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王様の命令は絶対 第2話

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王様の命令は絶対 第2話

1 - 王様の命令は絶対 第2話

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2019年06月15日

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日美華

えっ、えっ…?

な、なんだ、これ…

日美華が…翼の…小指を?

ケン

嘘、か…?

鈴心

いや…本物だよ…ね

夢芽

ね、ねぇ、プールにナイフなんか無かったよね?

蒼太

…あぁ、無かった…はず

美術部はおととい、全部員でプールを掃除した。

その時には、どこにもナイフなど…刃物はひとつも無かった。

アンドレア

今まで時間制限なんか無かったのに…

廣貴

…もしさ、ナイフがプールにあったとして…日美華、出来んのか?

美花

日美華ちゃん、翼くん…

…ちょっと、プール行ってくる。

ケン、一緒に来て!

ケン

う、うん!

「中学校のプール」

ついた…。

ケン

ん?…ねぇ、空。

何?

ケン

バケツ…掃除したときに、全部…回収したよね…

え?うん…っ!?

外から見てみると、プールの中にひっくり返ったバケツがあった。

あの中?

ケン

…どこから入るの?

う~んと…あれ?いつもの出入口が開いてる…

ケン

え?いつも閉まってるよね?

うん…

とりあえず入ろう…

「プール内」

ケン

あ、危なくないかな…

…多分

私、開けてみるね

ケン

うん…

空は、そっとバケツをひっくり返した。

しかし、中を覗いた空は、すぐに元通りにした。

ケン

ど、どうしたの、空。

ケン

空?大丈夫?

…うん、私は、何ともない…

ケン

…ナイフ、あったの?

…あった

ケン

じゃあどうして…

ケン

え?

…真っ赤な…手首があるの。

ケン

えっ?

一緒に入ってたの…ナイフ1つにしては重いなと思って、覗いたら…

ケン

…そうなんだ…

ケン

じゃあ、僕がとるよ。空はちょっと離れてて。

…うん、ありがとう。

ケンは、空が後ろを向いたのを確認して、バケツをひっくり返した。

ケン

っ…!!

そこには空が言った通り、作り物とは思えないリアルな手首と、綺麗なナイフが置いてあった。

ケンはナイフだけを取り、手首とバケツはそのままにして、空の所へ戻った。

ケン

ケン!

ケン

取れたから…帰ろう。

…うん。

ケン

(空、顔色悪いな…そりゃそうか。)

ケン

(男の僕でも、あんなの見たらトラウマになりそうだし。)

…ごめんね、ケン

ケン

大丈夫だよ

「手城家」

日美華

空ちゃん、ケンくん!

ただいま

鈴心

お帰りなさい。

ナイフ…あったか?

ケン

うん…

蒼太

…マジか。大丈夫か?
二人とも…

廣貴

やったら翼の指が、やらなかったら日美華の指が…か。

…日美華。

アンドレア

翼。

日美華

…私、頑張るよ。
ごめんね、翼くん…

…いや、大丈夫。
俺も覚悟決めるよ。

ただ、明日まで待ってくれないか?

美花

明日まで?

おう。ちょっと心の整理するから。

夢芽

…期限は3日だし、大丈夫じゃない?

うん。

ケン

じゃあ、二人とも、今日はゆっくり休んで。

日美華

うん…ありがとう。

…ありがとな。

今日はそこで解散となった。

帰り道、空は家が近いケンと一緒に帰っていた。

ケン

…空、大丈夫?
顔色悪いよ?

…えっ、あ、うん…

平気だよ

ケン

(本当かな…足元おぼついてるし…)

ケン

(今にも倒れそうな…)

その時、空が前へ倒れた。

ケン

!?

反射神経で受け止めたが、空の体は少し冷たかった。

ケン

…無理、してたんだ…

ケン

ごめんね、空。

ケンは空をおんぶすると、また歩き出した。

ケン

…王様は、何が目的なんだ…?

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