朝は、思ったよりも 早く来て、
カーテンの隙間に、 青く、広く広がる空が見えた。
暇なつ
目を瞑る君を見るのって、 どこか少し心が落ちつかない。
すち
すちは目を覚ますが、 一向に立ちあがろうとしない。
すち
と、潜ろうとするので
暇なつ
布団を引っ剥がしてやった。
すち
すち
と、すちはいう。
暇なつ
俺らは一番でかいソファーに座る。
2人で真ん中にとなりあって。
すち
すちは目を瞑り、 上を向きながら聞いてきた。
暇なつ
暇なつ
…こんな筈じゃなかったのに。
なんでか顔に熱が宿っていて、
すち
少しだけ、心臓が 早く脈を打つように感じた。
暇なつ
すち
ひまちゃんが持ってきてくれた服を 両手に持って見比べてみる。
…両方とも、何が違うのか…色?
なんで悩んでるうちに ひまちゃんは着替え終わっていて リュックを持って 部屋の入り口に立っていた。
暇なつ
その言葉に、びく、と反応する。
すち
暇なつ
ひまちゃんはそう言って、 ベッドの上に服を広げて見比べる ぼくの後ろに座って
暇なつ
暇なつ
などと色々教えてくれた。
すち
暇なつ
…似合ってるのかこれは…?
と、少し不安になりながら 暇ちゃんの前に立つ。
すち
暇なつ
と、ひまちゃんは言う。
少し曖昧だったから心配で 不安もありながら聞いてみる。
すち
暇なつ
…両手でひまちゃんは瞳を覆う。
すち
暇なつ
ギュ
暇なつ
すち
ひまちゃんはぼくに抱きつく。
暇なつ
と、ひまちゃんの熱が、 ぼくにまで伝わる。
流石に…我慢できない。
すち
すち
すち
すち
と、手を引こうとすると、 ひまちゃんは
暇なつ
と、俺を呼び止めた。
すち
暇なつ
渡されたのは かっこいいチェーンの付いた 少し大きめのピアスだった。
すち
暇なつ
暇なつ
そう、照れくさそうに笑う。
すち
そっか、やっぱり…
…多分、ひまちゃんは
…ーどっちでも、 いいんだろうなー…。
今のぼくは、多分 『昔の俺』には勝てない。
コメント
14件
初コメ失礼します! 最後の「昔の俺」ってすちくんに誰も一人称教えてないのになんでわかったんだろ…… すご
ごめんなさい今日体調不良で、これ以上来れません…頭痛がひどい…