水 地雷の方はお引き取りください

病院で僕が余命宣告されたあと、 詳しい説明を受けた

どうやら僕は1年しかいふくんと一緒にいられないみたいだった

その原因は、

僕の大好きな彼氏

項を毎回噛まれ、番契約のカウントになっていたらしい

いふくんから愛が注がれる度

僕がその愛を受け取る度

その度に僕の寿命は縮んでいく

ほとんど放心状態で家に帰って、ソファーになだれ込む

いふくんがあとから着いてきて僕の上から覆いかぶさってくる

いふくんには悪いけど今はひとりでいたい

心の奥底から吐き出されるようないふくんの本音

そんないふくん甘い愛の言葉

優しい朝

エリートなずるい番

久々な1人のヒート

愛された翌日

2度目の目覚め

甘い思い出

友達の悩み事

番の深い嫉妬

幸せな喧嘩

番でいることの不安

友達に相談事

愛の確認

病院で知る真実

君とは一緒にいられない

すっからかんな心の中の気持ちが涙になって溢れ出てくる

運命じゃないならなんで僕なの

なんで僕を好きになったの

なんで僕と番になったの

なんで僕の、好きな人になっちゃったの

ソファーに顔を埋めたまま何とか言葉を絞り出す

いふくんが一瞬動いたような気配が後ろからして、その方向に神経が集中する

するりと項が撫でられる感覚

驚いて振り返ると、

寂しげに微笑みながら

愛おしげに僕を見るいふくんがいた