コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
最近彼女は忙しそうだ
私を部屋まで送った後そそくさと寮に戻っていく
何してるのか聞くと「秘密です!」としか返ってこなくて少しムッとなる
私に隠し事なんていい度胸してるわね、なんて言いかけてハッとする
私達の関係は言わば契約関係 死にたかった私を助けた彼女は私を地球に連れていく そして彼女は私を守る
私は彼女の学園生活を卒業まで付き合う
まぁ 私のメリットの方が大きいんだけれど
エマ
でも、ずっと放って置かれるのは性にあわない
私は端末を取り出して彼女に連絡した
プルルルルっと通信音が聞こえるとワンコールで彼女は出た
エマ
「えっ?!あーえっと…」
エマ
オドオドと答える彼女 「今、寮じゃなくて…」
エマ
寮じゃないなら何処にいるんだ、私に内緒で 「地球寮のMSコンテナです…」
エマ
地球寮のMSコンテナは今空の筈だ なぜならMSを持っていないから
エマ
エマ
「………」 少しの沈黙の後 「作りました」
エマ
MSを作った? 学生が? 地球人が…?
エマ
「えっ、あっ、ちょっ」 ピッ 強引に切って椅子から立ち上がった
エマ
そんな事が、しかも学生が、 色んな可能性が広がる 地球の株が上がる あの父親の度肝を抜かす事が出来る
部屋を出て地球寮のMSコンテナへと足を運んだ
地球寮のMSコンテナ
ケイト
強引に電話を切られ唖然としていると心配そうな顔をしたアンナが様子を見に来た
アンナ
ケイト
ケイト
アンナ
ソフィア
アンナ
ケイト
アンナさんは工具を片手にMSを見上げながら続けた
アンナ
アンナ
アンナ
ケイト
アンナ
ケイト
アンナ
ケイト
ソフィア
ソフィア
アンナ
アンナ
ソフィア
アンナ
ケイト
ソフィアさんの言う事は正直間違ってない 地球生まれは基本的に地位が低い 財産は全て宇宙に吸われてしまっているし、地球生まれが優遇される事は少ない
コツ、コツ、コツ、コツ
聞き慣れた靴の音が聞こえ、入り口の方を見るとエマさんがMSを見上げて呆然としていた
エマ
ケイト
アンナ
エマ
アンナ
エマ
ケイト
ケイト
アンナ
エマ
ソフィア
アンナ
少し怒気を含めた言い方でソフィアが言い放った
ソフィア
ソフィア
エマ
ソフィア
エマ
エマ
ソフィア
アンナ
ケイト
ケイト
下手すれば掴み合いになりそうな雰囲気の2人を引き剥がす
ニック
ソフィア
入り口の方からニックさんとネイトさんが歩いてきた
ネイト
エマ
ネイト
ネイト
エマ
ケイト
誰にも言っていないエマさんの秘密
ジロっと私を睨むエマさんに首を振って言っていないとアピールするとニックが口を開いた
ニック
ネイト
ネイト
ネイト
エマ
エマ
ソフィア
エマさんは諦めたように私に背中を預けた
ケイト
エマ
エマ
ニック
ニック
ソフィア
アンナ
アンナ
アンナ
ソフィア
エマ
ケイト
エマさんは私の首に手を当てた
エマ
ケイト
アンナ
ソフィア
ニック
ネイト
地球寮のMSコンテナにネイトさんの声が響いた
バレたら、もう全て言ってしまった方が楽だ
エマ
ケイト
アンナ
アンナ
ニック
ソフィア
ネイト
ネイト
ケイト
ニック
エマ
ケイト
ケイト
ケイト
アンナ
ケイト
エマ
抑制剤には様々な副作用がある、例えば吐き気や頭痛、私の場合は食欲の低下だけで済んでるけど
エマ
エマ
アンナ
アンナ
ニック
ケイト
チラッとケイトの顔を見ると少し悲しそうな顔をしていた
エマ
ケイト
エマ
ケイト
コツ、コツ、コツ
足音が聞こえ入り口の方を見ると私の敵である男が立っていた
ウィル
エマ
エマ
ウィルと呼ばれた男子生徒はニコニコとしながらコンテナの入り口に立っていた
ウィル
ウィル
ウィル
ウィル
ウィル
ケイト
ケイト
アンナ
ケイト
ケイト
ケイト
ケイト
ウィル
ニック
ニックさんが私の前に立ち口を開いた
ニック
ニック
ウィル
ウィル
ウィル
ニック
ケイト
ニヤニヤとしながらウィルさんは去っていった
ケイト
エマ
エマ
エマ
エマ
ケイト
ネイト
ニック
ケイト
エマ
エマ
ケイト
ケイト
エマ
エマ
エマ
ケイト
ソフィア
アンナ
アンナ
アンナ
ソフィア
手をギュッと握ってプルプルと震えるソフィアさんをアンナさんはそっと抱きしめた
エマ
エマ
エマ
エマ
ソフィア
ケイト
エマ
エマ
ケイト
エマ
エマ
エマ
エマ
エマ
堂々と自分の意見を言う彼女に胸が踊った
あんなに死にたいって言ってたのに、ちゃんと目標がある事 しかも地球に行きたいって言ってくれたこと
だから、例え「運命の番」っていう肩書きだけで私と一緒に居てくれる事 それだけで凄く嬉しかった
ケイト
エマ
ケイト
エマ
ソフィア
エマ
アンナ
ニック
ニック
ネイト
ニック
エマ
アンナ
アンナ
エマ
エマさんの背中をアンナさんが押して寮へと誘導した
ニック
ケイト
ニック
私はコクピット内に入り操縦席に座ると、レバーの下を引っ張ってUSBを差し込んだ
「補助AI、アスアルプログラム」
ケイト
ケイト
モニターが点滅する
ケイト
ケイト