康二side
抱え込んでしまう性格で、弱さを他人に見せない。 俺とどこか似ている♡♡に惹かれた。 1人で溜め込んで泣きじゃくっていた冷たい夜も、 ♡♡がいてくれるだけで暖かった。 ・ ・ ・
♡♡は時折苦しそうな悲しそうな顔をする。 何かを抱え込んでいる。 でも苦しい。悲しい。という感情を 見せてはくれない。 ♡♡から溢れ出している感情は 悲しい色をしている。 それだけは確かだった。
いつも通り仕事を終え、♡♡の元へ帰った。 ♡♡の好きなケーキを買って♡♡の喜ぶ顔を想像しながら。 そんな時間が幸せでたまらなかった。
こーじ
♡♡(じぶん)
可愛らしい笑顔で迎えてくれる。 その笑顔がなんだか引きつって見えたのは気のせいだろうか...
こーじ
こーじ
♡♡(じぶん)
ケーキを買ってきたと伝えれば 想像通り、幸せそうな顔を俺に向けてくれた。 あぁ、幸せやなぁ。
こーじ
笑顔をこちらに向けながら『行きたいとことかある?』 の聞いてきた♡♡の袖から見えた包帯。 なにかある。 そう思った。
こーじ
♡♡(じぶん)
心配そうに俺を見つめる♡♡。 いや、心配なのは♡♡の方やねんな。 と心の中で呟きながら、 ♡♡に笑顔を返した。
♡♡(じぶん)
♡♡(じぶん)
俺を気遣ってくれる♡♡。 その笑顔はどこが苦しそうだった。 俺の心配なんかしやんで、自分の心配しいや? 笑えてへんで。
こーじ
♡♡(じぶん)
不思議そうに近寄ってくる♡♡を抱きしめた。
ギュッ
♡♡(じぶん)
♡♡(じぶん)
こーじ
♡♡(じぶん)
こーじ
♡♡(じぶん)
やっぱりなにかある。
こーじ
♡♡(じぶん)
♡♡(じぶん)
嘘だとすぐ分かる。 ♡♡は悲しそうに目を逸らす。 そんな姿を見ると、これ以上は聞けなかった。
こーじ
♡♡(じぶん)