私が恋をしたのは、
高校生になってすぐの春。
薄く色付いたピンク色の花びらがひらひら舞い落ちて来る
私はそんな光景に見惚れながら、
"音駒高校"に登校している。
その時だった_
通行人
君!!!危なっ…
紅愛
え、
ぶつかる…
そう思って目を閉じたが、
そこにあるはずの衝撃はない…
恐る恐る目を開けると、
_
大丈夫?
紅愛
え、あ、はい
紅愛
すみません。私のせいで誤迷惑を……
_
別に…
と、気まずそうに目を逸らす彼がいた。
きっと助けてくれたのだろう。
伏せ目がちの綺麗な目、筋の通った鼻、柔らかく染まった唇。
…綺麗……
_
じゃあ…これで…
待って、行ってほしくない
あぁ、
私は、
この人に恋をしたらしい
紅愛
あ、あの!
紅愛
彼氏になってください!
_
…え?
紅愛
あ、えと、その、
紅愛
友達…から…
咄嗟に出てしまった。
何やってんだ私……
_
無理。
紅愛
で、すよね…
紅愛
あ、あの、名前だけでも、
_
…
孤爪研磨
孤爪…研磨……
紅愛
孤爪、研磨…さん…
名前まで綺麗だなんて、
私は
この人を堕としてみせる。






