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神様に恋をします。　

第1話 - 神様に恋をします。　

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2018年05月04日

#恋愛

海月

美緒

はぁ・・・

弥生

美緒どうしたの？

美緒

お姉ちゃん・・・巫女ってさ・・・損だよね・・・

弥生

損？あ、結婚できないってこと？

美緒

神社の娘ってだけなのにそれって酷くない？

弥生

神様に仕えるつもりなら結婚は諦めないといけないけど・・・

美緒

私は神社に産まれたくなかった😢

弥生

こらこら、神様に失礼よ。巫女だって立派な仕事なんだから。

美緒

男の人と話せないから男友達も全然いないんだよ？

弥生

女友達だっていないじゃない。

美緒

～～～とにかく！巫女は損してる！

１月１日　元旦

美緒

ご参拝ご苦労様です。

神主

美緒暗いぞ。

美緒

お父さん・・・

神主

ここでは神主だ。もしくは宮司でもいいが。

美緒

ちゃんと挨拶してるでしょ？

神主

心が込もってない。

美緒

ごめんなさい。ちょっと考え事してて・・・

神主

そんな暇あれば祈祷待ちのお客様にお茶の用意でもしてろ。

美緒

はい・・・

美緒

（あのくそ親父・・・）

客の男性

すいません。

美緒

・・・(あ、お茶かな？)

客の男性

あの・・・

美緒

・・・(喋れません)

客の男性

えっと・・・ここの巫女さんですよね？

美緒

・・・

客の男性

僕毎年ここの神社で初詣に来てて・・・

美緒

ご参拝ご苦労様です。

客の男性

やっぱり巫女さんって男性と話すの禁止なんですね。

美緒

(分かってるなら話掛けんな。)

客の男性

大変ですよね。あ、実は僕も神社の息子なんですよ。

美緒

え・・・

客の男性

神に仕える同士なら大丈夫ですよね？

美緒

そうですけど・・・

客の男性

僕、神崎。神崎要って言います。

美緒

神田・・・美緒です。

神崎要

美緒さんですか。いい名前ですね。

美緒

ナンパですか？

神崎要

いっいや！そういうつもりじゃなくて！ただ少し話したいと思っただけで決してそんなつもりでは！

美緒

全力で否定しなくても大丈夫です。

神崎要

すいません・・・

美緒

お茶・・・如何ですか？

神崎要

お茶？！いや、会ったばかりなのにそんなお誘いは・・・

美緒

いえ、あのお茶のおかわりの話なんですが・・・

神崎要

え？！あぁ！すいません！いただきます！勘違いしてしまって・・・

美緒

(この人なんか見てて楽しい)

神崎要

はぁ・・・

美緒

焦りすぎて疲れましたか？

神崎要

若干・・・

美緒

もう少しで祈祷の順番来ますのでお待ちください。

神崎要

あと少し・・・ちょっと失礼します！

美緒

え？！(手握られてる？！ていうかどこ行くの？！)

神崎要

連れ出してすいません。あの・・・実はずっと好きでした。初めてこの神社で見かけた時から・・・

神崎要

巫女だからとか男性と喋れないのも分かってます。

神崎要

それでも好きになってしまって・・・

美緒

・・・ごめんなさい・・・私は巫女です。神に仕える仕事です。男性とお付き合いはできません。

神崎要

そうですよね・・・分かってました。ただ気持ちを伝えられて良かったです。

美緒

(だから巫女は嫌なのに・・・)

神崎要

ん？神ならいいってことですか？

神崎要

僕なら望みがあるかも・・・美緒さん！

神崎要

僕実家を継いで神主になります！

美緒

はぁ・・・そうですか。

神崎要

神主になって巫女である美緒さんを嫁に取ります！

美緒

よっ嫁？！

神崎要

僕が美緒さんの神になります！

美緒

あ・・・(その手があったか・・・)

美緒

じゃあ私だけの神様になってください・・・

神崎要

勿論です。僕に仕えてくれますか？

美緒

喜んで。

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海月

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