前回までのあらすじ
ブーン🚗💨
渡辺翔子
目黒蓮
ドン!
翔が目を開けると
蓮が道路に寝っ転がっていた
渡辺翔子
渡辺翔子
渡辺翔子
翔は、思いっきり声を上げた
病院だと思ってください!
手術中のライトが消えた
病院の先生
よかった。
蓮、助かったんだ!!
そう喜べたのは、一瞬だった
病院の先生
翌日、病院の先生が、けわしい顔で説明を始める。
頭の打ちどころが悪くて「記憶喪失」になってるって。
今の蓮は、これまでのことを何も思い出せない状態。
自分の名前や家族のことも、分からないんだって
あたしの事も、記憶から消えてるって。
覚えてないことを言われても頭が混乱するだけだから。
昔のことは話さないように。って注意された。
わたし、彼女なんだよ、とか
絶対、絶対、言っちゃダメなんだ。
体中の水分が無くなるほど、泣いた。
でもね。泣きっぱなしのわたしに、○○達が言ったの。
友達
友達
そうだね。よしっ、涙は心の奥でこおらせるよ。
渡辺翔子
と言いながら抱きついた
友達
友達
それから毎日蓮のおみまいに通った。
放課後、好きだった漫画やCDを持って病院へ。
蓮の目は、ぼんやり遠くを見つめていて。
わたしが誰だか、全然分かってないみたい。
それでもいいの。
わたしは、蓮のこといっぱい好きだよ。
そして。
1ヶ月、2ヶ月たつうちに、少しずつ良くなって。
3ヶ月後には記憶がほとんど戻って、退院できたんだ!
目黒蓮
名字で呼ばれて、ふくらんだ心がシュンとしぼむ。
たしかに、蓮の記憶は、ほとんど戻った。
たったひとつ、わたしのことをのぞいて。
学校からの帰り道、蓮が聞いてくる。
目黒蓮
渡辺翔子
って、答えると、
目黒蓮
蓮派手に驚いている。
そうだよ。イチバンボシはもともとね、蓮が聴いてて、私も好きになった歌。蓮がイヤホンを片方わたしにつけてくれて、片耳ずつで曲を聴いたんだよ って、心の中で返事。
絶対絶対、口に出して言っちゃいけないから。
目黒蓮
渡辺翔子
目黒蓮
蓮の大好物だから好きになったの。いっぱい練習して美味しく作れるようになったんだよ。
渡辺翔子
私が好きだからって、蓮スイーツ食べるようになってくれたの、嬉しかったなぁ。
目黒蓮
記憶喪失は寂しいけど、忘れたくて忘れてるんじゃない。しかたないよって思った。
そのとき、
目黒蓮
!!!!!
それ、記憶なくす前にも、言ってくれたよね!?
カレカノだった1ヶ月のことを、次々思い出す。 切なさで涙がいっぱいになって。 うまく、息ができないくらい。
渡辺翔子
声をしぼりだすと同時にずっとこおらせてきた気持ちが一気にとけて。フワッと溢れだす。
渡辺翔子
言っ、ちゃった
熱い思いを全部こめた告白。蓮、どう思ったかな?チラリ。見ると普段とおなじ、イタズラの顔のまま。
目黒蓮
あれ?そ〜ゆ〜「好き」じゃ、ないんだよ??もしかして超ドンカン?蓮らしいけど 苦笑いしてたら、ひじでツンツンつつかれた。
目黒蓮
得意そうに指を「1」にして見せてくる。
ふぇ〜ん( o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅ ) やっぱ全然分かってないじゃ〜ん。
半べそのわたしの頭を、蓮が 蓮がくいっと引き寄せてきて。
目黒蓮
涙が雪どけ水みたいに流れて止まらない。蓮の記憶は戻らなかったけど。こうしてもう一度、2人の恋が始まったんだ。
何年後。
並木道を走る小さな女の子に「ママ」と呼ばれたのは。
私、翔。
そして、パパは。
蓮!
私と蓮結婚したんだ! 女の子が生まれて、3人家族になったの!あの悲しい冬には、とても考えられなかったけど。もう一度始まった「好き」が、永遠になったんだよ!
目黒蓮
蓮のかけ声で、落ち葉を踏みながら走り出す。
家の前まで来たら、引っ越しトラックが止まってて。その影から小さな男の子がひょこっと顔を出した。
新しいお向かいさんだ!
とことこと、娘がその男の子に駆け寄っていく。
蓮と顔を見わあせて、プププッと同時にふきだした。
目黒蓮
渡辺翔子
2人でわははって大笑い
目黒蓮
2人手を繋いで娘の背中を見持った。
こうして寄り添う毎日はずっと、ずっと続いてく。
今日も、
「最高にかっこいい…君」
🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗
めめラウ
めめラウ
めめラウ
めめラウ
めめラウ
コメント
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感動したよ〜