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どっちからとか、なんでもいいけど

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どっちからとか、なんでもいいけど

1 - どっちからとか、なんでもいいけど

♥

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2022年12月04日

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月見。

はい、みなさんこんにちは!月見。です🌙

月見。

今回のお話は!

月見。

青さん誕生日記念〜!!

月見。

はい!!

月見。

・・・えっ?遅刻だって?

月見。

その通り🥳(((((

月見。

すみません遅刻しました(土下座)

月見。

今週は少々忙しくてですね・・・(言い訳タイム)

月見。

これでも急いで書き上げたんです、なのでいつもの5割増で誤字がある可能性が高いですが察してください()

月見。

というか某青い鳥アプリでの青さん誕生日時の青黒の絡み、みなさんご覧になられました??

月見。

飛びました。()

月見。

やっぱり青黒だろと言うことで!みなさん青黒を読みましょう!((

月見。

注意書きです!

注意!! ・地雷さんはUターン! ・青黒が付き合ってます(not同棲) ・青さんお誕生日おめでとう小説となっております(遅刻) ・nmmn

月見。

それではどうぞ〜🕊

特別な人がいる。

その人がいなければ今の自分は絶対にいないと言えるような人で、その人がいないならきっと自分は今の場所から簡単に降りるであろうかけがえのない存在。

俺の黒い夜を照らしてくれる、綺麗な青空。

何よりも大切な、唯一無二。

そんな彼の特別な日が、一週間後に迫っていた。

・・・えーっと、つまり

・・・

まろの誕生日に何をしてあげれば良いか分からなくて困ってる、って?

・・・おう

どれだけ考えてもピンとくるものが思いつかなかったというあにきが項垂れるのを見て、俺はりうらと目を合わせた。

まろはあにきがくれた物ならなんでも喜ぶよ

りうらの言葉に俺は同意の意を込めて全力で頷くが、あにきの表情は依然曇ったままだ。

それはまろが優しいから。・・・アイツの特別な日なんやし、心の底から喜んでる笑顔で、笑わせてやりたい

・・・アイツがあにきからの贈り物を心から喜ばない日があったとでも???

うーん・・・。まろなら、あにきで死ぬほど喜ぶと思うけど

俺の言葉に、あにきはきょとんとして首を傾げた。

・・・俺で、って?

えっと、ほら、あにきの時間を丸一日あげるとか。ずっと一緒にいるとか、そういう感じ

あにきを独り占め出来るなんて、まろからしたら本望以外の何者でもないだろう。

・・・そっ、

そんなんで足りる訳ないやろ!!

・・・えっ

俺の時間なんて安過ぎるわ!別に普段会えてない訳でも無いし、そんなことしたってまろの誕生日を祝うには全然足りんし、まろのこと満足させてやれる訳ないやろ!

あーもうどうすればええねん!と頭を抱えるあにきに、俺は暫く唖然としていた。

隣ではりうらが呆れた表情を浮かべてあにきを見つめている。

・・・あにきってかなりば、

うわー!落ち着けりうら!!

鈍感な最年長に痺れを切らした最年少が棘のある言葉を投げようとしたのを慌てて遮る。成人男性となったこの最年少はそれと同時に毒舌まで進化したのだろうか。

(ないくん、こういうのは一回ハッキリ言ってやんないと覚えないよ)

(仕方ないだろあにきなんだから!折角頼って来てくれたんだからこっちも何か応えないと!)

(応えたのにこれだからもうハッキリ言ってやろうって思ってるんだよ)

(とにかくもうちょっと我慢しなさい!)

小声での言い合いを少々繰り広げ、目の前のあにきへと視線を戻す。あにきはまだ悩んでいるようだった。

・・・飯作るのもアイツが欲しそうな物買うのも、なんか足りない気がして。でも他に何したら良いのかなんて分からんし、もう俺はどうすればええんや・・・

そう言ってあにきは机に突っ伏した。長い髪がサラリと流れる。

・・・まろは、これでもかってほど幸せをくれるのに

俺は、それに見合ったものを返せない。

ぽつりと呟かれた彼の言葉に、俺とりうらは再び目を合わせた。

誕生日?

そうそう。まろちゃん来週誕生日やん。なんか欲しいものないん?

お酒あげとけば喜ぶでしょ

あ??

あんま高いのは無理やけどな〜。なんか無いん?

僕の問いかけに、まろちゃんは一瞬考える素振りを見せて口を開いた。

あにき

・・・出来れば買える物で考えて欲しかったわ

それ僕らじゃなくてあにき本人に言ってよ!

欲しいもん聞いていたのお前らやろ

いや、それにしても悠くんって・・・

と言うかいふくんあにきと付き合ってるんだし、もうあにきはいふくんのじゃん

分かってねぇなぁあほとけ

は〜!?

早速喧嘩になりそうな青組を、まぁまぁ、と宥める。

あのあにきやで?お前らだっていつもわちゃわちゃ絡んでる大好きなあにき。いくら俺が付き合ってても、あにきの時間を独り占めなんて出来ん。あにきは人気者やからな

まぁ、確かに。6人で集まった時、悠くんは必ずまろちゃんと一緒にいる訳じゃない。時間があればないちゃん達に音楽関連の相談を受けてたり、僕もよくラップなんかの相談をしてる。

・・・じゃあまろちゃんは、悠くんを独り占めしたいってこと?

それが出来ればもう一番のプレゼントやな

最近は忙しくて、きっと二人だけの時間もあまり取れていないんだろう。

早く同棲すれば良いのに。なんて考えてみるが声には出さなかった。

んー・・・悠くんに言ってみたら?

多分あっちはあっちでプレゼント困ってるやろうし。

あにきが自分で考えて決めてくれたプレゼントが欲しいからそれは嫌!!

うわこの人めんどくさ・・・

げんなりした顔でいむくんが呟く。それにまろちゃんが反応してまた始まる喧嘩を眺めながら、僕はどうしたものかとぼんやり考えた。

ねぇぇ!いふくん僕のプリン食べたでしょ!!

は?食べてねーし

その手に持ってるやつだよ!!

知らねえよバーカ自分のものにはしっかり名前書いとけ!

はぁ!?確認くらいするでしょ普通!いふくん横暴だよ!?

うるせえあほとけ!!

今日もうるさいなぁ青組は

ビジネス不仲やな〜

ちげえから!!!

もう無理いふくん嫌い!初兎ちゃ〜ん!!

おーよしよし〜

うわいむしょーのイチャイチャ目の前で繰り広げられた

今日も今日とて騒がしいいれいす。・・・え、俺も騒がしくしている要因の一部だって?知らんこっちゃ。

ちょっとプリンを食べたくらいでうるさいあほとけには耳を塞ぎたくなる。声がでかいんよこいつ。おい誰や今ブーメランって言ったの。

俺もりうらとイチャイチャしたい・・・

そう言ったないこが視線を向けた先には、同じスマホを覗き込んで何やら喋っているぴよにきの二人。

おいそこの最年少!!あにきと距離近いぞ!おいコラ!!

ほら、やっぱりあにきを独り占めするのは難しい。最近はいれいすの活動がどんどん増えてるのもあって中々二人で出かけたり一緒に過ごしたりも出来てないし、いや忙しくなってるのは良いことなんやけど、う〜〜複雑すぎる!!

でもええもんな別に!俺明日あにきとデートやし!そう!!なんと!誕生日当日に!あにきと!デート!!!

しかも誘ってくれたんあにきからなんよ。え、もしかして命日?

これで悔いなく死ねるわ、と思わず合掌したのは言うまでもないだろう。

あのちょっと照れた感じで誘って来てくれたあにき世界一かわいかったわ、まじ世界平和。一生推す。

しかも何やら予定は向こうで全部考えてくれているようだった。え、何?俺の恋人もしかしなくても世界一。

だから今日くらいりうらに譲ってやろう。大人の余裕ってやつだ。隣でりうらに構いたそうに二人を見つめるないこはまぁ、とりあえず置いておこうか。

時間が過ぎるのはあっという間だ。

気付けば今日はまろの誕生日当日。昨日の夜永遠に考え続けても結局最後まで何も思い付かなかった挙句、途中で寝落ちて朝を迎えると言う始末。

終わった・・・

チュンチュンと外で軽やかに鳴く鳥が今や少しばかり恨めしい。

・・・とりあえず、着替えな

今日はまろと出かける約束をしていた。所謂デートである。最近は予定を合わせられず一緒に出かけられていなかったから、こうやって彼の誕生日に一緒に過ごすことが出来て嬉しい。頑張って誘った甲斐があった。

けれど未だ決まっていないプレゼント。いや、一応物の準備はしているのだ。でもあれじゃ完璧とは言えない。

楽しみな気持ちと憂鬱な気持ちが入り混じって、最早よく分からなかった。

軽いような重いような、そんな足取りで俺は家の中を歩いた。

あにき!おはよう!!

まろ、おはよ

待ち合わせ場所に着けば、もう既に着いていたあにきが俺に気付いてひらりと手を振った。

今日のあにきもかわいい。その笑顔百億点満点。

デート久しぶりやな!めっちゃ嬉しい〜!

・・・俺も

うわ!見ました皆さん!!今の!照れながらも嬉しそうなその笑顔!!やばいってまじで!!好き!!

まだデート始まって間も無いというのに早速大荒れの心の中。落ち着けいふまろ。あにきの前、もっとかっこよく行かなくては。

早速何処行く?

自然な流れで彼の手を引こうとすれば、俺の体はぐいっと彼の方へ引っ張られる。

っきょ、今日は!!

今日は、俺がまろのこと楽しませるから。・・・まろは、何も気にせず楽しんで欲しい、

・・・は??

え、ちょっと待って、え、何?何事?え??世界平和??

恥ずかしそうに、けれど決心した様な表情で、あにきは俺の手をぎゅっと握り締めていた。

見ろ世界、俺の恋人がこんなにもかわいい・・・。

あにき普段こんなこと言うようなタイプじゃないのに。もしかして今日俺の誕生日だからって頑張ってくれてるん?は?好き。

因みにだが彼からの誕生日のお祝いメッセージは、日付が変わる前から彼と続けていた通話の中で日付が変わった瞬間に受け取った。

俺、一番?と聞いて来た時のあにきの破壊力と言ったらもう。言葉では表せない。彼だって月日を重ねて歳をとって行くと言うのに、年々かわいさが増していると思うのは気のせいだろうか。いや、気のせいではない。

「反語??」と脳ないこ(脳内のないこ)がツッコんでくるがここは無視で行こうと思う。あにきはかわいい。

・・・じゃあ、お願いするわ

あにきと一緒なら、なんでも楽しいから

嘘偽りの無い本心を伝えれば、彼は少しの間驚いた様に目を丸くして、そしてふわりと花が咲く様な笑みを浮かべた。

任せろ!

それからの一日は、これでもかと言うほどに充実していた。

最初に映画館へ。以前ちらっと「この映画おもろそうやな〜」と一緒にいる時に軽く呟いた俺の言葉をしっかり覚えていてくれたらしいあにきが、態々その映画のチケットを取ってくれていた。

俺もまろが好きなもの知りたいねん。と俺の手を引いて前を歩く彼の耳が赤くなっていたのを見逃さず、俺はその愛しさを全てぶつけるように彼に抱きついた。「街中!!」と怒られたが悔いは無い。

お昼は前から行こう行こうと約束していた店。「今日は俺が全部出す!」と意気込むあにきと、流石にそれは彼氏として頂けないと頑なにそれを拒む俺との攻防戦が少々続き、結局割り勘を許してくれなかったあにきの妥協案で合計の五分の一を出させてもらった。

最後まで出さなくて良いと言われたが、流石にそんなこと出来ない。誕生日だからって関係ないのだ。あにきにだけ財布を出させてたまるものか。

その後はカラオケへ。あにきのあのバチバチで最高な歌声を独り占めって、やばない?滅茶苦茶リクエストしたし一緒に歌った。何処のライブやねん特等席が過ぎたわ。

そんなこんなで色々と街の中を動き回り、最後に辿り着いたのはあにきの家。

ん〜〜!お腹いっぱいだー!ごちそうさま!!

いっぱい食ったなぁ、残しても良かったんやで?

あにきの料理まろが残す訳無いやん!

そうか(笑)

お腹も心も満たされに満たされた俺は、満面の笑みで手を合わせた。向かいの席に座るあにきが嬉しそうにその表情を緩める。

ハンバーグを始めとした俺が好きな料理を沢山振る舞ってくれたあにき。いや、その料理が好きと言うよりかはあにきが作ってくれるから好きなんやけどな!

こんなこと言ったら分かりやすく照れるんやろうなぁ、とかわいいあにきを想像して思わず口元が緩む。

いかんいかん、と片付けを手伝う為に更に手をかけて立ちあがろうとした時、あにきが「まろ」と声を上げ立ち上がった。

俺がやるからええよ

えっ、いや、全部作ってもらっておいてそこまで・・・!

誕生日くらい休んどけ

いや、けど!

俺がやってあげたいんよ。・・・駄目か?

お願いします!!!!

ずるい。あにきは無意識だろうがそんな顔されたら頷く他に選択肢は無いだろう。最早脊髄反射だ。

皿を洗うあにきの方から、水の跳ねる音と皿がぶつかり合う音だけが響く。平和な一日。何よりも穏やかで幸せな、最高の日。

小さく鼻歌を歌いながら洗い物を済ませて行くあにきの姿をぼんやりと眺めていると、いつの間にか皿洗いを終わらせたあにきが何やら部屋の方へと引っ込んでいった。

あにきー?

この後構い倒そうと思っていたのに、何か用事でもあるのだろうかとあにきが消えたドアの方を見つめていると、あにきは割とすぐに戻って来た。

その手に抱えられた物に、思わず視線を移す。

・・・まろ、これ、誕生日プレゼント

えっ!!

・・・あんま、自信は無いんやけど

え!いや大丈夫!もう嬉しい!!えっマジで!!

勢いよく答えながら、おしゃれにラッピングされたその袋を受け取れば、「早っ」なんてあにきがくしゃっと笑う。

開けて良い!?

ええよ

ではお言葉に甘えて。彼の言葉を受けてすぐさまリボンを解く。

青いリボン。もしかしてそこまで考えてくれたんだろうかと胸が高鳴った。あにきのことだから、きっとそうなんだろうなぁとそれだけで心が温まる。

・・・うわ!え、これ欲しいって思ってたやつ!!

中から出て来たのは、俺が欲しいと思っていた洋服。自分で買うには値段が値段だったからずっと買うのを迷っていたやつだ。

まろ、前にスマホでじっくり見てたから欲しいんかなって思って。俺は赤組の二人みたいにセンスないし、安全なとこに逃げたんやけど

いやいやいや!それが一番やん!まぁまろはあにきがくれた物ならなんでも嬉しいけど!ほんまにこれ買うか迷ってたから嬉しい!ありがとう!

どういたしまして

・・・えっ、まだある!?

袋の中を覗き込んだ時、底に入っている箱らしきものを見つけて声を上げた。この服だけでも結構な値段したよな??

・・・こ、これ、

取り出したその箱の中には、きらりと揺れる。

・・・昨日のは、メンバー全員で選んだやつやから。これは、俺から

少し恥ずかしそうに俯く彼の前で綺麗に輝くネックレス。

今日は一日あにきと過ごすからと、昨日一足先にメンバー達に祝ってもらった時にもネックレスを貰っていた。

まぁ、あのネックレスもあるし、それは気が向いた時にでもつけてもらえたら・・・

つける!!毎日つける!

えっ、

昨日のは、ライブの時につけるよ。でもこれは毎日つける。あにきからのプレゼント、肌身離さずつけてたいから

きらきら輝くそのネックレスが、何よりも愛おしく感じられる。

あぁ、今日は本当に最高な日だ。

何よりも大切な人に、デートの予定を全て考えてもらって、大好きな手料理をお腹いっぱい振る舞ってもらって、こんなプレゼントまで貰えるなんて。実質今日一日彼を独り占め出来た訳だし、こんなにも幸せなことがあるだろうか。

本当に幸せやわ。ありがとう、あにき

・・・

最大限の感謝を込めて微笑めば、暫く黙っていたあにきが、「実は」と呟いた。

実は、まだあるんよ

・・・え!?

予想外の言葉に思わず大きな声を出して驚く。まだ!?まだあんの!?やっぱ今日命日なん!?

流石にこれ以上の供給は幸せで死ぬ気がするんだが。大丈夫か俺。

そんな心配をする俺を前に、あにきは自分の服のポケットに手を突っ込んだ。

・・・まろ、これ

え?

あにきが差し出して来たのは、黒のネームペン。

・・・それで、ここに名前書いてくれ

そう言って、あにきが右手の甲を俺に向けて出して来る。

え、え?名前って、なんの・・・?

分かれよ。・・・まろ、の

・・・・・・はぇ、

予想外の言葉と彼の行動に、開いた口が塞がらない。

え?ど、どういうこと?え?

急にどうしたというのだろうか。戸惑いが隠せず思わずたじたじになる。

でもあにきは俺の質問には答えず、右手を出したままじっとその場に座って待っているようだった。

何も分からないが、彼が望んでいるなら。と、俺はペンの蓋を取り、そっと彼の手の甲にペンの先を当てた。

綺麗な肌に黒い線を引く。書き上げられたIfという文字を見て、あにきはその頬を静かに緩めた。

・・・これで、

え?

これで俺は、まろのもんや

・・・・・・え、?

俺の名前が記されたその右手を俺に見せるようにして、あにきが言う。

俺は、ずっとまろのっていう、証明

・・・

・・・自分のもんに名前、書くんやろ?

・・・!

“自分のものにはしっかり名前書いとけ!”

以前自分が水色に放った台詞が、今蘇る。

・・・まろの誕生日プレゼント、何が良いのかずっと考えてて

ぽつりぽつりと、彼が言葉を溢して行く。

結局何が良いのか分からんかった。いつも、沢山のものをくれるまろに、俺もこういう時くらいまろが心から喜ぶ物をあげたかったんやけど

・・・何をあげても、足りない気がした。まろに返しきれない気がした

・・・

赤組の二人にも相談したりしてみたんよ。そしたらないこが、まろは俺の時間を丸一日やれば喜ぶとか言って

流石ないこ、よく分かっとるやん大正解。

そんなんで足りるわけないやろって思った

俺の時間とか、安過ぎる。そんなんでまろのこと満足させてやれる訳ない

っそれは・・・!

違う、と即座に否定したかったのだが、それをしなかったのは「けど、」と彼が言葉を続けたから。

けど、俺があげられるものなんて限られてる。他には何も浮かばなかった。だから、

あにきの両手が、俺の手を包み込む。照れたように頬を赤らめ、精一杯言葉を紡ぐあにきが、そっと俺を見上げた。

・・・俺の一日なんて安過ぎるから、俺の、

一度、口を閉じる。は、と震えた息が吐き出され、あにきはまた言葉を紡ぐ。

・・・俺の全部、まろにあげる

・・・へ、

まろのもんに、してええよ

まぁ、・・・とっくにお前のやけど。俯き気味に視線を逸らすあにきの言葉に、俺は暫くその場から動くことが出来なかった。

・・・これから先も料理作るし、ブレスレットもネックレスも、いつだって俺がつけてや、

待って、ごめんあにき待って

心臓が持たない。まだ全然心が追いついてないのに更に追い討ちをかけられると心臓がそろそろ爆発するからお願いちょっと待って。

バクバクとあにきにまで聞こえてるんじゃないかと思うほどうるさい心臓。口から心臓が飛び出そうってこのことか。初めてちゃんと実感した。

俺の制止の声に言葉を止め、きょとんと俺を見つめたあにきが、ふっとその表情を崩した。

・・・まろ、顔真っ赤

・・・誰のせいやと・・・

こんなにも。

こんなにも満たされる誕生日プレゼントが、他にあるだろうか。

世界でたった一人だけ。彼にしか出来ない、俺にとって世界一のプレゼント。

・・・ほんまに、ええの?

確認すんなや恥ずかしい。・・・返品、不可やからな

あぁ、それは本当に。

・・・安心して

するりとその頬に手を当て、静かに唇を奪う。

誰にも、渡すつもりないから

・・・そ

急に素っ気ない返事をする時は、決まって照れてる時って、知ってる。

・・・プレゼント、喜んでもらえた?

心配そうにあにきが俺の表情を伺う。ここまで沢山のことをしてくれていながら、何を不安になることがあるんだろうか。

滅茶苦茶、嬉しい

・・・良かった

でも、もう一つだけ欲しいものがある

付け足された俺の言葉に、あにきがぴくりと反応して、何?と尋ねる。

俺はそんな彼の手を取って、俺の名前が書かれたその甲にそっとキスをひとつ。

悠佑と、二人で過ごす場所が欲しい

・・・え、

実を言えば、ずっと前から考えていたことだ。

タイミングときっかけを見つけられず、ずっと言えなかったこと。

でも、今日なら良いでしょ?

・・・一緒に、暮らしてください。悠佑

寝起きで寝ぼけてる君も、偶にはぐだぐだと一日リビングで過ごす君も、疲れたからお風呂入るの面倒臭いと駄々をこねる君も、全部全部、俺だけに独り占めさせて。

・・・

大きく見開かれたその目が、次第に潤んで行く。

泣きながら細められた目は、なんて綺麗なんだろう。

──喜んで!

とある冬の日に、大きな一輪の向日葵が咲き誇った。

うわっ、あにきそれ何!?

Ifって・・・。あの人独占欲丸出し過ぎない??

これ油性ペン?タチ悪いなぁ

流石まろちゃん、やることが違うわ・・・

聞こえてんぞおい

ぎゃー!盗み聞き!!

あ!?

もー喧嘩しない!

・・・ふはっ、

あにき?

・・・ん、いや。なんでもない

あにき優しいんだから、嫌なことはちゃんと嫌って言いなねー?

なんなら僕が言ってあげるよ!

喧嘩勃発するだけやからやめようないむくん

・・・

・・・

((───知らないんやろうなぁ))

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コメント

34

ユーザー

呼吸を忘れてしまうほど見入ってしまいました、、、尊すぎます、、 1日じゃ安いから全部をあげる、なんというか自己肯定感低めな黒さんも青さんが大好きな黒さんもどっちも摂取できて幸せでした‪ෆ‪

ユーザー

ほんとに尊い青黒ありがとうございます! 伏線の回収が最高です!!! ブクマ失礼しますm(_ _)m

ユーザー

ひええええぇ!!ひぇええ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!! 最高💓💓💓🥰すぎて死にそうです🫶🫶🥰🥰😊💓☺️🥹🥹 見事なる伏線回収ッッッ✌✌✌✌ 自分のものに名前を書く……!!!! これで黒くんはもう青くんの物ですね!!!!💓💓💓💓 お幸せにハッピーハッピーしててほしいですね!!!!!!!

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