この手で
もう一度触れたい
小鉄に。
抱きしめて
話したい
理解してもらいたい
寂しいのは
縁壱
(もう、嫌だ。)
他の人に見えないなんて
嫌だ
見て欲しい
話したい
縁壱
小鉄...!
小鉄..!
小鉄
...?
強い風が吹いたような気がした。
涼しい風に、髪が揺れた
小鉄
誰か..いる?
そう言っても、返事が帰ってくるわけなんて
小鉄
小鉄
..!?!?
小鉄
今っ、声が!?
小鉄
(勘違いなんかじゃない)
小鉄
(今のは確実に聞こえた)
小鉄
(俺の名前を呼んだ)
ヒュー
小鉄
(後ろ..?)
小鉄
...!?
小鉄
誰か..!
髪が
見えたような
気がした
赤みがかってる黒髪に
少しはねいた
束ねているようで
綺麗に風に揺られていた。
小鉄
縁壱...、さん?






