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カルデラに安息を

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カルデラに安息を

2 - ーある組織ー②

♥

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2024年06月13日

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ブレン

う……冷たっ!!

後頭部の冷たさに 慌てて飛び起きる。

???

あ、気がついた?

ブレン

こ、ここは……

???

医務室。頭ぶつけて、
気絶したから運んだ

ブレン

あなたは……?

ジン

俺はジン

ジン

ブレンって君のことだろ?

ブレン

え、どうしておれのことを……

ジン

キミが連絡した求人広告

ブレン

………………………あ

ジン

俺はそこの関係者

ブレン

そうだ…!あの大男の亡霊は!!?

ジン

大男の亡霊?

ブレン

おれ、求人広告を見て電話をして、カルデラ坑道に来いって言われて!そしたら、暗闇から大男の亡霊が!!!?

ジン

……もしかして“アオイ”のこと?

ブレン

“アオイ”?

ブレン

そうだ!“アオイ”さん!!
おれ連絡したら、その“アオイ”さんって人がーー

???

俺がなんだって?

ブレン

でたぁ!!

???

あ?

ジン

アオイのこと、大男の亡霊だってさ

???

おいおいおい、
ちょっと待ってくれよ

???

よく見てみ?
足あるし、煙草だって吸う!

ジン

煙草?

はっと我に返って、 改めて大男をまじまじと見る。

アオイ

改めまして、俺はアオイ。
お前に連絡をよこした張本人だっ☆

おれはベッドから降りて土下座した。

アオイ

俺たちの組織には、
いくつかのルールがあるが……

アオイ

ま、最も重要なのは自分たちが組織の人間であることを口外しないことだな

アオイ

国からの要望で、本来この組織は存在しないことになっているからな

ブレン

それは……どうしてですか?

アオイ

さあ?お偉いさんが何を考えるかなんて、知ったこっちゃねぇよ

アオイ

それから、この組織に入る以上、お前にはここでの組織と普段の生活を平行でしてもらうことになる

ブレン

え、、それって……

アオイ

履歴書見たけど、お前この辺の学生なんだろ?

ブレン

は、はい……

アオイ

なら、そのまま通ってもらって構わない

ブレン

辞めなくていいんですか……?

アオイ

ああ。むしろ好都合だ。
その方が自然と情報収集もできるしな

ブレン

なる……ほど?

あれ?

ブレン

ていうかちょっと待ってください?
もしかして、おれ採用なんです?

アオイ

え?おう

ブレン

ええぇぇぇ!!

ブレン

いやいやいや!!
ちょっと待ってください!?面接とかないんですか??!!おれてっきり落ちるもんだと思ってたんですよ!?亡霊呼ばわりしちゃったし!!

ブレン

それにもし不採用だったら、おれどうなってたんですか??!!組織の存在バッチリ知っちゃったじゃないですか!!

アオイ

……お前つくづく、よく喋んね

アオイ

ま、安心しなさいよ。
もともと採用する気だったし

アオイさんはカラカラ笑っているが、この話辞退したらどうなるんだろうか。

アオイ

ま、この話を聞いた上で辞退するってんなら、記憶消去の手術を受けてもらうかだな

ブレン

えぇ……

それってもう脅しじゃん……!

アオイ

それで?どうすんだ?

ブレン

おれは……

ここの求人広告を見つけたのも、 本当にただの偶然だ。

実家住まいのおれは、うちの家計が厳しくて少しでも足しになるならと、学校に通いながら、いくつもバイトをかけ持ちしていたのだが……

ブレン

(まさか全部、経営不振で潰れてしまうとは……)

運の悪さには、胸を張るほど自信がある。 だが、こうも続くと流石のおれでも、 クルものがある。

ブレン

(それになにより……)

これ以上、母さんに 負担はかけたくない……!

ブレン

…………おれ、やります

この手を取ってしまっていいのか

アオイ

お?

吉と出るか凶と出るか、 分かったもんじゃないけど……

ブレン

未熟者ですが、よろしくお願いしますっ!!

アオイ

そんじゃ、改めてよろしく頼むぜ

アオイ

ようこそ、ユナイテッドへ!!

カルデラに安息を

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