ぶるらな者
今回短めごめんなさい(((
ジジッ
インカムをつけ、声を出す
shk
...きんとき
shk
smの調子はどう...?
医者のknとsmは今、一緒にいるはずだ
smが怪我を負ったまま走っていたものだから、気がかりだった
kn
...大丈夫だと思う
曖昧な返事
それにインカムの雑音が酷い
shk
kn、今どこにいる?
kn
俺?俺は...
少し間を開けて青色の彼は言った
kn
海にいるよ
shk
……ん?
雑音からして海にいるのは嘘ではないのだと思う
shk
え……smは?
流石に安静にしていてもらわねば困る
kn
あ〜...監視室でnk探してる
shk
走り回ってるわけじゃないならよかった...
そっと胸を撫で下ろす
shk
あ、そうだ
knに気になることを聞いてみる
shk
krとインカムが繋がらないんだけどなにか知ってる?
kn
krなら近くにいるよ?
澄んだ声をした青色が言葉を並べる
kn
nkと一緒に...ね。
shk
今そっちに行く。
ここら辺にある海は1つしかない
考えられる場所はそこくらい
nk
必要...ね...
暫く沈黙を貫いていたnkはぽつりと呟く
苦しそうな顔
辛そうで
見ていられない
kr
nkがいなかったら...俺は...俺たちはッ...
kr
まとまらないし...
kr
悲しいし...
言いたいことが上手く言えない
焦り
このままnkは帰ってこない気がして
消えてしまいそうで
kr
6人揃ってこそのwt国なんだよッ...
声をかけ続けることしか俺の頭にはなかった
nk
大丈夫だよ...5人でもやれる
kr
無理だよッ...!
認められるわけがない
5人じゃだめ
足りない
nk
...そっか
気持ちが伝わった、そう思った
nk
じゃあさ...
1秒の空白
nk
頼み事...してもいい...?
希望が芽生えた
kr
俺にやれることならなんだってやる...
彼のため
そして俺のため
nk
この国のどこかの草原に生えてる
幻の花
幻の花
nk
見つけてくれない...?
nk
そしたら、wt国に戻るよ
幻の花
この国の伝承
草原のどこかにたった1輪、咲いている
本当なのかはわからない
もうなくなっている可能性だってある
見た目だってなんの情報もない
kr
わかった、絶対見つけてみせる
だけど、やるしかなかった
断ったらどうなるか
見当がついていたから
kr
約束は守れよ...?w
nk
もちろん...。
俺はとにかく、草原のある方向へ全力で走った
nk
ごめん...
あの花を見つけるなんて不可能に近い
俺が消えるのが先になるだろう
nk
krが諦めてくれないから...w









