作者
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"本当は僕達仲良しなんだよ" なんて言っても君は信じないだろう
君が好きだ
世界で1番好きだ
本当に心の底から愛してる
だから僕は…
君を"王様"と呼び続ける。
影山を初めて見たのは中学3年の 学総前の頃、北川第一と練習試合組んだときだった
やっぱり北川第一は県1、2を荒らそうレベルの強豪だから、強豪でもない僕らが勝てるわけがなかった。
1セット目、2セット目は僕らがとった点数はたった1桁。しかもほとんど相手のミス。
本当に北一も学総前なのによくレベルの違うこんな中学と練習試合組んだなとも思う。
だからといってやられっぱなしでは気が立たない。
月島蛍
山口忠
月島蛍
月島蛍
山口忠
セットの間の休憩時、タオルで汗を拭っている山口にそう伝えた
グッドポーズをしながら、いつもと同じテンションで山口は明るく答える。
僕は"北川第一にブロックで点の1、2点くらいは奪ってやりたい。" その一心だった。
山口忠
月島蛍
山口忠
山口が少し曇った表情で相手のセッターについて言う
月島蛍
山口忠
山口忠
月島蛍
僕はそんなことより、次のセットのことを考えたい。はたまた、相手のセッターの仲間との関係なんてどうでもいい。
次の3セット目、絶対ブロックで点奪ってやるという心持ちで挑んだ。
北一のメンバーA
3セット目半ば、北一のサーブから始まる。
雨丸のメンバーA
どいつもこいつも強烈なサーブを打つ。仲間がサーブレシーブでボールをコート外へとはじく。
山口忠
山口がカバーしに行く。
山口忠
山口が必死になってボールをコート内に返す。
山口忠
月島蛍
僕がアンダーでチャンスボールを返す。
月島蛍
北一のメンバーB
北一のメンバーB
影山飛雄
月島蛍
金田一勇太郎
山口忠
グイッ (月島が山口の服を引っ張る)
山口忠
影山飛雄
影山がライトにトスをあげる。
国見英
国見英
国見が打つ。
バンッ!!! (月島がブロックでドシャットする)
月島蛍
影山飛雄
山口忠
月島蛍
雨丸のメンバーA
雨丸のメンバーB
月島蛍
雨丸のメンバーA
雨丸のメンバーB
山口忠
影山飛雄
向こうのセッターが荒い声をあげる。それに驚いたのか、雨丸のメンバーもの肩がビクッとする。
影山飛雄
北一のメンバーB
北一のメンバーA
影山飛雄
北川第一のメンバー
北川第一の人達が黙り込む。 まだ大差あるのは変わらないはずだけど、雰囲気がピリピリしている。
山口忠
山口が北川第一の方を見て呟く。
僕もあんなのがチームに居たらと思うと嫌だと思う。同じくあんなのにトスをあげられたくない。
月島蛍
月島蛍
結局、3セット目も負けてしまった。
自分も反省でいっぱいだった。ブロックで点をとったとはいえ、センターから開くとき、レフトの助走の邪魔をしてしまった。
それから、セッターが1本目とったとき、自分がトスをあげる部分のトスが短かった。
あとは……いいや。 とりあえずこのセット間の休憩時、オーバーの練習をしよう。
そう思って、ボールカゴからボールを掴んだとき、ふと指の付け根あたりが痛んだ。
月島蛍
ドシャットしたとき、突き指をしてしまった。
月島蛍
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
そう思ったとき、ふと僕を呼ぶ声がした。
後ろを振り返ると北川第一のセッターだった。
月島蛍
影山飛雄
終わり
作者のあとがき
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