まだ覚えてる。
君との思い出
〜Gum Tape〜
まだ覚えてる君とのデートの日
俺たちは毎回 同じようなルートで デートをする。
俺の車でのドライブ
助手席はもちろん君
近くのカフェに行く
その後海で風にあたって
これで一日を過ごす俺たちのデート マンネリ化が進んで毎日同じ。
だが今日は、
ジェシー
高地
ジェシー
高地
君が僕を案内した場所
不動産屋
ジェシー
高地
中に入ると少し肌寒かった
中にいた店員が案内してくれる
沢山の家。君は楽しそうに見ている
ジェシー
高地
ジェシー
ジェシー
ジェシー
高地
ジェシー
その後、不動産屋に通い続け
ここに決めた。
決めては確か コンビニが近くにあったから。 だったっけ?
この頃はきっと、幸せな未来しか見えていなかったのだろう
まだ覚えてる
”ガチャ”
初めて鍵を開けたあの日。
風がいい感じに吹いて、 カーテンが揺れる
ダンボールだらけの部屋
小さな机を立て、さっき買ったお揃いのカップを開けてコーヒーを飲む。
この日々が当たり前に続くと 思っていた
忘れないで....
せめて忘れないで....
この愛は確かにあった。
俺たちは愛し合っていたことを
君が出ていった今、俺たちの思い出はダンボールの中。 楽しかったあの頃の記憶とともに2人の笑い声が聞こえてきそうだ。
高地
高地
君は幸せになれる。
さっき発送した君の荷物、 今頃他の誰かとその荷物を 待っているのだろう
Jesse side
きっかけは些細なこと。
徐々に2人とも怒りが蓄積されて
でも俺はこんなことも 乗り越えればって思ってた
けど、限界が来てたのかな....?
まだ覚えてる
あの夜の喧嘩。
同じ部屋にいるのにピリついた空気
高地
ジェシー
高地
ジェシー
俺はすぐ片付けたけど、 少し面倒くさそうな態度をとった
高地
ジェシー
高地
高地
ジェシー
ジェシー
ジェシー
高地
ジェシー
高地
高地
呆然とした。
鳥かごのような狭い檻に閉じ込められているような感覚だった。
数週間前までの君は どこに行ったのだろうか、。
今の君は一体誰なの?
髙地side
ジェシー
沈黙が続いた後、君はそう答えた
その瞬間、俺たちの物語の緞帳は 下がっていった
俺は気持ちの整理をつけようと外に出ることにした
高地
ジェシー
これは落ち込んだ声だろうか、 考え込んでいる声だろうか、 そんなのも感じ取れなくなってしまっていた
”バッタン”
外に出て風にあたった。
その時、今まで2人でしてきたこと、 君のためにしたこと、 全てが情けなく感じた。
俺たちはどんなつまんない茶番をしてたのだろうか。
高地
ドラマだったら相手方が追いかけてきてくれてハグをする。
なんてことになるが、所詮現実なんてこんなもんだ。1人で風にあたって歩いていたって誰も追いかけてこない。
今、後悔したって間に合わない。
きっと自分の心を守るための選択だったんだ。
その後、ダンボールと ”Gam Tape” を買って帰った
君はダンボールを見ると察して荷物をまとめ始めた
2人で買った大きなテーブル
イス
ソファー
沢山の家具。
家電用品。
君との最後の共同作業。 悔しいほど息があってしまって 泣きそうになる。
君は俺の顔色を伺う。
機嫌を取っても損ねてもなにも 変わらないくせに。何してんだよ
でもまたそこに優しさを感じてしまう
自分から別れわ切り出しておいて、、
2人で買った物をどうするか、 家の退去方法など話し合って
泊まる宛てがてきたと言って君は家を出た
世界に1人、温もりと一緒に残されたような感覚だった。
高地
高地
独り言がやけに響く。
高地
君の好きだったラブソング。 頭の中で流れてくる
高地
でも俺は.....今でも.....
END
主
主
主
主
主
主
主
主
主
コメント
1件
読みながらすごく心がきゅうっ、ってなりました。二人とも幸せになって欲しいぃぃ…!!!