咲良
咲良
咲良
(急なドラムロール)
咲良
咲良
(ドラえもんのひみつ道具を出す風に)
咲良
いきたいと思います!
エルフ松(現在)
咲良
子供出来たしね?
エルフ松が。
エルフ松(現在)
咲良
エルフ松(現在)
ゆっくりしていってくれ。
ここは… あぁ、これは夢か…
エルフ松(現在)
妾は元々エルフとして この世に生を受けた。
エルフ松(現在)
妾がなぜこうなったのか… それをみなに教えよう。
過去の妾はしがない ただのエルフじゃった。
エルフ松(過去)
この頃の妾は今現在のような この様な話し方では無いことは覚えておいてくれ
エルフ松(過去)
エルフの女性(モブ)
エルフ松(過去)
エルフの少女(モブ)
わたしもついてっていーい?
エルフ松(過去)
一緒にいこっか?
エルフの少女(モブ)
こうして、昔の妾は 少女を連れて街へ 向かったのじゃ。
街
エルフの少女(モブ)
エルフ松(過去)
エルフの少女(モブ)
エルフ松(過去)
エルフの少女(モブ)
だいじょうぶ!
わたし、おねぇちゃんの
近くにいるから!
エルフ松(過去)
こうして過去の妾は 頼まれた買い物を こなしていた。
街のモブ
助けてくれぇぇぇえ!?!?
エルフ松(過去)
街のモブ
街の者達は 何かから逃げるように 叫んでいた。
街のモブ
なぜ、逃げるのかと 思っていた時の事じゃった。
ゼルファス・カイン
私の食料がこんなにおるわ…!!!!!!!!
宙に浮いているそやつが 人やエルフでないことは 一目瞭然じゃった。
エルフ松(過去)
ゼルファス・カイン
ヴァンパイア… 人の血を吸い生き長らえると いう化け物。 昼間に出るはずがない そう思っておった。
エルフ松(過去)
あの子は…!?!?
ふと見渡すと一緒に来ていた 少女がいない。
エルフの少女(モブ)
声はするものの姿が見えない。
街のモブ
静かにしないと食べられちゃうよ!
どうやら街の者が連れて 逃げてくれたらしい
ゼルファス・カイン
気がつくと過去の妾は 街の者達を守るように 吸血鬼の前に 立ちはだかっていた。
ゼルファス・カイン
この私と対峙しようというのか!
くくっ!面白い!
吸血鬼の王ゼルファス・カインが
直々に手を下してやろうぞ!
エルフ松(過去)
光の力を集め、 吸血鬼に向けて放つ。
ゼルファス・カイン
…だが!
一瞬の事じゃった。
エルフ松(過去)
妾は吸血鬼の放つ術に 吹き飛ばされ、大怪我を負い、 手も足も出なかった。
ゼルファス・カイン
あっけないのぅ。
エルフ松(過去)
街のモブ
街のモブ
エルフの少女(モブ)
エルフ松(過去)
ゼルファス・カイン
エルフの少女(モブ)
エルフ松(過去)
ホーリー…クロス…!
光の十字架を吸血鬼に 向けて放つ。 …しかし。
ゼルファス・カイン
私は吸血鬼の王。
日光や十字架など効かぬ。
ゼルファス・カイン
ゼルファス・カイン
私も死期が近い。
ゼルファス・カイン
ゼルファス・カイン
エルフに吸血鬼の力を
注ぎ込んだらどうなるのか…
エルフ松(過去)
ゼルファス・カイン
私の跡を継ぐ娘となれ、
エルフ。
エルフ松(過去)
ゼルファス・カイン
お主は私に負けているのだから。
エルフ松(過去)
大量の血が傷口からあふれて、 視界が霞む。 それでも。残った街の者たちを 守らなければ。
圧倒的な力の差が あったとしても。 今ここで、守れるのは 妾しかいなかった。
ゼルファス・カイン
まだ立ち上がるか。
ゼルファス・カイン
ならば、私の力
すべてくれてやろう‼️
刹那。 それはほんの 一瞬の事じゃった。
エルフ松(過去)
だんだんと目の奥が熱く、 身体も燃えるような 感覚がした。
吸血姫松
ゼルファス・カイン
さすが…私じゃ…
そういうと吸血鬼の王だったやつはその場に崩れ落ち、体も灰になり消えてしまった。
吸血姫松
喉乾いたのぅ…
どうしようもないくらい、 喉が渇く。
吸血姫松
その時の妾は─ 吸血姫になったばかりの妾は じっと街の者たちを見て─。
全て吸い尽くしてしまった。
エルフの少女(モブ)
どうしちゃったの…?
震えている少女を 抱き上げて妾は─ 手を下してしまった。
吸血姫松
こ、これは……!?
妾は守るべき者たちに 手をかけてしまった。 その事実は妾の心に 大きく重い重りを付けた。
吸血姫松
こんなこと…
妾は望んでなどいないのに。
吸血姫松
鬼の住む森─ 吸血姫になってからこの森に 住む心優しい鬼と妾は 友達になった。
鬼原終一
吸血姫松
鬼原終一
どうしたの?
吸血姫松
鬼原……
鬼原終一
いいよ、なにから助ければいいの?
吸血姫松
鬼原終一
吸血姫松
もう嫌なんじゃ……
吸血姫松
この身体がおぞましい……
吸血姫松
あの吸血鬼の王のように
誰かを吸血鬼にしてまで
エルフに戻りたくない。
鬼原終一
吸血姫松
死んだ方が良いのじゃ…
吸血姫松
こんな事は
妾で終わりにしたいのじゃ。
鬼原終一
折角出来た友達なのに…
吸血姫松
頼む…こんなこと頼めるのは
主、鬼原しか居ないのじゃ…
鬼原終一
吸血姫松
妾の無理な願いを聞き入れてもらって…
鬼原終一
…じゃ、目を瞑って。
吸血姫松
……ありがとう鬼原…(目を瞑る)
鬼原終一
吸血姫松
吸血姫松
すまなかった………
鬼原終一
吸血姫松
鬼原終一
幸せな人生を…
吸血姫松
鬼原…!?
鬼原終一
彼の者を迎え入れよ…
吸血姫松
何故じゃ…!?
そうして、妾は転生の門とやらに吸い込まれ、 エルフに生まれ変わった。
エルフ松(現在)
転生し、エルフに 生まれ変わった妾は 礼を言いに鬼原のいる 森へとやってきた。
どーーーーーん!!!!
エルフ松(現在)
森の中からその森には 不釣合いな大きな 怖い音がした。
エルフ松(現在)
鬼原の家の方角か!?
急いで鬼原の家の方に向かう。
鬼原終一
エルフ松(現在)
鬼原…?
そこにはなぜか暴走している 鬼原がいた。
エルフ松(現在)
鬼原…!
鬼原を作ったとされる神は 言った。 今の鬼原を治すには、 真実の愛が必要だと。
エルフ松(現在)
鬼原終一
ヴーッ!!
鬼原をこうしてしまったのは 他でもない妾だという。 妾が殺してくれだなんて 頼んだから 友達を失いたくなかった鬼原は 死の門を呼び出そうとして途中で転生の門に変えたからこうなったと。
エルフ松(現在)
エルフ松(現在)
エルフ松(現在)
そう言って妾は暴走している 鬼原を抱きしめる。
エルフ松(現在)
頼めないし…
鬼原終一
エルフ松(現在)
鬼原終一
エルフ松(現在)
くらいなんじゃから…
鬼原終一
エルフ松(現在)
惚れておったんじゃな…
鬼原終一
エルフ松(現在)
付き合わせてしまって
すまない…鬼原…
エルフ松(現在)
鬼原を好いておるぞ…
鬼原終一
エルフ松(現在)
仕方がないのう…
暴走しておったし
無理もないのぅ…
エルフ松(現在)
鬼原終一
起きた?
エルフ松(現在)
過去の夢を見ておった…
鬼原終一
辛いことがあった分以上に
2人で幸せになろうね…?
エルフ松(現在)
うむ…!
咲良
咲良
ではこのへんで!