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ガタンゴトン、、ガタンゴトン、
私はこの春から新社会人となり電車に揺られていた
私
私の職場は最寄駅から5駅の所にある
私
私
私の唯一の楽しみは3駅後に乗ってくる彼女を見ることだ
私
私
ガタンゴトン、ガタンゴトン、
私も仕事に慣れてきたある日その彼女は私の前にやってきた
私
特に会話もなく私の座る席の前に彼女は立っていた
彼女と目が合って微笑んでくれたような気がした
アナウンス
私はここでおり私の座っていた席に彼女は座った
私
次の日もその次の日も彼女は私の前に立っていた
季節は変わり人肌恋しくなった時彼女をお食事に誘うか同期の五十嵐に相談した
私
五十嵐にこれまでの経緯を話すとなにかに納得したような表情だった
五十嵐
五十嵐
私
次の日
ガタンゴトン、ガタンゴトン
彼女はやはり私の前に立っていた
ドクン、ドクン、心臓の音が彼女に聞こえるほどなっていた
言うぞ、お食事に誘うんだ!
私
彼女は少し驚いた顔で私を見ていた
私
彼女は少し困った顔をして私にかたりかけてきた
彼女
彼女
私
私
アナウンス
会話を遮るようにアナウンスが流れてきた
プシューと音を立てて扉が開いた
私はこっぱずかしくなり颯爽と電車を降りた
私
私
走り去っていく電車の窓越しに彼女は何かを言っていた気がした
彼女
そして季節は変わってゆく