シオリ
リオ……
リオ
どうした!?
リオ
そんなに怯えて……
シオリ
私、妹いるじゃん?
リオ
マイちゃん?
シオリ
うん
リオ
それがどうしたの?
シオリ
最近……
シオリ
連続無差別殺人事件あったでしょ?
リオ
うん……
リオ
それと、マイちゃんと何が関係するの?
シオリ
あの事件……
シオリ
マイがおこしてるかもしれないの
リオ
え?
リオ
あんなに小さい子が?!
リオ
そんなわけないじゃん!
シオリ
まぁ……厳密に言うと、お母さんも一緒に……
リオ
!?
リオ
どういうことよ?
シオリ
昨日の深夜2時……
シオリ
ちょうど殺人が起こった日……
シオリ
マイとお母さんがいなかったの
リオ
でも、それだけで……!
シオリ
それだけじゃない!
シオリ
その事件の被害者の殺され方、しってる?
リオ
たしか……お腹だけがくり抜かれたみたいに無くなってた……
リオ
そして、被害にあった人はいずれも女性じゃなかった?
シオリ
そう
シオリ
それも、妊娠した女性。
リオ
え?
シオリ
お腹だけが無くなってたのはマイがお腹の赤ちゃんを食べたから。
シオリ
お母さんは妊娠した女性のところにマイを連れていく。
リオ
なんでそんなことがわかるの?
シオリ
見たから……。
シオリ
マイがね、ミルクを飲まないの
シオリ
私、心配になってお母さんに聞いたら、お母さんが
シオリ
「大丈夫。マイにはごちそうが待ってるから。」
シオリ
って言うの。
シオリ
その夜は、疑問に思いながら、眠りについた
シオリ
でも、夜中にゴソゴソと物音がしたから起きてみたら
シオリ
お母さんとマイが家から出ていくの。
シオリ
バレないように着いて行ったら
シオリ
知らない家に入って行ったの
シオリ
次の日、その家でお腹が無い死体が発見された
リオ
え……?
リオ
それは……怖いね
シオリ
まぁ私たちは、殺されないよ。
シオリ
妊娠してないから
リオ
そうだね
ー1年後ー
リオ
ねぇ!
リオ
シオリ!
シオリ
何?
リオ
あんたのお母さん妊娠したんだよね?
シオリ
うん
シオリ
だからマイに食い殺された
リオ
シオリさ、お母さんがいなくなったから、無差別殺人も終わるって言ってたよね?
シオリ
うん
リオ
なのにまた殺されてる!
リオ
お腹が無くなった状態で!
リオ
なんで?!
シオリ
あー
シオリ
あれね。
シオリ
私がマイを連れてった
リオ
は?
シオリ
なんかマイに任命された気がして
リオ
任命!?
リオ
マイちゃんまだ喋んないでしょ?!
シオリ
だから、そんな気がしたんだって
シオリ
なんかマイがいいたいことが分かるんだよね。
シオリ
まだ産まれてない赤ちゃんって、おいしいんだって
シオリ
マイが言ってた
リオ
シオリおかしいよ!
シオリ
そうかもね
シオリ
でも、マイには逆らえないの
シオリ
マイは、私のたった一人の妹だから、マイのお願いを叶えてあげなくちゃね
リオ
……
シオリ
リオも早く妊娠してよ
シオリ
マイのゴハンになってあげて
リオ
!?
シオリ
あ、今日もマイが赤ちゃん食べたいって言ってる
シオリ
これからもずーっとおこるよ
シオリ
無差別殺人。
シオリ
早くリオの赤ちゃん食べさせてあげたいなぁ……