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HIT MEN 〜少し変な俺らの日常〜

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HIT MEN 〜少し変な俺らの日常〜

6 - 闇バーへ潜入捜査【後編】

♥

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2024年04月24日

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ガンッ……

渡辺

っ……くっそ、

ガンッ……

渡辺

あかねぇ……、

まだ頭がズキズキと痛む。

あいつらの目的は恐らくラウールだ。

ラウールを奪うために、

俺の存在が邪魔だった。

何度かドアをこじ開けようとしたが、

外に細工をしているのか、

ビクともしなかった。

渡辺

やるしかねぇか、、

俺はトイレを踏み台にして壁を掴み、

力づくでよじ登った。

渡辺

うぅっ……、っ…、

バタンっ……

渡辺

っ…いってぇ……、

何とか外に出られた。

すぐに俺はトイレから出た。

渡辺

ラウール!!

店は既にもぬけの殻からだった。

神崎も、ラウールも、

誰1人居なくなっていた。

神崎の車も無くなっていて、

唯一残っていたのは

ラウールの携帯だけだった。

恐らく連れ去られたのだろう。

渡辺

くっそ、

渡辺

間に合わなかったか……

俺は急いでラウールのGPSを確認した。

渡辺

なんで、

渡辺

位置情報が出ない、?

そういえば、

ラウール

この前のGPS、不具合起きちゃって。

あいつがそんな事を言ってた気がする。

渡辺

最悪だ、

よりにもよってこんな時に。

神崎はラウールを好んでる。

だから命の危険性は極めて低い。

でも、ラウールは危険には慣れているが

女には慣れてない。

神崎に何をされるか分からないし、

一刻も早くあいつを見つけないと。

プルルルル……

カチャ……

阿部

今日も頼み事ですか?

渡辺

あぁ。

渡辺

緊急だ。

阿部

そろそろバレそうなんですけど。

阿部

てか、もうバレてるし。

渡辺

今回だけは頼む。

渡辺

今から住所を言う。

渡辺

周辺の防犯カメラのデータが欲しい。

阿部

そんなの、何に使うんですか?

渡辺

仲間が危険なんだ。

渡辺

いいから早く。

阿部

……今回だけですからね。

渡辺

頼んだ。

ラウール

ん……、

目が覚めると、

僕は見知らぬ部屋で眠っていた。

ギラギラと輝くライトに、

思わず目を覆おうとした時、

手の異変に気がついた。

ラウール

え、

ガチャンガチャン……

僕の手は上に挙げられ、

ベッドの柵と手錠で繋がれていた。

ガチャガチャガチャ……

いくら動かしても手錠は外れなかった。

神崎

あら、起きたのね。

バスローブを着た神崎だった。

後ろには僕を襲った奴らが立っていて、

ドア付近で見張りをしているようだった。

ラウール

……神崎。

神崎

手荒な真似をして悪かったわね。

神崎

貴方を気に入ったの。

ラウール

どういうつもりですか。

神崎

そんなに怖がらないでよ。

神崎

貴方、もしかして初めて?

ラウール

……、

神崎

大丈夫よ。

神崎

すぐに気持ち良くなるから。

嫌な予感がした。

神崎は僕に覆い被さり、

僕のジャケットを脱がせた。

ラウール

ちょっ……やめて、

神崎

大丈夫だってば。

神崎

優しくするわ。

ラウール

やめろ、

神崎は僕に微笑み、

キスをした。

ラウール

ん……、!

気持ち悪さが全身を駆け巡る。

ラウール

離せっ……、

顔を動かして神崎から逃げようとしても

思うように体が動かなかった。

恐怖で体が固まっているのだろう。

神崎

言葉では嫌がってても、

神崎

体は正直なのね。

神崎はおもむろにネクタイを取り、

ワイシャツのボタンをゆっくり外した。

ラウール

待って、

ガチャガチャガチャ……

ラウール

やめて……、、

神崎

ふふっ、可愛いわね、笑

ラウール

貴方のしてる事は、

ラウール

絶対にいつか公になる。

ラウール

こんなことしても、

ラウール

意味なんてない。

神崎

ふふふっ……笑

神崎

公になんてなるわけないじゃない。

神崎

私の力があれば、

神崎

いくらでももみ消せるのよ。

そう言って神崎は、

もう一度僕にキスをしようとした。

咄嗟に目を瞑ると、

それと同時に神崎の動きが止まった。

目を開けると、

後ろには翔太さんが立っていた。

翔太さんは、

神崎の首に注射器を刺して言った。

渡辺

注射器には毒が入ってる。

渡辺

これ以上動いたら、

渡辺

お前は死ぬ。

その後ろには、

男達が全員倒れていた。

恐らく、毒を打たれて死んだんだろう。

ラウール

翔太さん……。

神崎

あんた、、
どうしてここに。

渡辺

お前が今襲ってるそいつ、

渡辺

俺の相方なんだわ。

渡辺

実は俺たち、

渡辺

あんたを殺すっていうミッションがあってさ。

神崎

なによ、それ、、

渡辺

ま、タイミングいいしここで殺すわ。

神崎

ちょっと待って……、

神崎

やめて、、、

渡辺

そう言われてあんたはやめたのか?

渡辺

あんたみたいなクズ、

渡辺

早く地獄に落ちろよな。

そう言って翔太さんは毒を打った。

神崎

ぁ……、

神崎

おねがい……たすけ…っ……

バタンッ……

神崎はそのまま倒れ、死んだ。

渡辺

はぁ……、

渡辺

だから気をつけろって言ったろ。

僕は安心からか、

いつしか涙を流していた。

渡辺

……泣いてんのか、?

ラウール

…何とも無いですから。

渡辺

嘘つけ、なんかされたんだろ。

ラウール

……、

ラウール

怖かったんです。

ラウール

初めて、だったから。

翔太さんは僕の手錠を外しながら言った。

渡辺

ふっ……笑

渡辺

なんか安心したわ。

ラウール

え、?

渡辺

お前にも、苦手なものあるんだなって。

渡辺

てか、完璧な奴なんて居ねぇし、

渡辺

そんな奴いたら怖ぇから。

ラウール

……そう、ですけど。

渡辺

苦手なとこ補うために、

渡辺

俺はお前と組んでんだけど。

ラウール

………翔太さん、

ラウール

性格変わりました、?

ラウール

なんか、優しすぎるっていうか。

渡辺

っるせぇな、笑

渡辺

早く行くぞ。

渡辺

こいつらの処理もあるし。

ラウール

………はい、!

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