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空が、やけに静かだった
風は吹いているのに、音がない
世界が息をひそめているような、不気味な沈黙
にゃぽん
にゃぽんは小さくつぶやいた
だが、その言葉に返事はない
にゃぽん
隣にいるはずの存在に視線を向ける
にゃぽん
だが、様子がおかしい
ロシアは一点を見つめたまま、動かない
その視線の先には───
“何か”がいた
にゃぽん
にゃぽんは目を細める
だが、何も見えない
にゃぽん
問いかける
ロシアは、ゆっくりと口を開いた
ソビエト兼ロシア
低く、冷たい声
にゃぽん
沈黙
次の瞬間───
ソビエト兼ロシア
ロシアが指さした先
そこには⋯
“白く光る目”があった
闇の中に、ぽつりと浮かぶ二つの光
その下には───
形の定まらない黒いモワ
人のようで、人ではない“影”
ソビエト兼ロシア
ロシアの空気が一瞬で変わる
重く、冷たく、張り詰める
……ようやく見つけた
その声には、わずかな怒気が混じっていた
にゃぽん
にゃぽん
ソビエト兼ロシア
即答だった
そして、一歩踏み出す
にゃぽん
にゃぽんが手を伸ばすが、 ロシアは止まらない
影に向かって、まっすぐ進む
まるで“それ”を知っているかのように
黒い影は、微動だにしない
ただ、白い目だけが
ロシアを見ていた
ソビエト兼ロシア
ロシアが呟く
その手には、いつの間にか
鉄の剣が握られていた
鈍く、冷たい光を放つ刃
ソビエト兼ロシア
ソビエト兼ロシア
その問いに
影は答えない
ただ───
にやり、と
“口のようなもの”が、歪んだ
次の瞬間
空気が歪む
ソビエト兼ロシア
ロシアの体が、瞬時に横へ弾かれる
見えない衝撃
地面が抉れ、空間が揺れる
にゃぽん
にゃぽんの叫び
しかし
ロシアはすぐに体勢を立て直した
ソビエト兼ロシア
口元が、わずかに上がる
ソビエト兼ロシア
冷たい笑み
戦いの気配
だが、その時───
影の姿が、ふっと揺らいだ
ソビエト兼ロシア
次の瞬間
“消えた”
完全に
気配すら残さず
ソビエト兼ロシア
ロシアは剣を下ろす
静寂が戻る
震える声でにゃぽんが聞く
にゃぽん
にゃぽん
震える声でにゃぽんが聞く
ロシアは少しだけ沈黙してから
短く答えた
ソビエト兼ロシア
にゃぽん
ソビエト兼ロシア
それ以上は語らない
だが、その目は──
わずかに、揺れていた
怒りか、恐れか
それとも───
もっと別の何かか
にゃぽんは何も言えず
ただロシアを見つめるしかなかった
そして心の奥で
確かに感じていた
───あれは、また来る