TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ろーぷ

一覧ページ

「ろーぷ」のメインビジュアル

ろーぷ

1 - ろーぷ

♥

50

2021年02月21日

シェアするシェアする
報告する

優奈

なにこれ??

優奈はベランダに出ると、そこにはいかにも頑丈そうな白いロープが束ねておいてあった。

優奈

ここって8階よね?

優奈

誰がどうやってこんなものここに置いたのかしら??

優奈はとても不思議に思ったが、自分が知らない間に置いてしまったのだろうと結論付けて、それ以上は考えなかった。

 その日の夜

私が眠っている時に、事件は起きた。

優奈

ん、ん...

優奈

(なんか、焦げ臭い?)

優奈は目を覚まし

電気を付けた

優奈

え、え!!!

優奈

火事!?!?

部屋中に黒い煙が立ち込めていた。

優奈

う、うそ

優奈は一瞬夢だと思って、ほっぺをつねった。

優奈

痛い!!

優奈

やっぱ、夢じゃないんだ...

優奈

どうしよう。

優奈

優奈

そうだ!

優奈は低い姿勢を保って、火元を探す。

キッチンはいつも通り、トイレや風呂場も特に問題がない。

優奈

なんで???

優奈

どこから火が出てるの!?

さらに黒い煙が立ち込めていく。

視界が狭くなっている。

優奈

どうしよう、どうしよう

優奈はもうパニック状態だった。

優奈

そうだ、とりあえずベランダに出よう

優奈はベランダに出た。

すると、部屋に立ち込めていた黒い煙が勢いよく外に出て行く。

それでもなお、熱を帯びた黒い煙は止む気配がなかった。

優奈

誰か、助けて...

誰かに助けを求めたいが、恐怖のあまり声が出ない。

優奈

どうにかして、この部屋から出ないと...

優奈

でもどうしたら...

私はふと、昼にベランダに出た時に頑丈そうなロープがあったのを思い出した。

優奈

そうだわ!

優奈

そのロープを使えば、下までおられるかも!!

黒い煙はさらに勢いを増し、部屋から外へと放出され続けている。

優奈

もうやるしかない!!

優奈は、ロープの端をベランダの手すりのところに何重にも結び、飛び降りようとする。

優奈

はー、はー

優奈

こ、こわい...

優奈

でも、降りなきゃ私が死ぬ

優奈はロープのもう端をベランダから、マンションの下のほうに投げ込んだ。

優奈はそのロープを掴み、ベランダの手すりに足をかける。

そして勇気を出し、ロープを握ったまま外に飛び込もうとした

その時

ぶちっ!!

優奈

え、

ロープは一瞬にして切れて、優奈と共に落ちてゆく。

優奈

ぎゃーーー!!!

グシャ!!

この事件は、その後自殺として扱われた。

また、火事などの形跡も全く見つからなかった。

ただ、玄関が酷く黒ずんでいた。

loading

この作品はいかがでしたか?

50

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚