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テヒョン

、、、ん

あ、、おれ寝ちゃってたんだ

隣を見てもジョングガはいない

テヒョン

ソファーで寝るって言ってたな

申し訳ないことしたな、

昨日はついカッとなって

テヒョン

ちゃんと謝らないと

テヒョン

ジョングガ、、

ジョングク

おはようございます、ヒョン

テヒョン

昨日はごめんね、

ジョングク

いえ、、悪いのは僕なので

ジョングク

ごめんなさい

ジョングク

どうしても抑えられなくて、

ジョングク

気づいたら、、

テヒョン

ジョングガは、、

テヒョン

サイコパスなの?

ジョングク

え、

テヒョン

どう考えても精神異常者だよね

ジョングク

そう、かもしれないですね

テヒョン

、、どうしたら普通の人になれるの?

テヒョン

精神科に通えば治る?

ジョングク

そんな簡単には無理でしょう

ジョングク

生まれつきおかしいので

ジョングク

治ることはないと思います

テヒョン

、、そっか、

ジョングガの罪が償われる時は、きっとジョングガは死んでいる

テヒョン

昨日の返事、してなかったね

テヒョン

おれ、

テヒョン

ジョングガのこと愛してる

テヒョン

これからもずっと

テヒョン

変わらないよ

ジョングク

ヒョン、、

優しく抱き締められた

ジョングク

僕、すごく怖いんです

ジョングク

いつかヒョンを自分の手で消してしまう気がして、

ジョングク

、、、だから

ジョングク

お願いがあります

テヒョン

なに?

ジョングク

僕を

ジョングク

殺してください

え、なんで、?

どうして?

おれには出来ないって言ったよね

それに、

ジョングガがいない世界なんて生きている意味がない

テヒョン

出来ない、、

ジョングク

いいえ

ジョングク

ヒョンなら出来ます

ジョングガはキッチンから包丁を取り出しおれに渡した

ジョングク

真っ直ぐ突き刺すだけです

テヒョン

ジョングガッ、、

ジョングク

大丈夫

ジョングク

怖くないですよ

テヒョン

ジョングガ、

ジョングク

ヒョン、こっち見て

ジョングク

相当な力がいりますよ

テヒョン

ジョングガ!!

包丁を持つ手が震える

テヒョン

おれには出来ない

テヒョン

ジョングガを殺すなんて

テヒョン

もうやめてよ、、

テヒョン

、、、前も言ったよね

テヒョン

もしそうなったら大人しく殺されるからって

ジョングク

ヒョン、、

ジョングク

、、分かりました

ジョングク

今日は家でゆっくりしましょうか

テヒョン

、、、

ジョングガはおれが持っていた包丁をキッチンへ戻した

ジョングガの考えていることは、相変わらず分からないままだった

それから一週間が経った

何事も無く、ただ幸せな日々を送った

バイトにも復帰した

ジミン

ほんと心配したんだけど

ジミン

返信もしてくれないし

テヒョン

ごめん

テヒョン

体調悪くて

ジミン

何だよ〜

ジミン

教えてくれたら看病しに行ったのに

テヒョン

ごめんって

ジミン

でもまぁ、

ジミン

元気そうでよかった

ジミン

テヒョナがいないとさ、女の子の相手僕ひとりでしなきゃいけないんだから

テヒョン

相変わらずモテモテだな笑

ジミン

まーね笑

カランカランッ

ジミン

いらっしゃいませー

ジミン

あ!あの子

テヒョン

ジョングガ、

ジョングク

キャラメルラテひとつ

テヒョン

来てくれたんだ

ジョングク

久しぶりにヒョンが働いてる姿見たくて

テヒョン

なにそれ笑

テヒョン

あ、店内?

ジョングク

今日は持ち帰ります

ジョングク

邪魔しても悪いし

テヒョン

はーい

ジョングク

家でご飯作って待ってますね

テヒョン

うん!

ジョングガがキャラメルラテを持って店を出て行ってから、ジミナがニヤニヤして近付いてきた

ジミン

何なに〜

ジミン

知らない間にずいぶんと進展してんじゃん

テヒョン

うん、笑

テヒョン

付き合ってるんだよね

ジミン

マジか!!

ジミン

おめでとう〜!さすがテヒョナ

ジミン

イケメン捕まえちゃって〜

テヒョン

やめろって笑

片手に持っていたキャラメルラテをそっとダイニングテーブルへ置きます

ジョングク

はぁ、、

海で人を殺して以来、誰も殺していません

あの時の快感をまた感じたい

だけどヒョンを悲しませたくない

二つの感情が僕の中でぶつかり合います

あぁ、殺したい

でもヒョンが、、

そんなの、もうどうでもいいか

早く殺したい

テヒョン

ただいまー

テヒョン

ジョングガ?

部屋が真っ暗なんだけど、

ジョングガいないの?

テヒョン

どこにいるの

部屋の電気を付けようとしたその時

急に後ろから突き飛ばされた

テヒョン

いたッ、!

床に体を打ち付ける

ジョングク

ヒョン、おかえりなさい

テヒョン

ジョングガ、、なんで

ジョングク

ごめんなさいヒョン

ジョングク

ご飯まだ作ってないんです

テヒョン

そんなの別にいいけど、、

ジョングク

ずっとナイフの刃を研いでたんです

テヒョン

え、

そう言うとジョングガは紙をナイフで切り裂いた

ジョングク

切れ味抜群でしょう?

テヒョン

それ、、何に使うの、

ジョングク

もちろん

ジョングク

ヒョンを殺すためですよ

驚きはしなかった

あぁ、この時がついに来たんだ

ただそう思っただけ

テヒョン

、、おれ、ジョングガのこと信じてる

テヒョン

おれのこと愛してくれてるから

テヒョン

殺したりなんかしない

テヒョン

きっと出来ない

ジョングガの表情は笑顔のまま動かない

ジョングク

ヒョン、愛してますよ

ジョングク

愛しているからこそ、永遠に僕のものにしたいんです

ジョングク

それに、ヒョン言いましたよね

ジョングク

大人しく殺されるって

テヒョン

ッ!!

ジョングク

泣き叫んでもいいですよ

ジョングク

なんなら逃げ回ってくれて構いません

ジョングク

その方が、死ぬ時に美しい

テヒョン

狂ってる、

ジョングク

今さらそんな事言うんですか笑

テヒョン

だけどおれは、

テヒョン

そんなジョングガでも愛してる

ジョングク

、、、

テヒョン

ジョングガもそうでしょ?

テヒョン

死にたかったおれを愛してくれてる

自分でも驚くぐらい冷静だった

テヒョン

一応最後に抵抗しておくね

テヒョン

”殺さないで”

ジョングガがおれにナイフを向けた

どこか安心している自分がいた

おれはずっと死にたかった

その人生を少しでも、いや、すごく楽しくて幸せなものにしてくれたジョングガに殺されるのなら

幸せだ

ジョングガがおれの目の前にしゃがんだ

覚悟を決めて目を閉じる

テヒョン

、、?

おれの手に何かが握られている

目を開けると、おれの手にはジョングガが持っていたはずのナイフが

ジョングガが手を重ねる

そして言った

「愛してます、テヒョニヒョン」

そしてジョングガは自ら胸におれの持つナイフを突き刺した

テヒョン

、、じょん、ぐが、、?

おれにもたれかかるジョングガの体から力が抜けていく

テヒョン

ねぇ、、ジョングガ、

彼の体に刺さったナイフを握る手が震える

おれの手はジョングガの血で真っ赤に染まっていた

テヒョン

やだ、、嫌だ、ッ

テヒョン

目開けてよ!!ねぇ!

テヒョン

ジョングガッ!!

悲しみでそれ以上声が出なかった

ショックで涙すら出ない

ジョングガの体をそっと床へ横たえて

おれはフラフラとあの場所へ向かった

地下室にたどり着いたおれは机の上に置いてあるものを見て目を見開いた

テヒョン

どうして、

捨てたはずのジョングガの日記が置かれていた

急いで中身を確認すると、新しい文章が書かれていた

これをヒョンが読んでいるなら、僕が死んだことは確定ですね。

ヒョンならきっと、僕が死んだ後ここに来るだろうと思いました。

僕にはヒョンを殺すことが出来ませんでした。

ヒョンは僕が唯一愛した人、

人生をかけてでも守りたいと思った人

特別な人なんです。

そんな人を自分の手で壊してしまいたくない

それに、僕はたくさんの人を殺してきました

その罪は死んで償います。

自分勝手だってヒョンは怒るかもしれないですね、笑

それは謝ります、ごめんなさい

でも僕は、ヒョンに殺されるなら幸せです。

最後に、

また会いましょう、テヒョニヒョン

ジョングガの文章を読み終わった途端、涙が溢れた

そして、

その涙が止まった時、

おれの中で何かが変わった気がした

地下室を出たおれは再びリビングへ戻ってきた

永遠の眠りについたジョングガの胸に突き刺さったナイフをそっと抜き取り、

おれは家を出た

「速報です。昨夜11時頃、男女二人の遺体が発見されました。凶器は小型のナイフとみられ、、」

あぁ、ジョングガ

”また会いましょう”って、

地獄で会おうってことだったんだね

おれ、地獄へ行けるようにジョングガと同じだけ人を殺すよ

だから待ってて

ジョングガ、

愛してる

𝑒𝑛𝑑

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