ぶるらな者
ジジッ
インカムをつけ、声を出す
shk
shk
医者のknとsmは今、一緒にいるはずだ
smが怪我を負ったまま走っていたものだから、気がかりだった
kn
曖昧な返事
それにインカムの雑音が酷い
shk
kn
少し間を開けて青色の彼は言った
kn
shk
雑音からして海にいるのは嘘ではないのだと思う
shk
流石に安静にしていてもらわねば困る
kn
shk
そっと胸を撫で下ろす
shk
knに気になることを聞いてみる
shk
kn
澄んだ声をした青色が言葉を並べる
kn
shk
ここら辺にある海は1つしかない
考えられる場所はそこくらい
nk
暫く沈黙を貫いていたnkはぽつりと呟く
苦しそうな顔
辛そうで
見ていられない
kr
kr
kr
言いたいことが上手く言えない
焦り
このままnkは帰ってこない気がして
消えてしまいそうで
kr
声をかけ続けることしか俺の頭にはなかった
nk
kr
認められるわけがない
5人じゃだめ
足りない
nk
気持ちが伝わった、そう思った
nk
1秒の空白
nk
希望が芽生えた
kr
彼のため
そして俺のため
nk
nk
nk
幻の花
この国の伝承
草原のどこかにたった1輪、咲いている
本当なのかはわからない
もうなくなっている可能性だってある
見た目だってなんの情報もない
kr
だけど、やるしかなかった
断ったらどうなるか
見当がついていたから
kr
nk
俺はとにかく、草原のある方向へ全力で走った
nk
あの花を見つけるなんて不可能に近い
俺が消えるのが先になるだろう
nk
コメント
1件
………泣きますよ?((