気ままに書く

まさかこんな事になるなんて思っていなかった。こんなの、小説の世界だけだって

えんちょう。といぬたぬきの声が聞こえたのだけは覚えている。でも、何が起きたか、自分でも分からない

視界は少し赤かったな。人が沢山周りにいた。勿論、えんちょう。といぬたぬきも。救急車の音もあった気がする

あ、れ......？

俺、何してたんだっけ......？

遡って数時間前 とある雨の日

本当に3人で揃ったのが久しぶりで、会話も盛り上がる そんな中

そう言って俺にぶつかり、転けそうになるながらも子供が走っていく。それだけなら良かったんだ

嫌な予感がして走っていく子供を振り返って見る。歩行者信号が赤になるのなんて見えていないのか対岸にまっすぐ走っていく

声に出すよりも、考えるよりも、何よりも体が動いた。トラックが走り出す。子供は気付いていない

叫び声でやっと車が来ていることに気づいたらしいその子は恐怖でその場に立ち尽くしている

歩行者を跳ね除けて全力疾走する。頭が真っ白になって、咄嗟に子供を突き飛ばす

2人の声とキキーッというブレーキ音が重なる。鈍い音がして、体が浮く。視界が回って、衝撃とともに体が着地する

2人が駆け寄ってくる。悲鳴が聞こえる。体中が痛くて、音が遠い あれ、これって....