テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
翼さんと圭一郎さんが 初代怪盗レッドなんですよね! それでケイ君達が二代目になって…! ケイアスが尊い回といえば 15巻とかでしょうか…!!
6年生の春休みーーつまり、あと1週間もすれば、中学生になるっていう3月の終わり。
宿題がないのをいいことに、わたし、紅月飛鳥はめいいっぱいだらけていた。
どのくらい、だらけていたかといえば、家にあるマンガのほとんどを読みなおしてしまうぐらい。
その数、ざっと100冊。
飛鳥
そのマンガも、いま読んでいるので最後だ。
お父さん
ドアのむこうから、お父さんの声がした。
飛鳥
わたしは、読んでいたマンガに目を落としたまま答える。
お父さん
飛鳥
あと、マンガは半分くらいページがのこっている。
主人公がピンチで、すっごくこのあとが気になるところ。
お父さん
お父さんの言葉に、顔を上げる。
大事な話?いったいなんだろう?
首をかしげたけど、思いうかばない。
...あっ。
もしかして、再婚相手が見つかったとか?
お母さんはわたしが小さいころに、交通事故で亡くなっている。
でも、あのお父さんに女の人を見つけてくるなんて、できるとは思えないけど。
わたしは、マンガにうしろ髪を引かれつつ、立ちあがる。
飛鳥
ドアを開けると、お父さんが立っていた。
おない年の子にくらべて背が高いわたしが、見あげないといけないぐらい、お父さんの背は高い。
180センチは、かるく越えてる。
わたしが言うのもなんだけれど、お父さんは、体操選手のようなしなやかな体つきで、顔もまあまあ、いけている。
ふつうならモテそうだけど、服装が破壊的にダメだった。まったく気をつかわないのだ。
いまも、よれよれのシャツを平気で着ている。わたしがいくら言っても、洋服ダンスの上から順番に着ているとしか思えない、かっこうをしているのだ。
お父さん
飛鳥
お父さん
飛鳥
お父さん
お父さんはそう言って、部屋に入っていく。