悠介
バレてんならもう告白しなよ
こう
無理
こう
頭おかしいの?馬鹿??
悠介
あんたよりは良いよ
悠介
とにかく、このまんまじゃだめだよ。セフレなんてつくったって意味ない。
こう
でもそんなんじゃ生きてけない
悠介
告白して成功したら恋人が出来る。セフレ居なくても良くなる。解決。
こう
成功するわけないだろ?双子だぞ?
こう
しかも男同士…お前ほんとは馬鹿だろ
悠介
はいはい馬鹿ですよ、馬鹿だけど
悠介
好きな人に好きって言えない意気地無しさんにそんなボロくそ言われたくありませーん
こう
うっざ、後輩のくせに
悠介
先輩のくせにダサッ
こう
傷付いた
悠介
俺も
こう
いつか…な
悠介
頑張って。応援してる。
という話をしてからはや数週間
ゆう
なぁいい加減避けんなって
ゆう
家族なんだしさすがに無理あるよ
こう
……
ゆう
欲求不満だったのか知らないけどさ、別に気にしてないから
こう
っ…
こう
うっさいばーか!!
ゆう
な…
こう
好きじゃなかったら…あんな事しねぇよ馬鹿野郎!!
こう
🍵=͟͟͞͞ブォン
パリン
ゆう
っぶね!
やけくそのように言ってしまった 「好き」
もう後戻りはできない
そう思って家を飛び出したのが、つい数時間前
こう
はぁ…どこだろここ
電車に乗ってよく分からない駅で降りてよく分からない所をほっつき歩いて、
これでとうとう帰れない
ようやく1人
ようやく泣ける
こう
っ…う…
カササ
こう
っ…
こう
誰か、いるの?
ここは山の中、何がいてもおかしくない
少しだけ怖くなった
??
驚かなくて良いよ
??
なに、怪しいモノではないさ
俺からしたらめちゃくちゃ怪しい
だって、
人里離れた山の中、人間がいる事自体怪しいのに
その男は狐のお面をかぶっていたのだから。
そして何より
こう
ゆ…う…?
聞き覚えのある声だったから