僕は、両手を伸ばして葛葉の頬を包むと、そっと顔を寄せて唇を重ねた。
刀也
ジッと葛葉の目を覗き込むと葛葉は目を丸くした。
それから無言でジッと僕を見つめると、ふっと吹き出した。
葛葉
葛葉はチュッともう一度唇を重ねた。
刀也
葛葉
葛葉
葛葉はクスクス笑って、僕から手を離した。
刀也
ジッと見上げると、ギラリと鋭く目を光らせた。
あっという間もなく唇が塞がれた。
貪るようなキスに息が間に合わない。
余裕が一気になくなって息も苦しい筈なのに、興奮して心臓がバクバク暴れ回る。
刀也
ヂュッと舌を吸われるとピリピリと攣りそうになる。
なのにそれすら気持ちよくておかしくなりそう。
キスだけでこんなって…
僕、かなり変態。
分かっていたけれど改めて自覚すると恥ずかしくて、赤くなっていた顔を更に耳まで赤くした。
うっすらと目を開けるとジワリと目の前がぼやける。周りはハッキリ見えないけれど、葛葉がニヤリと意地悪な笑みを浮かべたのが一瞬見えた。
ズクンと腹奥が疼く。
葛葉はキスを味わうようなゆっくりとしたキスにして、スルリと僕の耳を擽った。
ビクンと肩が大袈裟に跳ねる。
葛葉は少しだけ唇を離して、コツンと額を合わせた。
葛葉
刀也
葛葉は意地悪な顔をするのに仕草は甘い。
チュッと額にキスをすると、ザバッと勢いよく立ち上がり、僕の手を引いて立ち上がらせると、入り口で身体を拭くと、僕の手を引いてササッと部屋に戻った。
ドサッと僕を組み敷くと、葛葉はジッと僕の目を見てからまたニヤリと笑った。
葛葉
葛葉
こ、こ、ここって壁薄いの?!
さっきめっちゃ声出したけど……え?
もしかして隣に聞こえてる?
顔を青くしたり赤くしたりしていると、突然ヌッと顔が近づいてきて、耳元で囁いた。
葛葉
そんなの絶対無理。
いつも我慢しようとしても気持ちよくて気づいたら声出ちゃってるし。
そんな風に思っているのを知ってか知らずか、相変わらずニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべながら、スルリと僕の太腿を上に向かってそっと撫でた。
コメント
4件
続きをおおおおおお
ちょっとね、うん 尊過ぎるね 隣の住民よ、今すぐそこを変われ
続きッッッッッッくださいッ (瀕死)_:(´ཀ`」 ∠):