好きじゃない

私はれいか

常に彼氏が欲しい

ただ

好きっていう人はいないの

でも欲しい

なんでって？

欲よ

しょうがないじゃない

欲が強い女なの

そこで

今いい感じの人がいるの

ていうか彼氏？

しょうって言うんだけど

""好きではない""ね？

こんな会話当たり前

私の"彼氏"しょうくんは

勉強できて 運動できて

プラス性格は優しい

顔は中の下って感じ

好きでもないから

電話なんか出来なくても

気にしない。。

こんな薄っぺらい言葉は

いくつでも出てくる

いらなくなれば切るだけ

なーんも気にしない

これが

私

学校

しょうとは他校だ

不安はない

好きじゃないから

さくら

高校からの友達

そんな人に真実を言うわけない

別れた時は適当に理由を言う

女の関係は上手くいくわけない

適当に付き合っとけばいい

はぁ....めんどくさい

でも最近断り続けたし

付き合うか

必要な連絡だけ

いつもこう

電話もチャットも直接的な会話も

一切ない

そっか

薄っぺらいね

まぁ決まったんだ

日曜は頑張る

しょうから聞いてくる

何気に初めて

まぁ気にしない

好きじゃないから

はぁ...うるさい

さっさと終われ

もうしょうとも話さないから

気まずいし...

しょうはさくらの彼氏が口説いているところを動画で撮ってた

私は震えていた

しょうは急に電話をかけてきて

何気ない会話をした

私は今回の出来事と電話で

分かったことが一つあった

""好きじゃない""

のではなく

どこからが好きなのか

分からなかったのだ

電話した内容は話すと長いから秘密

でもお互いの気持ち確認できたと思う

チャットが薄っぺらく感じたのは

しょうは凄い不器用な人なんだとわかった。

電話しててもなんとなくそう感じた

男女の友情とは成立しなくても

男女の愛は成立する

それがどんな形で始まっても

互いの重い愛さえあれば

続くのだ

気にしてない人なんか一人もいない

人は人を気にして生きていく

それが人の運命だ

それが私がれいかとして産まれてきて

しょうという人を気にするように出来た

運命だ。

愛情も友情も

好きじゃないから始まった恋

運が良かったのかもしれないけど

全てが上手くいった世界

これも立派な恋なんだ