東リべ 腐 みつドラ

唇に触れるだけの1回のキス

ほんの一瞬だったのに頭が真っ白になって、昨日とはまた違った意味で顔が熱くなるのがわかる

夢じゃないよな？

本当に今、三ツ谷と...

真剣な声

でも真っ赤な耳

握り締められた拳は震えている

言っときながら不安はどんどん重なってくる

だって三ツ谷にはもっといい女子がいるはずだ

あの時、口に出した彼女とか...

図星だった

的確に言われて言葉を濁すことしかできなくて自然と視線が逸れる

そんな俺を見て三ツ谷は溜息をついて強引に視線を合わてくる

どうしてもコイツから離れることができなくて、心臓が早くなってくる

いまだに信じられない気持ちと嬉しい気持ちが混ざって思考はまとまらない

何がなんだか理解できないけどひとつだけわかったことがある

俺だって欲を出して好きだと伝えてもいい、隣にいて欲しいと言ってもいいということ

それが何よりも嬉しくてもどかしくて、まだ慣れなくて、

そして何よりも嬉しいことを初めて学んだ

さっきの触れるだけのキスとは違う

舌が....入ってきてる...！？

こんなの、初めてだ

熱い。息が出来ない

頭がふわふわする...

ｸﾌﾟﾝと口内に自分と三ツ谷の唾液がたまる

でも今さら逆らえない

何回かに分けて飲み込む

言い終わる前に被せられた

これは、誘われてるのか？

よく見ると三ツ谷も少し顔が赤い

初めてってやっぱり...

その....アレだよな...

反応がなくなった俺に少し心配そうに三ツ谷は言う