別になんでもなかった 。
好きとか嫌いとか そんな感情すらなかった
ただのクラスメイトで
いつも端で空を見上げている 。
それだけの話だったのに
及川
そう間抜けな声を出す
千
いつも空を見ていることを知ってるのも
そんな儚げに微笑む貴方を 見つめるのも
ただ なんでもないのに
だけどそんな貴方は今
屋上のフェンスの上にいる 。
及川
そう言いながら 手を差し出す
千
千
その瞬間
俺と君の時間を遮るようにチャイムがなく
及川
及川
貴方はそんなに優しいのね
優しく 嘘をつく
本当は殺したくてしょうがないのにね
千
そう言いオルゴールを差し出した
いつの物かも分からず古いそう感じさせたが
そのものは 酷く美しかった 。
あなたのようにね
千
千
千
及川
千
そう言うと彼女は俺の前から消えた
どんな音なのか聞きたい
それなのに聞くことが出来ない
オルゴールは巻き戻せるのに
貴方の命は巻き戻せない
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猫夏様へ
「 貴方とオルゴールの短き終焉 」
コメント
1件
え、最高 引き継げるか不安🙄 オルゴールっていいやんな音綺麗