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ただの図書館じゃない…

…正直

そんなに驚かなかった

記憶はないのに 何故か言い切る事が出来た …段々と思い出しているのだろうか

レオ

…さて、何から
話そうかな。

レオ

どうする?アリサさん

アリサ・マーガトロイド

…知りませんよ。

レオ

やっぱり………怒ってる?

アリサ・マーガトロイド

別にオコってないです。

……………?

どうしたんだろう… アリサさんが怒っている様な…

アリサ・マーガトロイド

アリサ・マーガトロイド

(責任はワタシ…
取れませんからね)

アリサ・マーガトロイド

…『百聞は一見にしかず』
という言葉を聞いた事がありマス

レオ

…なるほどね

あの…一体何の話を?

レオ

ちょっとそこに立ってくれる?

え…

私は言われるがまま 部屋の中央に立つ

アリサ・マーガトロイド

…これがよろしいかと

アリサさんが一冊の本を 手に持って来る

ねぇ…レオ…

レオ

準備オッケーだよ

レオは答えてくれない

アリサ・マーガトロイド

…それでは行きますよ。

え?え??

アリサさんは持っていた本を 機械の様なモノの上に置く

アリサ・マーガトロイド

…健闘を祈りマス。

その瞬間 私の視界が グニャリと歪む

うわぁあ‼︎

レオ

うるさい。

…あれ?

ここ……外………?

私達さっきまで
あの部屋に居た筈じゃ…

アリサさんの姿が見えない

…アリサさんは?

レオ

彼女は来てないよ、
今回のはそんなに難しくないし

「難しくない」?

…さっきからレオの言ってる事が ちんぷんかんぷんで訳が分からない

レオ

…とにかく君は、
向こうから歩いて来る
少年を助ければ良いんだよ

…レオ、やっぱり
ちゃんと説明して。

レオ

…君には1度理解して欲しいんだ

レオ

"僕たちの役割を"

役割…?

男の子

あれー…おかしいな…
どこ落としちゃったんだろ…

向こうの方から 小学生くらいの男の子が歩いて来る

レオ

ほら、声かけて

え…⁉︎

レオ

…制限時間は2時間だよ

レオ

ほら早く!

分かったよ…

君、どうしたの…?

男の子

ん?えっとねー…
家の鍵落としちゃってさ…

そ、そうなんだ。

レオ

ほら、手伝う様に言って

えっ?

男の子

あ、猫だ〜!!

男の子はレオを抱き抱える

レオ

ちょこいつ冷た‼︎
早く放すように言って!

えぇ?

ごめんね、嫌がってる
みたいだから放してあげて?

男の子

…そっか、ごめんね。

レオ

…ふぅ

ね、ねぇレオ。
猫が喋るのって普通なの⁇

レオ

僕の声はあの図書館に
居る人にしか聞こえないよ

…そうなんだ

男の子

…おねーちゃん
猫と話せるの?

あ…

癖なんだよね!
いつもこんな感じだから!

男の子

…そうなんだ。

レオ

…不審がられてんじゃん

仕方ないでしょ…!

…あ、家の鍵
落としちゃったんでしょ?

私も一緒に探すよ?

男の子

え、いいの?

男の子

…あー、でも大丈夫。
父さんが帰ってくれば
鍵開けてくれるだろうし

男の子

母さんに迷惑かけたくないし

…2人共家にいないの?

男の子

母さんは居るよ

だったら開けて貰えば
良いんじゃ…

男の子

…母さん足悪くて、
トイレ行くのも億劫なんだって

男の子

だから…

…分かった。

男の子

うん、でもほんと大丈夫だよ
あと3時間もすれば父さんも
帰って来るし、それまで
友達と遊んでくるよ。

そっか、それなら────

レオ

駄目だよ。

え?

男の子

レオ

2時間以内に
鍵を見つけて帰るんだ。

レオが真剣な目でこちらを見据える

…やっぱり探そうよ

男の子

え、何で?

ほ、ほら!家の鍵
落としたままじゃ
色々と危ないし…

ね?探そう?

男の子

うーん…

男の子

分かった

ありがとう!

男の子

…何でおねーちゃんが
感謝してるの?

あ…

それにしても、どうしてレオは…

…とりあえず、
どこで落としたのか知る為に
今日の朝からの鍵の場所を
思い出して見て!

男の子

分かった!

男の子

えっと、いつも鍵は
右ポケットに閉まってて

男の子

朝学校に行った時はあったよ?

男の子

それで…

男の子

家に帰ったら無かった!

うーん…

午後の授業は?

男の子

教室で国語!

男の子

その後は…あ、委員会あったよ

男の子

終わった後友達と真っ直ぐ帰った。

男の子

…それで家に着いてから
鍵がない事に気付いて

男の子

学校とうさぎ小屋と
登下校の道も見て来たのに
どこにもなかったんだ

他に行った場所はなかったの?

男の子

うん、ないよ

男の子

言っとくけど
ちゃんと探したから!

うん、分かってるよ

男の子

…朝はちゃんと持って行ったんだ

男の子は今にも泣きそうだ

わ、泣かないで!
私が見つけるから!

男の子

…うん。

ねぇレオ、どう思う?

レオ

…何となく察しはついてるよ

え、本当⁉︎

レオ

でも、これは君が気付かなきゃ

え…

何で…?答えを教えてくれないの?

レオ

…ヒントは気温。

…気温?

そういえば…ちょっと寒いかも

でも、それが分かったからって…

男の子

…あ

男の子の手…真っ赤だ…

…そういえば君、
マフラーも手袋もしてないね

男の子

…え?そうだけど、

朝もしてなかったの?

男の子

ううん、朝は手袋着けて…

男の子

学校に着いた時…
時間無かったから
ポッケに入れてたら
先生に注意されて────

男の子

あ!

…その手袋は⁉︎

男の子

注意されたから
カバンに突っ込んだ!

男の子

それもぐちゃぐちゃのままで!

男の子はランドセルを下ろして 中を探し始める

男の子

あった!手袋!

男の子が手袋を持ち上げると…

ジャラ

鍵がコンクリートの上に落ちる

男の子

見つけた〜‼︎

…良かったぁ〜!

レオ

……

男の子

それじゃあ僕帰るね!
おねーちゃんありがとう‼︎

うん、気をつけてね!

少し走った後男の子が振り返る

男の子

"またね"‼︎

ぇ…

レオ

…返さないの?

あ…

…またね!

私がそういうと 男の子はニコッと笑う

男の子

ばいば〜い!

………

レオ

…帰るよ

え?

レオ

僕の近くに来て

…分かった。

うわっ

レオ

…あれ見て

え?

私はレオの指差す方を見る

男の子

ただいまー!

あ、さっきの…

母親

あら、遅かったわね

男の子

あれ、母さん何してるの⁉︎
寝てなきゃ駄目じゃん…

母親

…ちょっと嫌な夢見てね、
おやつ位、作ってあげた───

バタン

え⁉︎

母親が床に勢いよく倒れる

母親

うっ………

男の子

母さん‼︎

母親

…ごめんね、私───

男の子

そうだ!救急車‼︎

男の子

助けてください!!!

男の子

お願いします!!

何…これ……

レオ

…さっきの男の子の未来

だってさっきまで…
あんなに笑顔だったのに…

レオ

…この後、母親は死ぬ

え⁉︎

レオ

原因不明の病気だよ、
少しずつ体を蝕んで…

…もういい、やめてレオ

レオ

…これがあの男の子の
"後悔の記憶"だよ。

…どういう事?

レオ

本来ならあそこで
父親を待ち続け
家に入れた頃には
母親は息絶えていた

レオ

「もし早く帰っていれば…
母さんを助けられたかも」

レオ

そんな結果論で、
人間は大きく傷付くものさ

レオ

でも…君のおかげで
その可能性は消えたんだ

…そんなの、

そんなの意味ないよ…

レオ

………そうかな。

レオが何かを言い掛けたが 再び口を閉じた

正直、今の私には

その"正論"を受け止める余裕がなかった

………

レオ

戻ろう

…うん

レオ

今日はごめんね、
帰ったらちゃんと説明する

うん

レオ

そして…理解して欲しい。
僕たちの役割を、

うん

レオ

…ありがとう

うん。

序章 END

この作品はいかがでしたか?

108

コメント

6

ユーザー

めちゃすき なんか切ないなぁ…

ユーザー

役割… 難しいな… 後悔の記憶って言ってたから、ほかのもあるということ… レオ達の役割とは…? うーん、今は出てこないや…←なんでお前考察してんの?

ユーザー

…やっと話進められた← 気に入ってくれると嬉しい()

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