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コメント
1件
チャットノベルでもいい感じでもう最高です!やっぱこれなんよ!
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zmメイン/軍パ◻︎ 後々愛されになる可能性あり 一話一話短いような形です
<注意事項> 一読お願いします ・お名前をお借りしている人物、団体などは実在のものとは一切関係ございません ・ご本人様や関係者様、一般ファンの方にご迷惑を掛けるような行為はおやめください ・閲覧をする際は、周りの目に触れる場(外出先など)で私の作品を開かないで下さい ・コメントをする際は”検索避け”を徹底下さい
デリケートな界隈のため、ご理解、ご協力の程お願い致します。
z視点
数年間、軍への忠誠心を示すために好成績を叩き出してきた
どれほど弱音を吐いたって、どれほど致命傷を負うおうが全ては軍のために動いてきた。 そのお陰か、俺は色んな所で引っ張りだこだった。任務は油断も失敗も一切無く、訓練では隙も見せない。
だが、突如として軍は解体された。 俺の中にあるのは、もう活用もされない磨かれた戦術だけが残った。 身体中には実戦で刻まれた傷が消えずに今も残っており、人に見せれるような状態ではない。
軍の仲間達は何処かへ消えていき、勿論俺は行くあてもない。 この長い余生、どう過ごすかひとり考えていた。 別の軍に入るか。それとも、元団長や仲間を見つけ出す旅に出るか。
z
それより腹の虫が気になって仕方ない。 ボーッと飯を事を考えながら空を見つめていると、ヤケに街の方が騒がしい。
チラッと覗いてみると、煌びやかな黒の軍服が見えた。眩しい光が胸元に付けた複数のバッチを輝かせており、長いマントは風が吹く度に生きているかのように靡いている。
行進のように街の真ん中を進んでいき、軍服の人を先頭に何人かが後ろを着いてきているようだ。
z
数年前に敵軍からの攻撃を防ぐために、突如として設立された軍。
俺が元々入っていた軍では一切関わりはなかったが、有名な所なため名は知っていた。 何せ、かなり強いと噂だったからだ。 元団長も出来れば我々軍とは戦争はしたくない、と言っていた事をふと思い出した。
z
腹の虫をおさめるために、果物や野菜のある店を狙おうとしたがこれでは顔を出しにくい。 警備の目が一層厳しい状況で盗みは出来ない。見つかってしまえば追放されてしまうからな。
z
前まではこんな悪事せずとも、食べ物なんて軍から支給されていたのに。 俺も落ちるとこまで落ちたな。
昔を思い出に浸っていると近くから足音がし、俺は懐に隠していた愛用のナイフを構えて戦闘態勢に入る。
このナイフは元々いた軍からのプレゼントとして貰った物であり、鋭く長いためリーチが範囲が広い。握り心地も重さも丁度良いため、ずっと愛用している。
徐々にこちらに迫ってくる足並みは異様にゆっくりで、重心の重そうな足音。音からしてブーツだろうか。
??
背後から声が聞こえ、咄嗟に後ろを振り向くと街の中心にいた人物とは違う、緑の軍服を着た男がいた。
男は黒縁眼鏡をかけており、首元には赤色のマフラーが巻かれている。背は俺よりも高く、かなり鍛えてそうだ。
赤いマフラーを巻いた男
z
出来るだけ服装を変えてバレないようにしていたが、こいつには見破られていたようだ。
そうと分かれば逃げるまで。急いで踵を返し、その場から逃げ出す。 狭い建物を間を走り抜け、時々積み上がった空のダンボールを腕で倒して妨害を挟む。それでも相手との距離は離れず、ほぼ同速でこちらに近づいてきた。
建物の間から抜け出すとさっきまで薄暗かった場所とは違い、明るい街に出た。突然視界が明るくなり、眩しさのあまりつい顔を顰めた。
すると、丁度目の前にいた黒の軍服を着た男と目が合う。
z
焦りが込上がる中、俺の背後からそいつを捕まえろ、と張った声がした。 目の前には我々軍が大勢で歩いており、流石にここから逃げ出す術は持ち合わせていないため、これは逃げられないと感じた。
数日まともな食事を取っていないせいかもう体力が無くなっており、飢餓状態に近いのか循環も悪い。
z
取り巻きの男二人に取り押さえられ、抵抗も出来ない状態になった。俺を押さえつけている二人は俺より筋肉が無いように見えるが力は強い。 男はこちらを睨み付けており、他にも俺を白い目で見る市民達が沢山いた。
完全に公開処刑の状態だ。
さっさ煮るなり焼くなり好きにしろという気持ちで黙り込んでいると、黒の軍服の男が俺の前に立ちはだかる。 男二人は離れて下さい、と制止の声を出すも男はそれを無視する。
黒の軍服を着た男
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────は?
第1話-終
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