作者
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影山飛雄
ふと僕を呼ぶ声がした。
振り返ると北川第一のセッターの人だった。
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
予想外すぎる言葉に思わずマヌケな声を出す。
月島蛍
月島蛍
北川第一の何の面識もないセッターの人に急に指を怪我してると言われて、思わず聞き返す。
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
影山飛雄
影山飛雄
北一のセッターの人がご丁寧に僕の指の怪我について言う。
偉そうな態度で鋭い目つきをしていた。少なくとも人に怪我を指摘する態度ではない。大分、鼻につく態度だ。
何の面識もないただの相手ミドルに怪我の指摘をするとは、よっぽどそういうのが許せないタチなのだろうかと考える。
別に大丈夫と言ったら面倒なことになりそうだからここは大人しく彼の言うことを聞いて、手当てしよう。
適当に返すだけだとまた何か言われるだろう。
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
そう言って彼は去ろうとする。
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
しまったと心の中で呟く。 相手の言葉に驚き、考える間もなくそう聞き返してしまった。
面倒な相手には余計な会話をしないことが1番なのに余計なことを言った。
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
驚いてマヌケな言葉を出す
……意味が分からない コイツは今なんて言った?
強い方が試合したとき面白い? そんなこと考えたこともない
コイツの言動全てが意味わからない そしてコイツの言動が腹立つ
心の底からコイツの言動が腹立つ
バレー上手いところ、態度、目、 口調、気づいたら僕もタメ語で話してること、言っていること全てが腹立つ
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
そんな簡単なことのように言うことにイラッとして、思わず口調が荒くなるのを抑える
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
そう言って、彼は自分のチームのところに行った
月島蛍
山口忠
山口忠
山口が不安そうな表情をしながら、聞いてくる
山口忠
月島蛍
山口忠
月島蛍
山口忠
山口忠
それから数日過ぎて学総本番、 北川第一と当たることはなかった。
雨丸はベスト8まで行くことができた。今まで、ベスト16だった僕らなのにいい順位まで行ったと思う。
敗けたあとは、仲間と泣いて、仲間と笑って、仲間と円陣組んで、楽しかったで終わった。
極々普通のチームの終わり方だ。 中学のバレーで後悔も未練もない。
だけど、まだ僕の中でバレーは終わってない。高校もあるんだ。
その後、北川第一の決勝戦を見た。
僕は謎にあのセッターの鋭い目を覚えていた。そして、アイツを前にした腹立つ感覚も覚えていた。
決勝戦の1セット目
"もっと速く動け!!もっと高く飛べ!!勝ちたいなら!!"
"俺のトスに合わせろ!!"
──そして第1セット 相手のセットポイント
アイツがトスをあげた先に誰もいなかった。
そしてアイツはベンチに下げられた。
横暴なトスに誰もついていけてなかったからああなった。
僕はアイツがチームに居なくて心底良かったと思った。
ただそれだけ。
そしてアイツはこう呼ばれていた。
"コート上の王様"、と。
作者のあとがき
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コメント
8件
読みやすいさかひんでした!
めっちゃ好きぃ続き待ってます!!!!!!!