*あらすじに記載された ”注意事項” に必ず目を通して下さい
z視点
取り敢えず入団し皆と顔を合わせたものの、この気まずい空気をどうすればいいか悩んでいた。 何か話し掛けた方がいいのか。だがこの軍の下っ端、そして犯罪者と扱われた男が下手に喋ってもいいのだろうか。
数秒経ってもなお誰も喋ろうとはせず痺れを切らした俺は口を開こうとした矢先、助け舟を出すかのように赤いマフラーを巻いた男が俺に喋り掛けてきた。
赤のマフラーを巻いた男
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場所は変わり、先程までの狭い空間とは違い開けた場所に出た。 昼頃なのか日差しが特に強く、肌の弱い俺は捲っていた袖を元に戻した。周りにいた人は暑くないのかと、こちらに視線を向けたように思えるが気のせいだろう。
ここは訓練場として使われているのか実戦を意識した設備が設置されており、人の形をした模型などがある。何度も訓練で使用されているからか、ボロボロで形も崩れているように見える。
訓練所にしては広々としており、以前所属していた軍の倍はある。 まあこれはこれで、思う存分動けて楽しそうだ。
そして手合わせをすると噂を聞きつけてきたのか、少し離れた所にはガヤも沢山おりこれは面倒な事にりそうだ。
赤のマフラーを巻いた男
男に投げ渡されたのは訓練用のナイフであり、刃先を指で押すとぐにぃと柔らかく曲がった。 怪我をしないようゴム製で造られており、訓練用にはもってこいのナイフだ。
それに渡されたのがナイフとは好都合。 正直俺は銃の扱いより、ナイフの扱いの方が長けていた。銃も勿論扱えるが、よく活躍していたのはナイフだ。
だが愛用しているナイフとは使用感が違うため、いつもの調子が出るかは分からない。
tn
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第3話-終
コメント
4件
みんなの代表として言います。「「はい好き。勝利。」」
神すぎるるるるる やっぱり細かいところまで凝ってて好きです。