春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
いふ
深夜1時。 飲み会に付き合わされて いつの間にか日をまたいでいた
ないこ
いふ
机の上には 冷めきったご飯が2人分
可愛い恋人がソファで寝息を たてていた。
いふ
ないこ
いふ
おそらく待ってくれて いたんだろう
布団も被らずに寝ている
つい先日に 「もっと構って欲しい」と 可愛い顔で ねだられたばかりなのに
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ぎゅっとかけてあげた布団を 掴むないこ
普段は俺の服を掴みながら 寝ているから
それが無いのが 違和感なのだろう
行き場のない手が 寂しそうに移動する
いふ
いふ
ぎゅっと、軽くないこの手を繋ぐ
すぐにそっと繋ぎ返してきた
ないこ
いふ
いふ
構ってあげられないのは 残念だが
ただずっと恋人の 寝顔を眺めているのも
悪くないかもしれない
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
1人の時間が増えて きっと不安になっていたのだろう
手を握る力が強くなる。
反対の手でゆっくり 頭を撫でた
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
心なしか、表情をが 明るくなった気がする
手はずっと離してくれなかった
まぁ俺も離れる気がないけど
いふ
ないこ
いふ
いふ
指先で唇に触れたあと
そっと、塞いだ
水音が弾けて消えた
ないこ
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